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これからの企業組織

皆さん、おはようございます!
お盆休み/暦上の三連休も二日目ですね。
休みの日は贅沢に時間を使えますので心が豊かになります。
今日は少し足を延ばして甲府方面にドライブ方々あるところに行くつもりです。


詳しくは明日のブログでご紹介したいと思いますが、
甲府の地域産業である織物企業が見事に独自ブランド展開で成功し、
新たな地域拠点としてショップ、ギャラリー、レストランを整備したとのことで、
是非とも見に行こうと思い立った次第です。


地方発の中小企業が独自性を出して元気になる姿を見ますと、本当に嬉しくなりますね。
私は、マス経済は物質的な豊かさを提供してきたという意味では非常に社会に貢献していると思うのですが、資本主義の宿命と言いますか、企業という枠組みを追求していきますと、効率性を求めた標準化が進み、どんどん没個性化して行くことに危惧します。


大企業で働く方々も、社内コンセンサスを得るためには、標準化された業務の中で、様々な立場と考え方を持つ社内の構成員の多くが納得できる最大公約数的な働きかけをしていかないと、なかなか仕事を進めて行くことが難しいことに気付いていらっしゃると思います。結果的に個性よりも形式が重要になってしまいます。


企業が行き着く先とは何処だと思いますか?
これを考えるKPIが「少子高齢化」「労働人口減少」「AI」「消費動向変化」だと言われています。物質的な豊かさが満たされますと、次に商品やサービスがライフスタイルにどの様な意味が含まれているかが求められる様になることは何回か触れて来ました。


この消費動向の変化には、なかなか図体の大きい大手企業には不得意とする分野だと思います。むしろ、既存製品やサービスとAIを結び付けた新たな商品開発にシフトせざるを得なくなっています。車の自動運転をはじめ、今まで人が判断を行っていた領域にAIが入りはじめることは間違いないでしょう。


そうすると産業分野においても、人間が業務を行っていた仕事も機械やシステムにとって代わられることになります。この様な現象は、実は蒸気機関に起因する産業革命の時も起きており、この時は肉体的な労働が機械に置き換わり、そして情報技術と機械が結びつくことにより無人工場を実現してきた歴史があります。


では、その時に機械にとって替わられた労働力はどの様になったのでしょうか。産業構造のサービス化により、情報通信業、SNS、セキュリティ他のBtoC事業の成長とともに労働力がシフトして行った歴史といっても良いと思います。肉体→思考と機械に仕事が置き換えられると残るは人間の精神活動や創造活動が唯一最大の能力ということになります。


精神活動や創造活動を高める為には、一つの企業文化に染まってしまってはクリエーティブなインスピレーションは湧き起こらず、絶えず自身の身を客観視できる立場においておきながら、異質なものと交わることが不可欠です。その際に自身の精神をこころ豊かなフラットな状態においておくことが必要となります。


いま、少子高齢化や労働人口減少問題を見据え、
また一向に減らない恒常化した残業を是正する観点からテレワークの実証実験が多く行われています。導入のポイントは遠隔地での労務管理をどの様に行うかと言った遠隔勤務指針の確立が不可欠だということです。


確かに高度経済成長以来、タイムカードで時間管理をする会社が多かったですが、
今や時間管理をする会社がメッキリ減ったと思いませんか。メーカーでは少ないかもしれませんが、業績管理も年功序列は関係なく、実績を出せば大きく昇格昇進をさせる会社が特に三次産業に増えている様に思います。


考え方によっては、時間をコストと見る類の仕事というのは、
もしかしたらAIにより置き換えが行いやすい職種なのかもしれませんね。
こうやって考えて思うことは、組織の在り方自体がこれからの時代、
変わるのではないかと思います。


いまの組織というのはメーカーにとって好都合な仕組みであり、
資金としての資本よりもヒューマンキャピタルの方が重要となり、雇用形態も一律で社員ということではなくオーダーメードの様々な形態が生まれて来る可能性があります。労働する側を一律で取り扱うという発想は企業にとって効率が良いからだと考えられます。


企業組織は各種の資源を集中させて、効率性と標準化を裏付けとして、資源を集中投下することにより最大の効用を得ることに適している仕組みだと言えます。これからの時代が、むしろ企業独自で自己完結する時代ではなく、様々な異業種間で手を取りながら目標とするタスクを解決していく時代だとしたら、いまの企業組織では窮屈になります。


もっとオープンフラットなネットワーク型プラットフォームというイメージがこれからの時代に適している様に思えますが如何でしょうか。
その様な時代ではヒト、モノ、カネという資源を選択と集中するのではなく、むしろ「連携」と「分散」ではないでしょうか。


株式会社というのは、資源を集中させ、利潤を分配するには適していますが、
肥大化しますと小回りが利かない不都合が生まれます。むしろ京セラ創業者の稲森和夫氏のアメーバー経営ではないですが、企業という枠組みを超えた小ぶりな事業団体同士がアメーバー的に連携し合う方がこれからの時代に合っていそうです。


そうすることによって、大手企業間の業際にある社会的な課題を拾い上げながら、
暮らしを豊かにする社会を創り上げることが出来るのではないかと思います。
もう、その入口に来ている様な気がしますが、
皆さんは、どの様に思われるでしょうか?

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