誰にも聞けない経営戦略!

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スウェーデンのラーゴム

皆さん、おはようございます!
いつも「誰にも聞けない経営戦略」にお越し頂きましてありがとうございます。
週末は朝7時に次男を最寄り駅まで送り、朝の贅沢な時間を楽しみながら
ブログを書きはじめることがすっかり日課となっています。


このゆとりの時間は、いろいろなことを考えて頭の整理をするのに一番です。
ここで上手く整理が出来ると、次の行動が明確となり物事がスムーズに展開します。
自分のライフサイクルとして定着してくれればな。。
などと考えています。


少し驚いたのですが、スウェーデンの1人あたりの国内総生産(GDP)が日本の1.5倍であることをご存知ですか? 北欧諸国の自然と共生するライフスタイルは世界の中でも注目を浴びており、とても創造性が高くイノベーションと伝統が調和した国々というイメージがありますが、ゆるぎない産業立国でもあったんですね。


しかもスウェーデン人のライフスタイルは、
長期休暇と定時に仕事を終えて家に帰る国民性なのにどうして?と誰もが思うのではないでしょうか。しかも、毎日仕事時間中にフィーカというクッキーを食べながらコーヒーを飲む休憩を日に4~5回もとるそうです。


日本なら、お客様第一主義という幻想に囚われて、
残業に次ぐ残業を行いながらも、業務が溢れかえり、仕事が終わらない状態になってしまっていますが、アウトプットとしてのGDPが日本より高いことを冷静に受け止めなければいけないのではないでしょうか。


かつて留学経験のある方によりますと、スウェーデンの方々はとても「時間を効率よくマネージする力が高い」そうで、働く時は集中し、自然とコーヒーでリフレッシュすることが生産性を高める秘訣だということです。しかもフィーカは情報交換の場としても有用だということですので、差し詰め、懐かしい昔のオフィスの喫煙場所を彷彿させますね。。


日本でも政策として働き方改革を推し進めています。
恒常化した残業を短縮することだけが目的としているように見えますが、
既に労働生産人口が減少しはじめており、一方、少子高齢化問題で、ワーキングマザーが増えてきますと、今までの働き方だけでは社会が回らなくなります。


対処療法的に介護施設を増やし、保育施設を充実させれば良いという問題ではないように思えます。1時間半の通勤時間もあたりまえで、往復で1日3時間も通勤時間に費やし、しかも混みあった車両に揺られていて、知的生産性が上がるとは思えません。更には、居住地域の昼間人口はシニアが占めるなんてちょっと常軌を逸している様に思えます。


日本は、戦後経済政策として、護送船団方式で大手企業の成長に力を入れて来たが為に、情報化社会を迎えて暮し方が大きく変わった今も教育制度も労働価値観も旧態依然のままだと思えます。企業に勤めるオフィスワーカーも苦痛に気が付いているのに、何がそうさせているのか本質が見えて来ません。


一つだけ感じますのは、日本の将来に対する夢や目標が描き切れないために、寄らば大樹の陰ではないですが、自ら何か遣りたいことを手掛けるよりも、取りあえずは消去法としていま務める会社にいた方が安全だという無意識が働いているのではないでしょうか。これでは、政策的に残業対策を講じても本質的な変化は望めないと思います。


北欧に暮したことのある方は、日本人との国民性が似ているという方が多いです。
元駐スウェーデン大使は「和の心や中庸の精神、シンプルさを愛でる審美眼など、我々日本人と共通の資質を備えている」と仰っています。この中庸の精神をスウェーデン語でら「ラーゴム(Lagom)」と言うそうで「多過ぎず、少な過ぎず」という意味です。


ラーゴムの語源はバイキング時代に一杯のお酒を仲間全員に行き渡るように気を配りながらまわし飲みをしたことにあるそうです。そして「ちょうど良いを感じる基準は人それぞれで、自分に合ったラーゴムな量や行動を自分で選びとることをスウェーデン人は大切にしている」とのことです。


この様な精神が醸成された背景には、北欧は冬が長くて厳しい。束の間の夏の期間を地域の皆で自然の恵みをシェアしながら家族とともに過ごす。起源は異なっても、我々農耕民族である日本人と、自然に畏怖を感じながら生きて来た点で、互いに通ずる精神や価値観を育んできたのではないでしょうか。


折角、日本にも伝統的に受け継がれた自然とともに生きる調和の精神をもちながらも、
そのDNAを活かしきっていないと思います。
それは社会の仕組みとして大手企業にヒト、モノ、カネ、バショが集中してしまい、それにも関わらずその大手企業の成長がシュリンクしている所に問題があると思います。


成長が鈍化した組織は、必ず官僚組織化をはじめてしまいます。官僚組織化した組織は前例主義にならって、新たなコトをはじめられない。新規事業投資よりも守りに入ってしまいます。しかも、未だ日本ナイズされた資本主義が確立していない中で、やれ株価がとか、コンプライアンスがという規律ばかりが先行しています。


私も、大手企業を離れて10数年経ってしまいますが、10数年前と比べてオフィス内の雰囲気の話しを聞きますと、無駄口も雑談もなく、ただただ沈黙の毎日を過ごしている。また、人員削減のせいで一人当たりの業務量も増えていると聞きます。恐らく、働いているご本人達は10年前に比べて口も聞けないほど生産性が高まっていると考えていると思います。


しかしですね、人間の集中力が効く時間は1日2~3時間が限界なんです。
生身の人間なんですから。1日8時間も口もきかずにぶっ通しで働くなんて、
偶にはそういいう日があっても、相当に疲労がたまり翌日以降の仕事に影響するのが普通だと思います。


ということは、毎日一生懸命仕事に追われながら業務を頑張っていると頭では考えていても、仕事をこなす身体のスピードは知らないうちに最適速度に落ちているのが人間のメカニズムなんですね。そう考えたら、スウェーデンの方々のラーゴムの様に、自らの責任と中庸の精神の範疇で、仕事にメリハリをつけてサッサと家に帰って暮らしを楽しむべきです。


いまは何処の国も、企業主体の社会から生活者主体の社会に大きく変化しています。
日本の場合、教育制度が先生が「教える」スタイルで、自ら「学ぶ」スタイルになっていない弊害ではないかと思います。そこに官庁が民間企業を主導する護送船団方式の名残が、名残ではなく今でも行われていることに問題があると思います。


ただ、そうは言いましても、一日にして教育制度も経済体制も変わらないところに悩ましい問題があります。今から教育制度を変えたとしても、アクティブラーニングで学んだ子供たちが社会の中枢を占めるまでに30年位は掛かってしまいます。その間にシュリンクした大手企業は産業構造が変容することによる再編で淘汰されて行ってしまいます。


今朝も日本のベンチャー企業投資について、海外と比べた投資額水準が1/10であり、中でも政策的に設立した産業革新機構のVB向け投資のほぼ8割超が失敗しているとのトップ記事が出ていました。官主導の予算消化主義が弊害になっているそうです。政策ありきで投資先を選別している訳ですから当り前ですよね。


私は、この様な日本の閉塞した状況を打開する為には、生活者各々が働き方を多様化させて会社主体の生活から、自らの暮らしを大切にする生活に意識改革をしなければならないと思います。高度経済成長下の田中角栄の様なトップリーダーが効果を発揮するのは、産業や国民の意識を一つのベクトルに向けられる時に限られると思います。


その意味で、いままでこのブログで記して参りました、「暮しごと」、「シェアリングビジネス」、「コミュニティ」は、新たな働き方を考える一つのヒントになると思います。
知識社会はLinux(フィンランド)の様にオープンソースが前提となります。
その為に政策が行うべきことは所得の再配分、福祉の強化ではないでしょうか。


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