誰にも聞けない経営財務戦略!

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目利き力!

皆さん、おはようございます!
昨日は取引先の中小企業で一日かけてワークショップを行ってきました。既に経営者個人の意志を踏まえた経営理念・方針を社員の方々に浸透させる目的もありましたが、逆に社員の方々が自らのキャリアデザインを踏まえ、どう経営デザインを描くかを考えて頂きました。



「目利き」とは、物の価値を正しく見分けることです。例えば器物・刀剣・書画などの真偽
・良否について鑑定することや、人の才能・性格などを見分けることにも使われます。目利きは、特定のモノについての真偽や価値の有無について見極められる能力を持っていることであり、そのモノに関して豊富な知識や経験を持っているからこそ存在する能力でしょう。


最近でこそ、建築物・スツールや絵画などのアート作品に意識的に触れるようにしていますが、とてもではありませんが目利きが出来るほどの知見を持ち合わせることは出来ません。しかし、そうやって頭で捉えることなく、五感を駆使してアート作品に触れていますと、全体を客観的かつ統合的に俯瞰して感じながら物事を捉えていく力が養われてくるようです。


その様な力が、自分が得意とするビジネスの目利き力や経営者を見抜く目利き力に磨きをかけていることが実感されます。各論を見定める前に、全体像を感覚的に俯瞰して捉えることの大切さを実感してます。一見して捉えた心象を各論を掘り下げながら確認するプロセスを踏みますが、その全体感から捉えた心象と各論の検証から得た確証に狂いがなくなります。


年の功もあって自分の目利き力に更なる磨きが掛ってきているのでしょう。ビジネスの目利き力は、そのビジネスの価値を正しく見分けることであり、中小経営者に対する目利き力はその経営者がビジネスを行う上での器の大きさといったものを正しく見分けることだと思ってます。ある意味、ビジネスと経営者の器は一体不可分のところがありあたり前でしょう。


私がこれらの目利き力を身に付けた背景として、やはり1兆円余りもの債務を抱えた会社の再建業務に携わることが出来たことに起因してます。私をその会社再建チームに加えて頂いた先輩にはいまでも感謝をしてます。それから、その後の仕事としてM&A業務に携わり、事業資源をそぎ落とす会社再建とは真逆の付け加える業務に携わることが出来たからです。


会社再建業では、現実の個々のビジネスのあり様を直視しながら、そのビジネスの創業時からの契約行為すべてを紐解いていきますと、当初創業時の意図や目的との乖離が手を取るように浮き彫りとなってきます。そのビジネスの初期段階から謂わばボタンを掛け違ってしまいますと、その後の事業活動を通して行う契約行為すべてが付焼刃的になってしまいます。


砂上の楼閣ではありませんが、やはりビジネスの根っ子にある基礎がきちんと築かれていなければ、その上にどれだけ立派なビジネスを組み上げても虚像となってしまうものです。また、長年コーポレートファイナンスに携わり、それらビジネスの要素となる有形無形の資源をどの様に契約行為によって有機的に結合させるかによって自己創出のれんが異なります。


ビジネスというものは人間の営みでもあります。そのビジネスに携わる特にそのビジネスを起業をされた創業者が、将来に対する明快な意志がそれらに大きな影響を及ぼすことになります。その創業者のビジネスに対する姿勢によって、砂上の楼閣で終わるのか骨太のビジネスになるかが決定付けられると言っても過言ではありません。そんな目利き力を持ちます。


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ビジネスの心構え!

皆さん、おはようございます!
お招きいただき地方都市の元繁華街で観劇を楽しんで来ました。昔はさぞ栄えていたんだろうと思しき古いビルの一角に小さな劇場があります。演劇も寂れつつある地域に住まう方々が昔を懐かしみながらも力強く生き抜いていく、現在のまちの状況を風刺する内容でした。



人間というものは、一つの同じ事象に対しても、その時々の心の持ち方によって、またそれを見る角度によって、様々な見え方がするものだと思います。ことビジネスにおいては、あまりそれら心象に波があることは好ましいことではなく、事実関係を安定的に俯瞰する態度が求められると思います。そうでなければ同じ事象に対して異なる判断をしてしまいます。


ビジネスを采配する立場になればなるほど、安定的かつ客観的に事実を俯瞰できなければ、振り子のように組織としての振れ幅が大きくなってしまうでしょう。それが、これまでのトップを頂点とするピラミッド型階層組織の最大の欠点であり、これからは階層を持たない全員参加型フラットな組織の長所だと思います。先行き不透明な時代にどう身を置くべきか。


例え全員参加型フラット組織に移行したとしても、個人のレベルで見ればやはりメンタル的に安定的かつ客観的にビジネスに取り組んでいくことが出来るか否かによって成果も大きく変わってしまいます。仕事の成果を出せる人間というものは、スキルやアイディア創出力にも長けていますが、それ以上に精神的にも自立した自律人間であるということが出来ます。


その為には、やはり①自分の遣りたいことが明確に定まっていることだと思います。自分の遣りたいことを定めるためには②自分に出来ることが棚卸しされており自分で客観的に理解されていることも必要です。また、それが③周囲から求められていることに気付いている必要もあります。この3つのポイントをバランスよく広げていくことが安定をもたらします。


この3つのポイントは、相互に作用しあいますので、自分に出来ることが増えれば当然に自分の遣りたいことも変化していくことになります。逆に自分の遣りたいことを実現していく為に自分に出来ることを増やしていくこともあるでしょう。そして、その何れにしても社会との関わりの中から捉えていく必要があります。どれか1つが変化すれば他に影響します。


また、これらはロジカルに考えても出て来るものではなく、身体で感じながら少しずつ理解を進めるものなのです。人間は独りで生きている訳ではありませんので、他者との関わりの中で少しずつ気づきを得るということです。例えば、自分に出来ること一つ取ってみても、それは他者との相対性の中で自分ならではの出来ることに気付きを得てることになります。


気づきを得るということは人間的な成長を意味しており、それはアイディアが思い浮かぶのと同じ意味です。これまで名案が思い浮かんだり、気づきを得たときのことを思い返してみて下さい。それは心理的安全性が保たれた環境の中で、落ち着きリラックスした気分の中で起きていることでしょう。力づくで捻りだすのではなく身体から自然と湧き出るものです。


人間は便宜上、形式知を活用して意思疎通を図っていますが、自分の行動を規定しているのは身体に蓄積された経験の知識である暗黙知の方なのです。それを無視しては良い考えは浮かんできません。ビジネスも自然体で処する心構えが大切になります。事実関係を頭で計算するのではなく、全身で感じながらその時々を判断することが自律的な生き方に必要です。


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コンサルティングビジネス!

皆さん、おはようございます!
経営改善計画を策定するのに最低でも6ヶ月位の時間を掛ける様にしています。それは、こちらが一方的に独り善がりの計画を策定することなく、対象企業の経営陣が会社のどこに課題があり、自分たちがどこに向かっていくかを自分たちの言葉で語る必要があるからです。



コンサルティングとは、顧客(=クライアント)の課題を解決するための解決策を示し、企画立案や実行などを手伝う業務です。コンサルティングビジネスとは、特定の事柄や分野について診断・助言するコンサルタントが行うビジネスです。コンサルタントは、企業の現状分析や課題に関する情報の収集、課題解決へのビジョンの策定、実行支援などを行います。


最近では、どの業種業態のビジネスであろうと、自社商品を販売する際に大なり小なりコンサルティング的な素養を伴なって、顧客が抱える課題を解決することに繋がらなけらばなかなか商品の販売に覚束ない、そんな時代かもしれません。モノが不足する時代ならいざ知らず、精神的な暮しの豊かさを享受しようとする時代においては尚更のことかもしれません。


そのせいか、コンサルティングを専業とするビジネスを営む方々は、「ビジネスコンサルティング」「IT系コンサルティング」および「戦略系コンサルティング」など、得意とする付加価値の高い専門領域に特化しなければ、なかなか専業で生き残っていくことが難しいでしょう。逆に、その高い専門性を武器として販売すべき商品を持っていたら鬼に金棒です。


ビジネスコンサルティングとは、企業経営における課題を第三者の目線から分析・発見、課題解決に向けた提案を行う仕事です。業務の効率化や業界でリードするための戦略など、企業の問題を解決する方法を助言したり、実践をサポートしたりします。最近ではWebマーケティングなども、どこの企業も強化していきたい有望なコンサルティング領域でしょう。


戦略系コンサルティングとは、企業の経営層が抱える経営戦略上の問題解決を目指してコンサルティングを行います。経営方針を決めるところから、新規事業の考案、M&A(=企業の合併・買収)について吟味するなど、さまざまな戦略提案を通じて企業の利益や業績の拡大に貢献します。事業再生や人事政策などもこの領域に含まれ、私もここに位置してます。


ただ普通のコンサルティングビジネスと異なる点は、単に経営上の課題を解決するための提案に留まらず、実際にその企業の中に入り込み人間関係に塗れながら調整を行い、自らの手で課題解決する正しくハンズオン型の支援方法をとっているところです。口先だけで言いっぱなしで終わらせることなく、自ら課題を解決させることによる顧客満足度は高まります。


見方を変えれば、どこの中小企業も経営者をはじめとする人財が大きく不足しています。百戦錬磨の経営経験を持つ人財なんて、そうは人材市場にも居る訳ありませんし、そういう人財を雇い入れようにも、受け入れる側の中小企業にはそんなに先立つものがある訳がありません。であるならフルタイムでなくパートタイムにすれば会社側はコスト低減を図れます。


こちら側も一つの中小企業のみならず、複数の中小企業の戦略的コンサルティングが可能となります。そうやって仕事を進めていますと、業種業態は異なれ大方の中小企業は、同じような課題を抱えながら業績が伸び悩んでいることが分かります。やはりそれだけ時代が動きゆくスピードが速すぎて経営者が付いていけなくなっていることを、ひしひしと感じます。


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