誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

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より良い暮らしを創造しよう!

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コミュニティカフェ!

皆さん、おはようございます!
知人から「コミュニティカフェ」の書籍を渡されて一瞬ハッとしました。普段は自分でも意識していなかったのですが、私が目指す理想的なビジネス創出がコミュニティカフェの中にあるのではないかと直感したからです。所詮、ビジネスは独りでは生み出せないからです。



ビジネス創出には一定のセオリーがあると思っています。一つは、そのビジネスが社会の課題を可決するものであること。捉える社会の課題の大きさによってビジネスの規模もある程度規定されますが、これからの時代はビジネス規模に拘わらず、いかに社会にとって意味のあるビジネスを行うかが問われるでしょう。地域の課題だったり全国的な課題もあります。


地域課題としては、利益追求を目的化した社会で都市部と地方の経済格差をもたらすなど、都市部では必要以上の利便性が高まる一方、地方は安心安全に暮らしていくことすら危ぶまれるようになっています。それはビジネスをマクロ的に捉え過ぎてしまい、ミクロ需要に応えていないからだと思います。持続可能な循環型地域経済を支えるビジネスが待たれます。


もう一つは、ビジネスというものは誰にでも創出する可能性を持っているものですが、誰しもが感じている言葉にならない社会課題をビジネスを通して解決する方法への気づき(=アイディア)のまま自分の中に留めておいては、いつまでもビジネスを創出できないのです。
その潜在的な経験知を顕在化させることが出来なければ、何も始まらないということです。


余談ですが、女性と男性ではビジネス創出の仕方が異なると捉えています。女性の方が自然体で自分の遣りたいこと遣りたくないことを感覚的に捉えているため、その遣りたいことを肩肘張らず楽しみながらビジネスにすることに長けています。これに対して、男性はロジカルにビジネスを捉えてしまいますので、それを意志として落とし込むまで時間を要します。


ビジネスというものは独りで行うには限界があります。それは創出時のアイディア出しもそうですが、ビジネス創出後の課題解決に際しても、経験値で捉えたモヤモヤした判断を明確な意思にまで高めて行くには、他人との会話を通し気付きを得ていく必要があります。成功するビジネスの陰に名脇役がいるのはこの為でしょう。思いを可視化する必要があります。


私は、地域ビジネスが自然に創出されるエコシステムを創ることを目指しています。それは
スタートアップ企業が参謀を得て成長していくのとは異なる生態系だと考えており、地域コミュニティでの何気ない会話の中から自然発生的に生まれて来ることが理想だと思います。
その様な時にコミュニティカフェの本を手にして、そこにヒントがあると気付いたのです。


コミュニティカフェとは、市民が自発的にカフェ的な空間を活用して居心地良い場を共有し自分たちの暮らすまちや地域に関わる機会も持ち合わせている場です。普通のカフェや喫茶店と異なり、他の客や店の人と交流し情報交換したりすることが大切にされる、人と人が交差する自由な空間、情報の交差点、より素敵な生き方に挑戦するきっかけとなる場所です。


少しでも自分たちが暮らすまち・地域を暮らし易くすべく、コミュニティカフェで交わる人
々が共創することにより新しいビジネスの芽が生み出されていけば良いと思います。ビジネスを実現させる為に必要なノウハウの半分は、人々の交流を通した創発です。それから、もう半分は、ビジネス化していくプロセスを間違えないことであり、テクニカルな話しです。


今日もありがとうございます!
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ソーシャル預金!

皆さん、おはようございます!
30代半ばに転職でM&AかVCを選ぶかで迷ったことがあります。最終的にM&Aを選んでいますが、どちらでも結果は同じような人生になっていたのではないかと思います。どちらの道も抽象化すれば似たスキルですし、それ以前に自分の資質が影響しているからです。



コンコルディア・ファイナンシャルグループ傘下の横浜銀行が地域の社会課題解決に挑む企業への融資に資金使途を限定した定期預金の取り扱いを始めています。一般的にソーシャル預金と呼ばれ、横浜市がSDGs(=持続可能な開発目標)達成に向けて活動する企業などを認証する制度の認定事業者などに資金を限定して提供する目的の大口定期預金なのです。


定期預金の名称は「<はまぎん>ソーシャル定期預金~つながり、つむぐ~」です。自治体の認証制度と連動しており、ソーシャル預金を融資に繋げる取組みは地方銀行で初めてのことです。これまでマスマーケットを対象に、どこの銀行も同じ様な預金商品を提供していて
、違いといえば営業担当者のセルフブランドによるお客様との相性だけだったと思います。


また、三井住友銀行が低所得者向住宅の建設や公共インフラの整備などに資金使途を限定したドル建定期預金の提供を始めてます。株式投資などの直接金融ではESG(=環境・社会
・企業統治)投資やSDGs投資が浸透していますが、間接金融でも同様の動きが広まりそうな気配があります。銀行も社会的責任を果たすことを求めらてることが背景にあります。


預金者の視点からも、預金という金融商品に銀行によって異なる資金使途の商品設計が為され選択肢が増えて好ましいことだと思います。金融機関にとっても、自行の強みやマーケット環境を捉えた商品設計が出来ることから、他の銀行との差別化が図れるようになります。
金利を大口定期預金を参考にすることなく、融資対象の実績に基づていれば本物でしょう。


これまでの銀行政策は、戦後の護送船団方式が長らく続いてきた為、銀行同士横並び意識が強く、預金商品に差別化を図ってこなかった経緯があります。銀行間で良い意味での競争意識が芽生え、各行が独自の路線を歩む切っ掛けとなって貰えればと思います。その為には預金商品に集まる資金の運用先である、融資対象企業に対する目利き力も差別化すべきです。


丼ぶり勘定でリスクとリターンをマネジメントするのでなく、どの様な目的意識を持ってその資金を運用しようとするのか、もっと木目細かくマネジメントしていく必要があるでしょう。例えば、地域経済再興に資する活動を行っている企業へ特化した融資であったり、スタートアップ企業に特化した融資などがあっても、説明責任を果たしていれば良いでしょう。


第一勧業信用組合という地域金融機関があります。このリージョナルバンクは、もちろん組合ですから当然でしょうが、地域経済の持続的な発展のために存在することを明確に表明しています。コロナ禍の時には地域内のお客様を一人残さず支援することを標榜して、全てのお客様にスピーディに融資を行ったことで、その名を海外にまで轟かせているくらいです。


それに比べ、現在の多くの金融機関は没個性で特徴に欠けてることが気になります。積極果敢にお客様とリスクを共有しながら、面白い預金商品を開発して行くべきでしょう。その為には、リスクに対する目利き力を鍛えることが大前提となります。あとは資金のポートフォリオによる技術的なマネジメントの強化により、如何様にもリスクコントロールできます。


今日もありがとうございます!
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これからの事業再構築!

皆さん、おはようございます!
父が他界し七回忌を迎えます。昭和一桁生まれの人間として随分と奔放な生き方をしてきた印象があります。金融業界、政界、芸能界(=起業)を経験し、経済が右肩上がりの昭和世代ならではのギラギラした貪欲さを持っていていましたが、何を目指していたのでしょう。



マクロ的には情報技術の進展により社会の変化がますます早まっており、どの産業も業種業態を持った事業もこれまでに築き上げてきたビジネスモデルに固執していては成り立たなくなるでしょう。時代は大きく変わり、これまでの予定調和的な馴れ合いの考え方で、既存商品をどう効率よく生産するかという課題解決型対処方法では先行きが見通せなくなります。


もっと大きく社会の変化を俯瞰し、これからの時代にどの様なことが求められているのかを独創的に感じて行かなければなりません。将来のことに正解などありません。それは過去の慣習や遣り方に捉われてもの事を考えるのではなく、自分の経験知や感性に照らし合わせて
、これからの社会に望まれることを発想し意志にまで昇華させていく必要があるでしょう。


そんな道なき荒野を歩んで行くことがビジネスに求められてる訳ですが、これからは安定の中で漫然と事業を営むことは皆無に近く、絶えず自分の立てた仮設をもって試行錯誤しながら検証を行い続ける事業展開を行っていく必要があるでしょう。とても不安定な環境の中で事業を行っていくには、変化に対して柔軟に対処できる身軽さを持つことが必要でしょう。


これまでの様に、ヒト・モノ・カネといった事業資源を囲い込み自前化する考え方は、リスクが高く現実的ではありません。だからこそ、そのリスクを分散すべく同じ意志やビジョンを持つ者同士が協業しながら、手を取り合って一緒に新たなビジネスや商品を開発していく必要があるのです。ヒト・モノ・カネを複数の者同士で共有することが理想だと思います。


その様な機動的経営が出来るか否かが問われてるのです。そこには企業規模の大小は関係ありません。むしろ企業規模が大きいと小回りが利かず、判断が遅れたり、細やかな行動が取れないないといった課題が顕在化してくると思います。必要なことは、自社の論理を目的化するすることなく、自然体で社会の動きや消費者の声を捉えて発想の起点にすることです。


そこから浮かび上がって来る、世の中に必要とされている商品を構想し、それを実現する為に必要な事業資源を見渡し、足りない資源があれば他社と連携し実現すれば良いのです。その連携に際して必要なのが新しいビジネスや商品のコンセプトを明確に持っている必要があります。それからビジネスモデルやストラクチャーを描き出しコーディネートする力です。


その意味では、自社では確固たるコア技術やノウハウを最低限1つは持っていることが不可欠となります。その技術やノウハウを磨き続け、深めていくことを怠ってはいけません。それから、これからの事業展開で必要となるのが、機動的にビジネスや商品を構想して他社と連携しながら実現するプロデュース力です。それらがキャッシュポイントになるからです。


大手企業は大手企業ならではの巨艦であるが故のジレンマを持っているのです。その最大のジレンマが社員ではないでしょうか。スケールダウンしようにも、そう簡単には出来ることではありません。リスキリングしようにも、現状の企業文化を背景とした社内では即効性も薄いでしょう。だから、これまでの雇用形態や働き方の見直しに迫られるものと思います。


今日もありがとうございます!
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