誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

コンビニ宅配!

皆さん、おはようございます!
毎週火曜日に定例で開催されている老翁経営者との懇談会。裸一貫で大工として身を起し、工務店を設立した後に不動産開発会社へと事業の転換を図って来た人物です。84歳にして現役の経営者を貫き通していること自体凄いですが、まだまだ事業意欲旺盛で脱帽します。



セブンイレブン・ジャパンは、コンビニエンスストアから消費者に商品を直接届けるスピード宅配を始めるそうです。2020年度内に100店舗で始め、2021年以降に少なくとも1千店舗規模に広げる計画です。店舗から最短30分で届ける素早さでアマゾン・ドットコムなどネット通販勢に対抗します。成熟するコンビニの新たな成長を模索する動きです。


全国に約5万店あるコンビニエンスストアは2019年に初めて減少に転じ、市場規模は約12兆円で頭打ち懸念が出ている様です。その一方で、同年のネット通販市場(物販)は8%増の約10兆円とコンビニ市場に肉薄するまでに成長しています。アマゾンや楽天などネット専業企業が先行する中で、セブンイレブンは店舗とネットを融合して追撃します。


配送の対象は、コンビニエンスストアで扱う食品や日用品など約3千点が対象であり、専用サイトで注文を受け開始当初は最短で2時間で配送しますが、将来的に注文から30分での配達を目指し、高齢者世帯の需要開拓を目論んでいるようです。いままでのネット通販では、注文してから到着までの時間は、早くて翌日になるなどの課題を持っていたそうです。


スピード配送の中核となるのが店舗であり、消費者に近い店舗で注文品の配送準備を整えることで、配送拠点から各家庭までの「ラストワンマイル」の配達を速やかにできるようにします。配送は物流大手セイノ-ホールディングスのセブン専用の子会社ジーニーが担当するそうです。配送料は繁忙状況に応じて1回110~550円を想定しているようです。


セブンイレブン以外では、既にローソンが米ウ―バーテクノロジーズの宅配代行サービス「ウ―バーイーツ」を使って店舗からの宅配に乗り出しています。コロナ禍を背景として米アマゾンや米ウォルマートなど世界中の小売事業者が宅配に乗り出し、堅調な成長を見せている様です。一方、宅配業界は人手不足が深刻で、それが足枷となることも想定されます。


宅配の「ラストワンマイル」問題は、ネット通販が活況を帯びるなかで古くて新しいテーマとして受け止められます。ローソンによるウ―バーイーツの起用は、各社が自前主義で物流網を築こうとする帰来があるなかで、様々な会社、店舗の商品を配送する新しい物流のあり方として評価できると思います。縦割りとなった物流網を是正することができるからです。


欲を言えば、コンビニ宅配は、その物流がせいぜい半径500メートル程度の商圏に限られていますので、その地域に住まう特にシニア層を起用して、地域循環型の経済にしていったら良いと思います。また、各家庭に配達されるものは、宅配便、郵便、新聞、折り込みチラシなど多岐に渡りますが、それぞれが独自の物流網を持つのは合理性に欠けると思います。


それら配達物を混載で地域の配達員が受け持っては如何でしょう。配達の効率が上がると思いますし、それ以上に配達員の報酬を増やすことにも通ずるでしょう。いまはIT社会でもありますので、季節閑散がある宅配に応じて適切な配達員を確保する為に報酬単価を需給に応じて変えることも出来ます。縦割りから横割りへの社会の枠組みの転換が要点でしょう。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する