誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

情報化社会におけるイノベーション!

皆さん、おはようございます!
マーケティングとは、顧客が真に求める製品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにすることをいいます。いままでショッピングセンター開発やM&Aという領域においてマーケティングに携わって来たことが思い返されます。



今ほど新たな事業が待望されている時はないと思います。それは、これまでの企業が提供する商品に閉塞感が漂い消費者が見向きをしなくなっていることもありますが、消費者の価値観が大きく変わりはじめていることにも理由があると思います。特にコロナ禍の影響による在宅勤務という新たな常態が生活様式を変えつつある所に見て取れると思います。


考えてもみれば、いま世に存在する事業というものは、戦後モノが不足する状態から高度経済成長を経て現在に至るまで、その過程で多少の技術革新はあったものの、同じ様な商品が消費者に提供され続けています。そして今次の情報技術革新は、まだ緒についたばかりですが、「情報の効率化」という観点で既存の慣習を大きく変革させはじめています。


例えば、SNSはそれまでの情報伝達手段であった電話、手紙といった文明の利器よりも手軽に早く情報のやり取りが出来るように置き換えられています。米アマゾンは、それまでのお店にモノを買いに行く手間を省き、自分の欲しいものを手軽に確実に購入できる様に置き換えられています。これまでの生活、慣習のリプレースが待たれているのです。


それは、差し詰め提供する商品や事業のデジタル化ということになりますが、生活の中にデジタル化の波が押し寄せることにより、波及的に生まれる商品や事業というものもあると思います。在宅勤務はリモートワークというデジタル化の結果、現実のものとなりつつありますが、在宅勤務が新常態となると家のあり方や、立地などへも影響するでしょう。


ここで気付かされるのは、何も0から1を創造するような形の新しい商品や事業が望まれている訳ではなく、いままで築き上げてきた慣習、生活、商品、事業といった仕組みを少しだけ視点をずらして、私たちの精神的な負担を軽減する豊かな社会に変えて行くことなのではないでしょうか。不便でも習慣化するとそれに慣れてしまうのが人間なのです。


イノベーションとは、先端技術を活用して全く社会に存在しない商品や事業を世に送り出すことばかりではないと考えます。ベースにあるのは日常生活習慣の変化だと思います。それを利便性が高まるように少しだけ仕組みを変えてやる置き換えだと思います。その様に捉えますと、いまの事業の枠組みを構成する要素資源を並び替えれば良いのでしょう。


いまの企業は、一つの商品を提供するためにサプライチェーンやバリューチェーンといった事業を構成する各機能を自前主義により全て一企業内に納めて最適化を図っていますが、それが硬直的になり過ぎてしまっている帰来があります。提供する商品の仕組みを変えるということは、それら機能の組み換えをスピーディーに行う必要があると思います。


そもそも、一つの企業が全ての機能を取り揃えること自体に疑問を持つ必要がありそうです。情報技術を活用すれば、事業に必要な機能を複数の企業で共有しても最適な状態が得られるでしょう。その意味では、いまの企業の姿は完成形ではなく、歴史の流れの中での一過性のものであり、もっと機能分化させてフラットにしていく必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する