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恐るべし大地主!

みなさんこんにちは!
今日は中小企業の財務業務、特に資金調達などで私が考えるベストなあり方を考えてみたいと思います。


昨日ですが、とある理由があって、東急線沿線の高級住宅街の地主さんにお会いしに行きました。駅前に商業ビルをお持ちであることは、事前に知っていたいのですが、駅から降りてキョロキョロしながら事務所に向かったのですが、数えれば手前からNo1、No2、No3、No4。。。バス通りを挟んで向かいを見れば、な、なんとまだある。ユニクロとか誰もが知るテナントさんが入居しています。


この地主さんとお会いするのは初めてで、年齢を知らないでご訪問をさせて頂いたのですが、聞けば80歳も後半。私の父親と同じ年なのですが、ご年齢とは違い、見た目はお若く見えます。と、ここまでは通常のご挨拶で進んで参りました。ですが、突然、奇問が飛んできました。「建設会社に工事を発注する前に、建設会社の決算書で確認すべきポイントとその理由は?」思わず、唖然?!ですが、真面目に以下の様な応えをしました。


相手が相手ですので、真面目に、①売上は工事が完了した時に計上しているのか、毎期毎期工事が進捗した状況に応じて計上しているか、②不良債権はないか、③建設事業以外の不動産事業に手を出していないか。。。等々、お答えしました。で、ガ~ン!!、なんとハンマーが飛んで来たようなお答えが。大地主様いわく「売上高ときちんと利益が出ているかを見る」とのこと。。


この大地主さんが仰られたかったことは、①コミュニケーションが目的なら相手に合わせて話しをすること、②人生とは結局、シンプルに考え、自らの思いで行動すること。これが出来ないから新聞を賑わせている大手電機企業も含めて、意思疎通がはかれず社内で何が起きているか理解していない。今後の日本は大変なことになる。
全て、私も認めざるを得ませんでした。何か引っかけがある質問であると留意したつもりでしたが、この様な角度からブーメラン?!が飛んでくるとは予想もしておらず、私が甘かったです。平に誠心誠意お詫びを申し上げた次第です。


本題のお話をお伺いすれば、所有される商業ビルも老朽化が著しい為、何か名案がないかとのこと。迷わず、これだけ緑の多い高質な街なので、国産の木材とガラスを多分に使った中層建物(12階程度)をご提案させて頂きました。コンクリートよりも耐用年数が長く、人間の健康にも優れており、相続対策にも優れている点をお話しましたら、大変にお喜びになりまして、ホッと肩をなでおろしたところでした。


聞けば、日本橋をはじめとする地域にもビルをお持ちとのこと。思わず立ちくらみがしそうです。私も、この様な大地主の方とお話をするのは流石にはじめてでした。
で、財務のお話はこれかれです。不動産事業に関わらず、日本は高齢化が著しく、中小企業にとりましても後継者問題は大きな問題です。この大地主さんも、そうでした。どの様に事業化を進めるべきか相談相手が欲しいというご心配でした。


確かに、不動産事業であっても、事業化する為には資金が必要であり、銀行からも融資を貰わなければならない。銀行からすれば、ご担当者も忙しいので確定している事業計画で見て融資可能性を判断したいと考えるでしょう。一方、事業者からみれば、初めての事業の段取りと計画立案は不慣れでも有り、どうすれば銀行から融資を得られるか先に説明を受けられたら助かります。


この様な時に、事業の事も理解し、融資の事も理解している専門家がコーディネートしてあげられたら助かるだろう、ということに気が着きました。以前、知人の銀行担当者も企業にもう少し財務に詳しい人がいたら助かると言うようなことを言っていたことがありました。プロジェクトファイナンスという難しい融資をする時は、アレンジャーという方がいくつかの銀行を調整してくれますが、流石に銀行員ですので事業の中までは立ち入りません。


そこで考えましたのが、「事業」「融資」両面を理解する第三者のアレンジャー/コーディネーターがいたら、代表者に連帯保証が求められる様なことも、緩和されると感じています。銀行には銀行の世界の銀行を相手にした競争があります。一方で、中小企業は今後の日本を支える礎です。何とか、地域の高齢者が蓄える貯金を地域の課題を解決する事業の為に、資金を効率的に地域内で循環させることが出来ないかと考える切っ掛けとなりました。


日本の至る所で少子高齢問題が顕在化してくると思います。
これを財務の立場から一助になれればと考える次第です。
次回も宜しくお願いします!

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