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個性に気付き受け入れることの大切さ!

皆さん、おはようございます!
久し振りに六本木に足を踏み入れてみました。相も変わらぬカオスの雰囲気漂う街並みに、東京に残された数少ない界隈性を感じ取りました。再開発により地域を整然と洗練された高層ビル群に塗り替えるばかりでなく、街の個性豊かな顔の方が歩いていて楽しくなります。



信用金庫からディベロッパーに転職して間もなくの頃、年齢にして20代後半だと思いますが、2つ年下の後輩から傍から私を見てると洗練されたBtoBビジネスの世界で辣腕を振うビジネスマンから程遠く、エンドユーザーをお客様とするBtoCビジネスの中でサービスを提供する人の良い信金マンという雰囲気を醸し出していると言われたことがあります。


その時は、洗練された論理で仕事を進めるビジネスの世界に憧れもあり、嫌なことを言う奴だなと受け流したと思います。むしろ、痛い所を突いてくる歯に衣を着せない感性の鋭い奴と感じてたかもしれません。自分でも思いやりや持ち相手の立場にたつタイプであることを理解してましたが、それだけではビジネスの世界で生きていけないと思ってたのでしょう。


考えてもみれば、大学での専攻は心理学であり、学生時代は全国をサイクリング車で駆け回り、アルバイトは名門ホテルや旅行会社での接客サービスであり、思った所に就職が出来なかったとはいえ社会での初めての仕事はとても土着性も強い信用金庫ときています。どれもこれも、人と向き合うことが好きだからであり、年下の彼が言うのも無理がないでしょう。


それでも、自分の個性とは別にビジネスの技量としてディベロッパーで事業計画ばかりか、日本経済新聞の一面をも賑わせた会社再建チームのメンバーとしてザ・ビジネスの世界を身に付けて行くことになります。周囲からみれば少し鈍臭く見えたかもしれません。それでもファイナンススキルを駆使して、自分なりに仕事の結果を出すことが出来たと思ってます。


その後、会社再建の経験を活かしてM&Aの世界に飛び込み数々の結果を残すわけですが、
殺伐とした生き馬の目を抜くようなビジネスの世界で絶えず感じていたのは、一握りの諸先輩や同僚を除いて多くの者たちは洗練されたスーツを着込んでいますが、一皮剥けばお金という数字の亡者となっており、お客様のことなど屁とも思っていない姿にあきれ返ります。


その様な世界でスキルを磨いて来てしまいましたが、お客様や社会のために誠心誠意、自らの仕事を提供していくスタンスは変わるべくもありません。社内にいる彼らを牽制しながら自分なりのポリシーを貫き通してきたと思います。それはそれで組織を相手に抗うことは大変にストレスが溜まることです。しかし、そんな自分を見ていてくれる人もいるものです。


40代半ばにして、その様な世界にも別れを告げ、自分の思いや個性、スキルに向き合いながら自己実現を図る目的で自ら事業を営むようになりました。どちらかというと当初は自分のスキルを活かすことばかりを優先し過ぎてしまった様に思います。その後、少しずつ自分の内面にある思いや個性を感じ取ることが出来るようになり、現在はそれを理解してます。


こうやって振返ってみますと、人間には持って生まれた個性というものがあり、スキルの獲得とともにそれを活かして行くことが必要でしょう。しかし、最初から個性にばかり拘っていたら、ここまで視野を広げることが出来なかったかもしれません。これからは、中小経営者の良きパートナーとして、ともにまちづくりを行っていくことが私の天命だと思います。


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まちのソフトウエアを経営する!

皆さん、おはようございます!
昨年の今頃は、産業カウンセラー養成講座の実技指導でほぼ毎週末の時間を費やしていたことが思い返されます。半年に渡る期間を忙しい仕事の日程をやり繰りをしながら何とか修了したものです。そして2回目の試験でようやく産業カウンセラーの仲間入りができました。



大学時代に心理学を専攻してましたが、その時の4年間よりも今般の産業カウンセラー養成講座の方が、よほど実践的で自分の成長に結びついたと思います。カウンセリングとは、結局、座禅やヨガと同じように自分の内側にある素の気持ちを感じ取る様に促す技術だと思います。特に現代人は頭でばかり考えていますが、自分の感性を研ぎ澄ますことも大切です。


自分の感情に気付きそれを素直に受け入れることにより、人間は創造性溢れる成長を遂げる存在であることが理解できます。人間性心理学を唱えるロジャーズのカウンセリングの考え方に共感しますが、学生時代もやはり同じ学派の人間欲求5段階説を唱えたマズローに魅せられていました。30数年経っても自分の考え方は変わっていないことに気付かされます。


日頃、仕事で中小経営者とお会いする機会が多いのですが、彼らも日々の業績に一喜一憂しながら孤軍奮闘している存在なのです。もっと自分の内面にある気持ちに素直になり遣りたいと感じることを目的に掲げ、そこに向かって突き進むべきだと感じます。人間というものは、なかなか自分の感情を客観的に俯瞰してそれを可視化することを苦手とするものです。


そんな中小経営者にカウンセリング手法を応用して、少しでも前向きに事業を営んでいって頂ければと思います。結局は、自分の思いや志といったものを可視化し企業理念として打ち立て、それを具体的な事業戦略に結び付け具体的な事業計画に落し込み実行に移さなければ事業は良くなりません。それが人間として創造力溢れる自己成長に繋がることになります。


このことは、中小経営者に限らず日本の社会を支える多くの働いてる立場の方々にもあて嵌まることだと考えます。そう、いまの日本の社会に欠けていることは、自分の感性に従って夢を描きながら行動することでしょう。まだ、敗戦後の高度経済成長下の方が将来に対するギラギラ、ワクワクした前向きな感情を多くの国民が持ち合せてたものだと受け止めます。


ただし、その時は規模の経済という効率性に走ったため、その成れの果てが現在の社会の姿だと思います。巨大なピラミッド型階層組織に象徴されるように、その集団に所属する人々までを個人の感情と集団心理の狭間で疎外してしまっている所が現代社会の病理だと思います。そんな社会は長くは続かず、間もなく人々はその様な組織に見切りをつけるでしょう。


その様な方々の精神的な拠り所として、少しでも役に立てればと思います。それと同時に、その様な方々が自分自身で糧を得る術を一緒になって考えて行ければと思います。「まち」に広がる事業を営もうとする方々を支えるプラットフォームとして、ディベロッパーCFOにも似た視点で、均整のとれた「まちづくり」をコーディネートする必要があるでしょう。


これからの社会はヒューマンキャピタルを軸として、プラットフォームで緩やかに束ねることが大切だと考えてます。人と人のつながり、そして人と人がつながっていく「場」が不可欠です。個々の資源が有機的に結びつき新たな社会の価値を創造する広がりあるプラットフォームである「まちのソフトウエアを経営」するディベロップメント視点が必要でしょう。


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ディベロッパーの真髄!

皆さん、おはようございます!
最近の若い世代を見ていますと自分の気持ちの思うがまま素直にそれに従っていて良いことだと思います。それに比べますと今の30代後半以上の男性は自分の気持ちを度外視して、企業戦士として戦うことが身に染みついているためか、発想にしなやかさが欠ける様です。



大手ディベロッパー三井不動産は、千葉県(=千葉大学柏の葉キャンパス)内に開校を予定するインターナショナルスクールの学校設置計画が承認されたことを発表しています。開設するのは英国の名門パブリックスクール「ザ・ナイン」の一つ、ラグビー校の日本拠点です
。誘致を通して周辺の住宅やオフィスビルなどの利用者増につなげることを企図してます。


日本校の設立準備財団の他、三井不動産や千葉大学、学校マネジメントを手掛けるCEAMS(=シームス、東京都港区)等が共同で開校準備を進めてきたそうです。三井不動産は国際企画のラグビー場や木造建築の食堂といった付帯施設の整備や、関係者間の調整などを担うとしています。今回の実質的なオーガナイザー役を三井不動産が担っているのでしょう。


三井不動産は柏の葉キャンパス駅を中心とした街づくりを手掛け「ららぽーと」など商業施設やマンション、オフィスビルの建設・運営などに携わって来ています。今般のインターナショナルスクールの誘致で、地域の教育インフラを強化し、地域にグローバルな人財や外資系企業をより集めることにより、街の付加価値を更に高めて行くことに余念がありません。


一方、みずほファイナンシャルグループ系の最近急成長しているヒューリックは、同社が開発した東京・銀座の木造ビルに米アップルの直営店「アップルストア」が中核テナントとして入居することを公表しています。8月30日から日本初の耐火木造12階建の商業ビルの営業を開始します。脱炭素の流れが、商業ビルでも求められる時代に入ってきたようです。


アップルストアが入居する商業ビルは、鉄筋コンクリートや鉄骨を一部使うものの、建物荷重の過半を木材(=木材使用量約300立米)が支える構造です。近年、国内外の大手企業は施設の使用電力が再生可能エネルギー由来かなど、脱炭素への取り組みの有無をオフィス選定の条件に入れ始めています。通常より建設費は高くなりその分家賃も割高となります。


それでも、環境対策を進める企業が入居を決める例が少なくなくなっており、商業ビルでも同様に環境負荷の低さをテナントである企業が求め始めています。大手ディベロッパーで木造ビルを建設する事例が相次いでおり、三菱地所は2021年秋に札幌市に木造高層ホテルを開業したり、三井不動産は東京日本橋に木造オフィスビルを建設する計画を進めてます。


ディベロッパーは、メーカーなどとは異なり標準化した商品を大量生産することが出来ません。一つずつの商品である不動産が一物一価の代替の利かない商品であり、それをハンドメードで街づくりの視点で大きな構想を持って創っていくものです。付加価値の高いより良い街を形成していくために、社会の趨勢や動向を見極めながら街を経営する視点が必要です。


街の機能には様々なものがあります。例えば学校の様に営利を追求しない施設も必要になります。これを個々の事業で採算を合わせようとしたら、その施設は行うべきでないという判断になってしまいます。それでは、つまらない街となってしまうので、それら様々な施設を合わせたトータルで採算を合わせる所にディベロッパとしての持ち味、真髄があるのです。


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