誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

産業デベロッパー!

皆さん、おはようございます!
久しぶりの休日にのんびりドライブがてら、味の素スタジアムにあるロイヤルホストにブランチを食べに行ってきました。四方がガラス張りの明るい店内は、テーブルや椅子のピッチも広くとってあり、寛ぎながら食事をするには少しばかり贅沢な気持ちにさせてくれます。



三井不動産が、これまでの不動産デベロッパーの枠を超えた、産業デベロッパーを目指すことを標榜しています。日本橋のオフィスビルでは、ライフサイエンス分野の企業や研究者をつなぐプラットフォーマーとしての役割を担い、いよいよ成果が開花するところまで来ているようです。物流施設では2024年問題を捉え、課題解決に資する施策を講じる様です。


そもそも新しい事業を興すには、人々が出会い互いに刺激され共創知を育むプラットフォームが不可欠となります。ただこれまでのデベロッパーの様に、土地や建物を取得し、主に企画・開発を手がけて、都市開発、商業施設の開発、マンション開発、大規模宅地開発など生活に欠かせないハードウエアーを提供するだけでは、これからの時代に付いて行けません。


その意味では、そのハードウエアの中で共創知を育みやすくするソフトウエアとしてのオペレーションまでを手掛けノウハウを蓄積することが必要になります。その結果、ハードウエアの付加価値を高めることが出来るのであり、デベロッパー自らただ開発利益を享受することに留まらない、自助努力で価値を見出すべく新しい街の機能を生み出す必要があります。


産業ディベロッパーとは、従来の「ハードを作る不動産デベロッパー」の概念を変えて、産業を作る方々をサポートする役割を強めていると言えます。彼らは企業の生産性向上も支援し、日本でイノベーションを起こすことに傾注しています。また、足元のオフィス事業にも注力しており、スタートアップ企業を誘致するなど新たな方針を掲げ立ち向かっています。


この様な産業デベロッパーは、都市の再開発やライフサイエンス分野、宇宙関連産業など、多様な分野で活躍しています。彼らの変革の実効性と競争力が、今後の成功の鍵を握っていることは間違いないでしょう。考えてもみれば、不動産というビジネスの企画力や開発力で培ってきたノウハウは、ビジネスのプロデュース力に通づるものがあると言えるでしょう。


ハードウエアという不動産事業に限定してきたプロデュース力を新しいビジネス創出する為に必要なヒト、モノ、カネ、情報という資源をコーディネートする媒介者として、コンセプトを打ち立てそれに共感する人や会社を協業させる仕掛けをつくることは、デベロッパーにとってそんなに難しいノウハウではないと思います。現に様々な運営事業を行っています。


利害関係者の利害を調整することがデベロッパーの真骨頂といっても言い過ぎでありません
。あとは経験を積んで、ハードウエアをソフトウエアに持ち替えて計算しながら、利害関係を調整していくことです。これまでの世の中にない新しい独創的な主観価値を求めて、必要なプラットフォームを事業資源を有機的に結び付けながら、社会に新風をもたらすのです。


プロシューマー社会の到来を見越して、地域のアントレプレナーに成り得る市民を見出し、彼ら彼女らの暮らしに根差したビジネスのアイディアを様々な事業資源を具体的に直接間接的に結び付けられるプラットフォーマーとなり得れば、これまでにない付加価値の高いまちづくりが可能となります。ハードウエアとソフトウエアを融合させる視点が必要でしょう。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

参謀から見た起業!

皆さん、おはようございます!
時々、知恵熱を出すことがあります。例えば若い時にサウナやディスコ(←死語か。。)に行くと、翌日は必ず発熱する有様ですので、あまり近づかない様にしていました。この歳になって知恵熱もありませんが、ストレスが溜まり過ぎると過労により発熱してしまいます。



一般的には、スタートアップ企業のアントレプレナーが起業に成功すると、そのアントレプレナーが脚光を浴びて彼ら彼女らの波乱万丈な武勇伝や苦労談が実しやかに語られることが多いものと思います。しかし、成功するスタートアップ企業というものは、必ずしもアントレプレナー一人でそれを成し遂げられる訳ではなく、その陰に支える人物がいるものです。


その人物を仮に「参謀」という言い方で呼ぶことにしましょう。参謀は、アントレプレナーが持つ事業構想やビジョンに基づいて、実際に事業に必要なヒト、モノ、カネ、情報という資源を集めてきて有機的に結び付け、ビジネスモデルやビジネスストラクチャーを組み上げていく役割を担います。時として理念や技術しか持たないアントレプレナーもいる訳です。


その様なアントレプレナーに対して、事業構想やビジョンをも代わりに描く必要もあるでしょう。一般的にアントレプレナーは、持てる技術力やノウハウを基礎としてイノベーションを起こすべく、対外的に打って出るスポークスマンのような存在であり、セルフブランディングしながら名声を高めて、日々の難解な判断をしていく経営者としての存在になります。


必ずしもビジネスに必要な実務を持ち合わせていなくとも、自分の理想とするイノベーションを実現すべく、声高らかに社会に切り込んでいく隊長の様なイメージを持ちます。だからこそ、その脇には自ら専門とするノウハウを拠り所に判断を下し、社内外の事業資源を有機的に結び付けながら理想とするビジネスを成功に導いていく、参謀の存在が見逃せません。


もちろん、自ら持つ事業資源を理想とする事業実現の為に投入することはあたり前のこととして、それ以外にも不足する事業資源を社内外に求めて、それを実際に持ってくるノウハウに長けていることも不可欠でしょう。その時に必要なことが、事業の理念や構想、ビジョンを語りながら、共感という力によってそれら資源を持つ人々を巻き込む力が必要なのです。


それと同時に、理想とするビジネスモデルやビジネスストラクチャーを描きながら、欠けているピースを計算しながら当て嵌めていく能力に長けている必要があります。そして、それらピースを有機的に繋ぎ合わせて行くために最低限の法律を理解していることも必要でしょう。ある意味では、マルチタスクの幅広い知見を持ち合わせていることが必要になります。


その様な参謀がアトレプレナーをお神輿を担ぎあげていくイメージが、スタートアップ企業の実態かもしれません。同じスタートアップ企業でもアントレプレナーに焦点を充てるか、その名脇役である参謀に焦点を充てるかにより、随分とその見え方が異なるものでしょう。
時としてアントレプレナーを裏側から見る事により、その実態が異なって見えるものです。


人々がある事象について認識する時、ナラティブに理解することから起こる現象だと思います。そうであるなら、政策的にスタートアップを増やすべくアトレプレナーに焦点を充てることも必要ですが、それと同時にそれらを支えるプロデューサーシップ力に長けた名参謀にも焦点を充てるべきではないかと思います。両者が両輪となって初めて為し得るからです。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

これからの人財戦略!

皆さん、おはようございます!
JAL123便墜落事故の隠された事実が俄かに憶測を呼んでます。墜落原因が補修した圧力隔壁が劣化して尾翼もろとも破断したこととされてます。しかし、確かに墜落前の機影を見ると方向舵のみ喪失しており、尾翼そのものは残っているので真相は他にありそうです。



企業というものは、マネジメントの立場からしますと、その大きさに拘わらず絶えず限られた人財をどう適切に配置しながら、成長を遂げて行かなければならないものとしてのジレンマに苛まれている様に思います。事業展開するにあたり必要な人財を無限に投入できるほどの余裕ある企業なんて存在しないでしょう。昨今の就業人口の減少は更に拍車をかけます。


人財という数に限りがあるなら、少しでも優秀な人財を採用したいと考えるのが常だと思います。だから大手企業から中小企業に至るまで、少しでも優秀な人財を採用したいというインセンティブが働くのですが、そうそう優秀な人財なんていませんし、これまでの優秀な人財という定義とこれからの優秀な人財という定義も大きく変わりつつあるように思えます。


経済が右肩上がりに成長している時代であれば、目先の業務課題に対して効率よく解決方法を見出せる人間が優秀な人財と定義されていたでしょう。しかし、これからの時代は社会の変化と自社の事業活動の中から課題を見出し、それを創造的に解決する方法を見出すことが優秀な人財の条件になると思います。優秀な人財というよりも有能な人財と言うべきです。


優秀な人財と言いますと、一流の学校を卒業した人財と言うイメージが付き纏いますが、有能な人財といいますと課題に対する解決力がある人財という意味で、必ずしも優秀な人財が有能な人財であるとは限らないのではないでしょうか。その様に考えますと、これまでの企業の採用活動は優秀な大学を卒業している人財を如何に囲い込むかが主軸であったのです。


ところが、それだけで人財の有能さを見分けることが出来ないと気付き始めた企業は、それらを採用する為に四苦八苦しているというのが現状ではないでしょうか。たかが数回の面接だけで、そもそも有能な人財を見分けることなど出来ないからです。だからか昨今ではインターンシップ制度など就業体験を通して有能な人財を探し当てようとしているのでしょう。


優秀な人財を研修により有能な人財に変身させることなど出来ません。中小企業に至っては
、その様な人財採用の流れとは程遠く置き去りにされていると言っても良いでしょう。そもそも、必要最低限の人財で事業を回すことに凌ぎを削っているといった方が良いと思います
。大手企業ほど報酬を支払うことの出来ない中小企業にとり負のスパイラルに陥ってます。


中小企業の今後の人財戦略は、小回りの利く企業としての持ち味を活かし、人財のチームワークによって大手企業に負けない突破力を持つことだと思います。その為には、企業として向って行くべきビジョンを明確に持つことが必要であり、それを全ての人財が共有して自律的に仕事に取り組むようにする必要があるでしょう。正しく総力戦で力を発揮するのです。


それから中小企業の方々と接していて感じることは、大手企業の方々とは異なりピュアな方が多いのではないかということです。それは変なプライドがない分、自分に素直に生きているからでしょう。だから、大手企業では務まらない社会の振るいにかけられてしまっているのかもしれませんが、そのこと自体は個人の能力が劣後していることを意味していません。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp