地域プラットフォーム!
皆さん、おはようございます!
10年先輩の知人に取締役退任の話しを告げられました。この数年間、M&A仲介事業を新しく立ち上げることに、ともに尽力してきただけに寂しい気持もあり残念です。とても広いご人脈をお持ちになられておりますので、これからも現役で頑張って頂きたいと思います。
これからの時代、地域の意味ある課題を見出し、その課題を事業を通して解決していくことが何よりも大切になると思います。産業革命以降、企業中心の社会となり、人々の生活圏はそれまでの居住地域から仕事を行う工場やオフィスへとその場を移し、時間という生産効率を追求するようになってきましたが、その社会的な枠組みが行き詰まりつつあるようです。
いまの社会は成熟してしまい、工業化社会において追及されてきた標準化という枠組みは、社会のあらゆるものを同質化させてしまい、人間に本来備わっている個性というものからは大変に息苦しく疎外感すら与えるようになっているのではないでしょうか。企業組織における、情報を上から下への伝達に適したピラミッド型階層組織に違和感すら覚えるでしょう。
これからの情報社会においては、世界中の誰しもが情報を等しく受け取り、また発信していくことが可能です。モノづくりの場面においても、情報技術を駆使してそれまでのマシンと融合させることにより、自動で多品種少量生産を可能とするようになり、工業化社会における常識を一変し、企業に資本集中させる社会から私たちを解放させつつある様に思います。
ネットワーク型社会においては、何にもましてこれまでの労働力を重んじる働き方から、知を共有し新しいアイディアや考えを生み出す力が大切になって来ます。変革期においては、今までの慣習に捉われない、新しい枠組みを受け入れていく柔軟さが、何よりも大切でしょう。コロナ禍の影響も相まって、この社会の変革のスピードが速まっている様に感じます。
何よりも見逃してはならないのは、これからの時代は働き方が大きく変わり行くことでしょう。在宅勤務は、三密を避けるための一過性の行動ではなく、根底にはピラミッド型階層組織からネットワーク型組織への変革途上にあることが指摘できると思います。そこまで注意深く洞察している企業人は少ないと思いますが、これは時代の流れの必然だと見ています。
人々は無意識のうちに、社会から受け止めた情報を自分なりに理解し行動を始めています。副業・兼業、ワーケーション、ジョブ型雇用はその一旦だと受け止めています。人々がノマドの如く、自分自身の価値観に従って共感を覚えるものに近づいていくことは人間の性質としてあたり前のことだと思います。いずれ企業組織という形態は大きく崩れいくでしょう。
重要なのは、経験知や暗黙知を蓄えている人々が、何事にも捉われることなく自然と交流する(=知の共有)ことによって新しい知識が創出される枠組みを理解することであり、そして地域の課題を見出す審美眼をともなう構想力を高めることだと思います。その構想を実現していくために必要な課題解決力は、今までの社会が得意とした領域ではないでしょうか。
今までの企業は社会の課題をマクロ的に解決する存在でしたが、これからはもっとミクロ的な視点で地域の課題を見出して行く力が必要だと思います。社会が企業中心の社会から、個人中心の社会へと変容する中では、個々人の生活の中に解決すべき課題が存在しているからです。これからは、企業に代えそれを支える地域プラットフォームが大切になる所以です。
今日もありがとうございます!
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