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生産消費者(=プロシューマー)!

皆さん、おはようございます!
人間は自分でも気付かない多様な能力を持ち合わせているものです。長年、生きてきますと自分の生活スタイルや仕事のやり方といった枠組みに無意識のうちに押し込めてしまいがちです。柔軟に自分の目標に対して最大の成果を得るにはどうすべきかを考えるべきです。



生産消費者とは、米未来学者アルビン・トフラーが自著「第三の波」のなかで提示した新しい概念です。いまの社会であれば生産者と消費者は異なる存在として理解されていますが、産業革命以後に生産活動を営む企業の存在が確立していった為に、生産者と消費者の距離が開く一方でしたが、これからの社会では生産者と消費者が再び近づくと予言しています。


その様な社会で生産者でもない消費者でもない、新しい立場として生産者+消費者という造語として生産消費者(=プロシューマー)という使い方が為されています。歴史を振り返れば、もともと1万年前に始まった農耕社会においては、市場が存在しておらず収穫された農産物は自家消費されるか地域内で物々交換により消費される非金銭経済を前提としてます。


それが、経済の近代化が進むにつれて市場経済を前提とするようになり、分業化による貨幣を通しての交換が今日まで続く社会の枠組みとして定着しています。現代においては、その規模の経済を追求する分業化が行き過ぎてしまっており、企業間の垣根、部門間の垣根が高くそびえ立ってしまっている弊害があることは皆さんも感じられていることだと思います。


その垣根の「際」にこそ、新たなビジネスの可能性があるにも拘わらず、強大なピラミッド型階層組織を前にして、人々はそれを乗り越えることが出来ない程に硬直化してしまっているどころか、そこで働く人々に対して心理的な疎外感すら与えてしまっています。それを是正する手立てとして、丸紅やディスコが報奨金制度を設けたことは記憶に新しいでしょう。


一方、トフラーの「第三の波」である情報社会においては、個々人が国、企業、部門といった垣根を越えて繋がっていける時代へと転換しつつあります。このことは単に人々が他者とのコミュニケーションを取りやすくなることに留まらず、様々な情報を自由に得ることによって、自分ならではライフスタイルやワークスタイルを志向していくことに繋がります。


現代の企業中心社会の公僕と化したかに見える企業勤めの人々は、そんな働き方を是正してもっと自由に自身の創造力を活かせる柔軟な働き方に変えて行かなければならないと思い始めていることでしょう。その様な社会心理の高まりと相まって、いまの閉塞感漂う企業組織をオープンプラットフォームへと向かわせている様に感じます。人間が中心の社会へと。


そこでは、人々が企業に従属する社員としてではなく、あたかも多くの個人事業者が集まり連携する様な働き方になるのではないでしょうか。最近の副業・兼業、ジョブ型雇用への変化は、そこに向けた予兆である様に感じます。トフラーの言うような非金銭経済での生産消費者ではないかもしれませんが、生産者と消費者が近づいている様に思えてなりません。


昨今のDIYやアウトドアブームは、ライフスタイルにおける束の間の生産消費を楽しんでいるという見方も出来ると思います。企業は企業で、情報技術を活用しながら少量多品種生産への道へ進んでいくと思いますが、それと並行して生活者もまた生産消費者への道を模索していくことになりますので、両者の交点がこれからのあるべき社会と言えるでしょう。


今日もありがとうございます!
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