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天命を考える!

皆さん、おはようございます!
いつも仕事で西方面に行くことが多いのですが、今日はプライベートで新幹線で北方面に向かっています。あまりオンとオフの境目を意識することはないのですが、今日は食い道楽ではありませんが、仕事のことを忘れて思い切り美味しい味覚を楽しんで来たいと思います。



「天命」とは、生まれた時から決まっている「運命」、天からの命令、使命、といった意味があります。その意味では誰しも「天命には抗えない」ものかもしれません。天命は天帝からこの世に生まれた人に課された宿題のようなものであり、一生をかけてやり遂げなければいけないことやその人の生涯を指しているのかもしれません。少々、スピチュアルですね。


でも、考えてもみれば人間もこの地球や宇宙のメカニズムの中に組み込まれた存在であると考えれば、全ての事象は予め定められた運命と呼ばれる規定事実なのかもしれません。確かに人間のアノマリーな意志によって物事が決定されている様にも見えますが、もしかするとそれすら大きな流れの中では、一定の法則における誤差だと考えれば納得がいくものです。


丁度、1週間前のブログで天職について記載したのですが、その時にある方からコメント頂きました。そこに記載されていたのは「天職が天命に繋がる」ということです。天職とは「
働いていて心の底から楽しめる仕事」です。楽しめるとは、単に仕事が面白いだけでなく社会に与える影響や、仕事の中で事業が成長していく実感を持てるという意味が含まれます。


自分の意志で探して見つかるものでなく、それを身に付けようとして身に付くものではないかもしれません。ある意味では自分の思いに流されてきたとも言える人生ですが、目先の仕事における意義や楽しさを追いかけた結果として、幅広い実務経験を持つことが出来たと思います。それがスキルやノウハウとして蓄積すると同時に暗黙知として血肉となってます。


他者から見て取れる専門スキルやノウハウ以前に、なんと言いますか持って生まれた個性や天賦の能力とでも言うのでしょう。物事の本質を見抜く目利き力や空間把握の力に長けているように感じています。私の場合は、たまたま財務数字という言語との出会いにより、例えばビジネスモデルなどをパッと一見するだけで立体的に数字に置き換えることが出来ます。


それが目の前にある社会的に意義のある課題に出会うことによって、より一層パワーアップしてしまい難題を解決してしまうという力を手にすることが出来るようです。頭で考えるのではなく、全身で感じとりながら行動しているうちに解決されてしまうと言う方が適切な表現かもしれません。逆に頭で考えている時は、自分で納得いく結果が得られないものです。


頭で考えることは、ある意味でエゴが多分に含まれてしまいますので、どうしてもレンズが曇ってしまうように、目の前にあるビジネスをスッと自分の中に取り込むことが出来ません
。それよりも、感覚とか感性という素の自分でその対象となる客体を感じることが出来た時ほどパッと視界が開けて、瞬間的に物事の課題がビジュアルに脳裏に見えて来るものです。


現在、幾つかのビジネスに関わってます。どれにも共通する課題が潜んでおり、楽しみながら仕事に携わっています。ただし、その何れにも等しく社会的な意義があるかといいますと
、残念ながらそういうことではありません。頭で器用にいろいろと方向付けをしてしまっていますが、本来はその中で一番意義深い立ちはだかる大きな岩に傾注すべきだと思います。


今日もありがとうござます!
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理想的リスキリング!

皆さん、おはようございます!
私の知人に大手企業でマーケティング関連の仕事をしてこられた、昨年還暦を迎え第二の人生を歩む先輩がいらっしゃいます。現在は自ら培って来られた知見を活用し、個人事業主として活動されていますが、企業経営に関するリスキリングをされており立派だと思います。



新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くことをリスキリングといいます。ただし、日本でのリスキリングは、主に企業の人材戦略の一環として語られることが多く、今までは新入社員の採用などで行われてきましたが、近年はその重要性が認識され、政策的にも企業でもリスキリングの流れや取り組みが始まっています。


その主眼として置かれていることは、これまでの成熟した産業に位置する企業から、IT企業などこれから成長していくことが望まれる産業に人財が容易に移動できるように政策的に企業が対応を図り始めていることです。改正高年齢者雇用安定法の施行と相まって、70歳まで雇用確保することが努力義務となった大手企業を中心に取り組む動きが見て取れます。


40代半ばの中堅社員以降から人生の後半を見つめ直すべく、企業側があてがったキャリアコンサルタントの支援を受けながらリスキリングを行い、第二の新天地に移行させていく目論みです。自動車メーカーなどでは、自社製品の技術革新により同じ機能を持っていても、それがこれまでとは全く異なる新しい技術を身に付けさせるリスキリングも進んでいます。


ピラミッド型階層組織を前提とする企業においては、当然にして役職が上位に上がれば上がるほどポストが狭まるのはあたり前の話しです。中堅以降の社員がだぶついてくるのは組織制度を設計した時から分かっていたことでしょう。また、情報技術革新の速度が早まる中で
、ボトム層を構成する比較的若い社員にもIT技術を身に付けさせることは死活問題です。


いまの日本の社会が、いや海外においても同じ状況かもしれませんが、企業が主体の社会において第二の人生まで委ねてしまって良いのか些かの疑問が残ります。これからの時代を見越しますと、企業主体から生活者主体の社会に移り変わるのは自然な流れだと思います。その様に考えますと、本来リスキリングも企業が行うのでなく個人が自ら行うべきでしょう。


この辺にも、いまの日本社会の歪みが見て取れると思うのは私だけでしょうか。リスキリングの為に企業へ補助金を出すのでなく、個人にも支給すべきだし自らのこれからのキャリアデザインを描くために必要な支援する枠組みを広く社会に創っていくべきでしょう。一度は勤める会社から離れ、自分の偏った思考をシャッフルして将来を見つめることが必要です。


当然に第二の人生において会社に勤めることだけが選択肢ではないと思います。私益を満たすために消費者が欲するモノを考え、それを商品化して販売することだけが社会に求められている訳ではないはずです。失われつつある共益から求められる課題を事業を通して解決することも地域のために不可欠です。そこを補うために起業するということもあるでしょう。


考えてもみれば中小経営者というものが、自分の人生の思いや志を認識しながら事業を進めて行く存在であるとするなら、それは絶えず企業勤めする方々が第二の人生を考え続けることと同義だと思います。なにを為すか、どの様に為すかを考え続けることが生きるということではないでしょうか。それを独り考える必要もなく、その為のコミュニティも必要です。


今日もありがとうございます!
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少子化対策の真理!

皆さん、おはようございます!
週末の楽しみといえばスーパーマーケットに買い物へ行くことでしょうか。なんと生活感あふれる地味な趣味かと思われてしまいますが、旬の生鮮産品を発見することも楽しみですが
、その時々で売値がどの様に変わっているのか、その推移を定点観測するのが面白いです。



政府が閣議決定した経済財政運営と改革の基本方針(=骨太の方針)で、少子化対策は児童手当の拡充など現金給付を軸に据えられていますが、その効果は限定的でしょう。なんで本質的な解決策を講じようとせずに、こうも対処療法的な付け焼刃の方法により解決できるものと思うのでしょう。全ては戦後長らく続いてきた仕事のあり方に通じるものと考えます。


コロナ禍を背景に在宅勤務を行ったのも束の間、今は何事もなかったように会社という職場に出向いて朝から夜遅くまで働く働き方に問題があると思います。1980年代後半より男女雇用機会均等法なるものが制定されてから、女性の社会進出もあたり前の様になっていますが、一方で夫婦が生活を共にしながら互いに顔を合わせる時間は減少しているでしょう。


それは企業における就労時間が時短の掛け声で残業時間が減っているように思いきや、裁量労働制の導入や事実上残業時間を付けない残業が蔓延っているなど、実質的な労働時間は増えているのではないでしょうか。企業も企業価値経営という号令の下、短期的な視点で見せかけの財務諸表を良く見せることに終始しており、将来的な展望を描き出せないでいます。


その様な企業に多くの生活者が糧を得るために身を寄せている訳ですが、会社での仕事から離れ一人の人間として将来の夢や期待を持とうにも、それが許されない社会の枠組みとなってしまっているのでしょう。だからか、コロナ禍後のアフター5ではありませんが、以前と異なり仕事帰りに一杯という風潮が無くなりつつあるように見えるのは私だけでしょうか。


時間政策で出生率を向上させた国があります。それはドイツなのですが、2000年代に手当給付を中心とした家族政策に加え、保育所などのインフラ整備、時間の確保の3つの柱を打ち出しています。中でも注目すべきなのは、家族で過ごす時間を確保できる様にする時間政策です。時間にゆとりが持てなければ子育ての先行きを見通せず、子どもを増やし難い。


時間政策を具体化する仕組みの一つが「家族のための地域同盟」です。家族に優しい地域を目指し、行政や地元企業、教会など各機関代表が同じテーブルに着いて話し合う。政府や企業など参加企業が必要な活動資金を出し、父子向けの余暇活動や職場復帰支援など多様なサービスを提供しているそうです。地域主導で家族支援の方針を決め、問題解決に繋げます。


このドイツの取り組みから見えることは、先進国で失われつつある共益を地域で取り組み復活させて行くことが、いまの社会病理の本質であることを如実に語っています。日本の社会も、右肩上がりの線形で経済成長させる幻想をいつまでも見ていないで、盲目的に資本主義を追い求めることなく、人間としてどうすれば精神的に豊かになれるかを考えるべきです。


社会とは私たち生活者がより良く暮らすべくデザインしていくものです。何時までも旧態依然とした社会の枠組みにしがみついていずに、どうしたら人間らしく暮らせるかを皆で考える必要があります。それは企業主体の社会ではなく、生活者主体の社会に変えて行くべきことであることは間違いないでしょう。それにより人々が将来に向かって夢を描くことです。


今日もありがとうございます!
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