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新常態を探る!

皆さん、おはようございます!
知人に某県会議員を30年務めた方がいらっしゃいます。普段、ビジネスでともにする方々とばかりお会いしていますと、その方のお考えがいかに社会的な見地に軸足を置かれているかが際立ちます。ただ、お仕事の遣り方が如何にも行政的なのが勿体なく感じます。



新常態といいますと、ウイズコロナなど感染症コロナが生活と隣り合わせの中で、どの様な暮らし方をしていくべきかということに目を奪われがちです。もちろん、それも大切なことですが、今般のコロナ禍を契機としてあらゆる意味で生活者の価値観が大きく変わりつつあることに目を向けて、来るべき社会の常態を探ってみることも必要だと思います。


リモートワークを採り入れる会社が増え、在宅で勤務する方が増えていると思います。それまで会社に出勤をして、生活の時間の大部分を会社という集団の中で費やしていたものが、それまで寝るために自宅に帰ってきていた生活から、自宅という本来生活の基盤で仕事をする様になったという意味で、人々は自分の生活を取り戻したと言えるでしょう。


その様な常態の中では、会社にいて企業組織集団という価値観に同化することから解き放たれ、真の意味で今後自分は如何に生きて行くかということを問い直させているものと思います。会社での仕事だけではない、一人の生活者としてプライベートの生活をも含めた生きる上での目標の様なもの、人生設計を改めて考え始めているのではないでしょうか。


それは至極あたり前のことであり、モチベーション研究の大家、米心理学者マズローの「6段階の欲求説」の教えによれば、人間は①生理的欲求、②安全欲求、③社会的欲求、④承認欲求、⑤自己実現欲求、⑥自己超越欲求(=他者のために何かを成したい)という、生きるために必要な基礎的な欲求から、より高次の欲求へと向かうとしています。


会社での仕事を通した欲求充足から、それを度外視した自己実現欲求やその上位にある自己超越欲求に従って、自分のあるべき姿を思い描き始めているものと思います。そこには何も自分を制約するものはなく、自由に行動することが出来ます。ちょうど会社側も、在宅勤務を契機に仕事ありきで成果を求めるジョブ型雇用導入が議論されはじめています。


副業制度や兼業制度導入と相まって、ますます生活者と会社との関係は、運命共同体的な関係から「仕事」ありきの建設的な関係へと変容していくことから、生活者個人の生き様を強く持つ必要が出て来るでしょう。自分なりのテーマ、理念に向って仕事を取捨選択しながら生活をしていくという意味で、大企業の硬直した人財の流動化が進むと思います。


働くことに対する人々の価値観が大きく変わることは、社会にとってプラスとみるべきでしょう。経済の本質は、働く人々の知力、労力の如何にかかっており、それを企業組織というブラックボックスにいつまでも閉じ込めておくことなく、もっと自由に如何なく能力を発揮すべきでしょう。社会には、会社が提供できていない潜在的需要が多くあります。


その様な需要に応える社会を実現してこそ、はじめてイノベーションと言えるのではないでしょうか。これからの社会において大切なのは、新たな仕事(=需要)を見出していくことだと思います。地域社会に活力を取り戻すことは、その地域に仕事を創り出すことであり、それを為し得るのは人間に他なりません。そんな新しい常態がやって来ています。


今日もありがとうございます!
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