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リージョナルバンクの役割!

皆さん、おはようございます!
ある知人から年齢に比して素直で柔軟だと言われたことがあります。確かに、他人とのお付き合いの中で、自分にはない良いところを見出し、それを引き出すのが上手いタイプかもしれません。しかし、時にもう少し自分の我を押し出すことも必要かもしれません。



リージョナルバンク(=地域金融機関)といえば、中小企業を主要顧客とする地方銀行、信用金庫、信用組合などを指します。この区分けが必要かといえば、各々の地域金融機関設立時の後支えとなる法形式の違いだけで、今やお客様からみれば提供するサービスに大きな違いはないと思います。地方銀行より規模の大きい信用金庫は幾らでもあります。


リージョナルバンクとは、特定の地域に店舗網を持ち、地域密着型の融資営業を展開するリテール業務が中心の金融機関と言えます。バブル経済崩壊以降、ご多分にもれず主要顧客である中小企業の資金需要が減少し、また今日における低金利政策の煽りを受けて、主な収益源であった融資からだけでは事業を成り立たせて行くことが難しくなっています。


一方、取引先である中小企業に目を向ければ、きらりと光る良い経営資源を持っていながらそれを活かせず、経営者が高齢化を迎えているにも拘わらず後継者が見つかっていなかったり、事業を行っていく上で必要な人財が不足しているなど、存続に困窮を極めている状況に陥っています。その様な状況下、リージョナルバンクは如何にすべきでしょうか。


いつまでも金融サービスのみに頼ることなく、もっと大胆に自らのお客様を支え共存共栄を果たす役割を担っていくべきだと思います。地域に活力を取り戻すことを旗印に、中小企業の成長に必要な支援サービスに踏み込んで行く必要があるでしょう。その結果、本業である金融サービス事業の収益と非金融サービス事業の割合が逆転しても良いでしょう。


具体的に、まずは後継者のいない中小企業経営者の事業承継問題があります。いま、どこのリージョナルバンクも本部に事業承継専任部署を設置していますが、店舗の営業担当から上がってくる事業承継情報を吸い上げているだけでは第三者事業承継の実行には覚束ないと思います。店舗に事業承継の専門家を配置する位のことを行う必要があるでしょう。


その為に、店舗の営業担当を単にお客様とのリレーションを図る存在に留めることなく、全員に中小企業診断士の資格を持たせる位の大胆な発想が必要ではないかと思います。中小企業を支援するコンサルタントの如く、深く中小経営者の相談相手としての役割を担うべきでしょう。その中では、人財紹介業の認可を取得する必要も出て来ると思われます。


それ以上に、地域に存在する課題および点在する資源を俯瞰し、大局的な観点から新たな事業の可能性を構想し、その実現のために戦略的に地域内の中小企業を連携させて行く、オーガナイズ機能を司っていくことも必要だと思います。そうすれば、結果として新たな資金需要を創造することになり、金融サービスである融資業務へも繋げられるでしょう。


これらを実現していく為に、リージョナルバンクはもっとM&Aを活用して非金融サービス事業の買収をしても良いと思います。折角、金融機関に対する事業会社への出資規制の垣根が下がっていますので。これからのリージョナルバンクは、金融サービス事業から非金融サービス事業という名の機動的な「総合商社化」を図っていくべきだと思います。


今日もありがとうございます!
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