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財務とビジネスデザイン!

皆さん、おはようございます!
秋といえば、食欲の秋、読書の秋などと言われます。秋を意識している訳ではないのですがなぜか読みたい本が目の前に現れ、片っ端から読み漁っています。ジャンルはどれも似通っていて、地域や場を拠点に人々が共創しながら営みを創りだしてきた実話本が多いです。



財務といいますと、一般的に狭義の意味で金融機関や投資家からの資金調達を主な業務としている様におもわれると思います。確かに、一般的な会社などで財務部といいますと、専らその様な仕事を司っているのかもしれません。しかし、広義の意味で財務の仕事を深め追求していくと、ビジネスデザインに行きつくと申し上げたらどの様に思われるでしょうか。


まず、財務に携わる方は、財務諸表を読み込んだ上で、会社の経営・事業戦略、ならびに事業構造を理解しなければ、金融機関や投資家に会社の実情を説明することができません。会社の事業構造というものは、まずは貸借対照表を俯瞰し、どの様な資源としての資産を活用しており、それを有機的に結び付け事業を形作っているのかを理解する必要があります。


その際に、貸借対照表に描き出された数値のみを眺めるだけではなく、実際に個々の資源、事業を成している姿をイメージできることが必要であり、それがどの様な財産権、債権債務といった法律により構成されているか理解することも大事です。同じ事業を営む同業他者と比較してみても、例えば自社工場を持つのか委託生産をしているのかの違いがあります。


事業構造の違いが、損益計算書で表される経営成績(=収益力)の差として現れてきます。損益計算書についても、その事業構造における取引先や経費構造と関連付けて理解することにより、事業というものが立体的に炙り出されることになります。良く見受けるのが、事業としての体裁は整っているのですが、事業の四隅がきちんと押さえられていない会社です。


事業の四隅が抑えられていないとは、事業資源の繋ぎ合わせ方が散漫であり経費の無駄や事業リスクが高く、もっと法律面から事業を凝縮させ強固なものにしていく必要があります。言い方を変えれば、事業のエッジを立たせるということにも繋がります。それを実現していく為には、勿論、その事業に関わる人財をきちんとマネジメントすることにも繋がります。


ここまでお読み頂けますと、結局はビジネスモデルのことを指し示していることに気付かれると思います。ビジネスモデルとは、会社が価値を安定的・継続的に提供していくための人的・法的な関係のことであり、そのビジネスモデルを実現する為に必要な仕事に適した人財をどう配するか、またビジネスという法律の束を如何に要点を押さえて行くかが肝心です。


幾多の会社の財務に触れてきますと、様々なビジネスモデルを知ることとなります。成功するビジネスモデルには、成功するだけのそれなりの洗練された美しさがあるようです。新たに事業を起す場合でも、ビジネスモデルをラフスケッチから書き起し、シンプルかつ骨太の事業構造を持つビジネスモデルへ磨きを掛けながら事業プランへ落し込む必要があります。


そこからマーケティング、ブランディングなどへ繋げる一連の流れを、顧客視点で考え設計することがビジネスデザインなのでしょう。勿論、実際に事業を立ち上げて行く段階では、運営を司る人財と手分けをして、人的・法的関係を創っていくことが必要であるのは言うまでもありませんが、ビジネスデザイン全体像が見えていないとエッジを効かせられません。


今日もありがとうございます!
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