誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

話し上手と聞き上手!

皆さん、おはようございます!
5年毎の宅建取引士更新手続にともなう法定講習に参加してきました。約1時間の講義が6コマあり宅建業法、都市計画法、税法などの改正要点をコンパクトに纏められた説明を受け
、これは有り難いと思いながらもどんどん複雑になる法体系に思わず閉口したくなります。



最近、聞く技術など数多の書籍が出版されており、これも一つの社会現象なんだと感じさせます。これまでの社会は、生活の場面でも、ビジネスの場面でも、どちらかといいますと聞き上手より、話上手の方が何かと得をしており、出来ることなら話上手でありたいと羨望の眼差しを受けていたと思います。それは他者を説得する技術に長けているからでしょうか。


確かにプレゼンテーションなどで、それを聞く人々のハートを射止めるように流暢で軽快な話術で説明を受けますと、その話しに引き込まれ格好良くさえ見えてしまうものです。果たして本当に聞き手の信頼を得られるのでしょうか。人間は誰しも自分のことを話したいものであり、その欲求を抑えながら他者の話しを聞くことは苦痛にすらなるのかもしれません。


これまで話上手が持て囃されてきたのは、経済が右肩上がりで規模の経済を追求する風潮だったからではないでしょうか。それは人々が物質的な欲求を満たすことに重きを置いていたからであり、ヒトの気持ちよりもモノの存在が主役の時代であったからかもしれません。そして、満たされない精神的な欲求を物質的な欲求でごまかすことが出来なくなっています。


それは、人間の心の中にぽっかりと隙間が空いてしまっている様な感覚であり、その満たされない隙間を埋めるためにどうしたら良いかを無意識のうちに考え始めているのでしょう。
潜在意識の中で、誰かに自分の気持ちを分かって貰いたい、そして精神的な安定を保ちたいというのが人間としての本能だと思います。だから無意識の内に話しの聞き手を求めてる。


最近では情報技術の発達によってSNS利用者が凄まじい勢いで伸びていますが、その風潮もそこにコメントをつぶやく人々が自分の話しを聞いてくれる他者を暗に求めているからと見ることが出来るでしょう。その様な社会であるからこそ、円滑な人間関係はこれまでの様に話しをすることから始まるのではなく、話しを聞くことから始めるべきだと思うのです。


ところが、いざ話しを聞こうとしても、私たちは意外に話しを聞く技術を理解していないのではないでしょうか。だから話しを聞く技術を教えてくれる書籍が売れているものと思います。話しを聞くことにより人とつながる、そんな精神的な欲求を満たす社会に移行しているものと思います。人それぞれ自分ならではの思いや考え、主義主張があるものと考えます。


社会の中で暮らしていくということは、時としてその利害が対立してしまいストレスを溜め込んでしまうものでしょう。その溜め込んでしまったストレスが最高潮に達してしまうと、人間は心身ともに変調を来してしまいます。本人は、その様な状態を客観的に俯瞰することが出来なくなってしまい、精神的余裕がなくなり負のスパイラルに陥ってしまうものです。


その様な時に信頼できる第三者に自分の話しを吐き出し洗いざらい聞いて貰えると、どこか心に余裕が出来るようになり、その空いた余白で自分を客観的に見つめ直すことが出来るようになります。その様なプロセスを通じて、人間は少しずつ成長していくものなのでしょう
。それが話しを聞くことの効果であり、人々の成長によって社会も変わり行くと思います。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

自己成長するということ!

皆さん、おはようございます!
会議の場で突然ついて出た「金勘定できなければ事業はできない」という言葉。周囲の反応がなかったのでどの様に受け止められたのか分かりませんが、事業という行為をして行く上でその時々判断が付きまといます。その時に感覚的な暗算で算盤をはじく必要があります。



これまでの物質文明から、これからは精神文明に移り変わっていると感じることが多々あります。産業革命以降の社会は、工場や生産設備などの資本財が主役となり、私たち人間はどちらかというとその資本財が上手く機能する様にサポートする立場として企業文化が育まれてきた200年であったのではないでしょうか。業務の標準化、時間管理による効率追求。


確かに大量生産を追求することにより資本財、消費財の価格を逓減してきたベネフィットは社会に多大な利益をもたらしましたが、とめどもない人間の物資的な欲求(=欲望)を満足させることも臨界点に達してしまっているのではないかと思います。日々の生活の中にモノが満ち溢れ、私たちは消費することに些かの疲れを感じない訳にはいかなくなっています。


社会システム全てが機能性や合理性を追求して来てしまったが故に、人間が主体である筈の社会にも拘わらず、その人間が疎外感を感じるようになってしまっています。それは、地域や会社におけるコミュニティや人間関係が希薄となっているからであり、煩わしい人との関わりを避けてしまう行き過ぎた個人主義が台頭し、結果的に自分を孤立させてしまいます。


だから精神的な負荷が大きくなってしまい、心の病を患う方が増加の一途をたどっているものと受け止めています。それが現代社会の病理であり、明日のあるべき姿を描き切れない混沌とした社会が、それを助長しているのではないでしょうか。逆にいえば、人間が精神的に健康であれば、自己成長しながらそれを描き出すものですから、負の連鎖に陥っています。


日々の仕事で、中小経営者のサポートを行っていますが、その様な混沌とした社会に挑んでいかなければ事業を成長軌道に乗せることに覚束きません。経営者自らも、その様な社会の風潮に呑み込まれてしまってますので、いち早くその問題に気付き自律的に自らを軌道修正して行く必要があるでしょう。だからパーパスであり、マイパーパスが注目されるのです。


会社の社会の中での存在意義を明確にする以前に、経営者自らの意志が固まっている必要があります。会社とは経営者の意志を投影する鏡であり、経営者の人間的な器以上に会社は成長しないと言われる所以です。日々の業務の忙しさに感けて、自分の内なる声に耳を傾ける余裕がなくなれば、業績を立て直すどころか人間としての自己の成長を妨げてしまいます。


人間は往々にして自己合理化しやすいものであり、他者と関わり合いながら生きていく必要があるにも拘わらず行き過ぎた個人主義(=個人の主張)は、人間関係を殺伐としたものにしてしまい益々エゴを助長することになってしまいます。現代社会は、その様な精神メカニズムにより人間関係の摩擦係数が高まり、結果、自らの精神的な負荷を高めているのです。


人間には自浄作用があり、内なる本音を第三者に聞いて貰うと、精神的に落ち着き他者の話しを聞く余裕が出ることは直観的に理解頂けるものと思います。その余裕が、過去から解放され、より積極的な生き方を模索し、人生で起きるさまざまな苦難から学び、自己成長を遂げていく、そんな存在です。だから行き過ぎた個人主義は正していく必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

ジョブ型雇用の普及!

皆さん、おはようございます!
心理学の世界で人間は他者に自分の話しを聞いてもらうことにより人間的な成長を遂げるという考え方が一般的になっています。自分の話しをするということは、心理的安全性が確保されており、他者を通して自分でも分からない混沌としたことを整理できるからでしょう。



政府は企業に年功序列ではなく職務内容で賃金を決める「ジョブ型雇用」への移行を促す方針を表明しています。2023年6月までに官民で指針を策定し、働き手が1つの会社にこだわらず転職しやすくなる社会を目指すそうです。ジョブ型雇用を労働移動を促す一歩にして行く為には、リスキリングなどとともに硬直的な労働市場の改革が欠かせないでしょう。


ジョブ型雇用が普及する欧米では、職務が同じであれば企業が違っても処遇はほぼ同じになるそうです。欧米に比べ日本の転職市場が成熟していないのは、賃金相場が不透明なことも一因であると見られています。確かに転職を考える人にとっても、職種別の細かな賃金情報を知ることは転職を判断する際において、重要なことだと思いますがそれだけでしょうか。


日本のこれまでのメンバーシップ型雇用では、働き手個々人の職務(=ジョブ)に専門性を見出させるよりも、終身雇用という生活保障と引き換えに、ゼネラリストという名の会社の辞令でどこへでも配置転換させられる雇用形態がとられてきました。それはそれで家族主義的集団体制で全社一丸となって成長著しい会社を盛り立てていくには必要不可欠なのです。


しかし、経済の成熟化にともないその様な日本型の雇用形態では効果を発揮できなくなってしまっている現状があります。現実的に考えて、メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への転換は働き手に相当の精神的な負担を強いることになるでしょう。それは集団を拠り所にしてきた働き手に対し、個々人の能力に裏付けられた自律性を強いることになるからです。


成長分野への労働移動を円滑に進めるには、企業が求める技能を備えた人財を着実に育て、採用する企業に橋渡しをする仕組みが重要ですし、それとともに働き手の心理的安全性にも配慮して孤立しない様に務める必要があるでしょう。ジョブ型雇用は、間違いなく人財を各々職務の異なる個に向かわせますので、コミュニケーションに配慮する必要があります。


ジョブ型雇用が、社内改革に留まり単なる成果主義になっている例も見受けます。ジョブ型雇用とは社内の縦割りの人間関係を横割りに変更して、欧米のように社外との人との行き来を活発にしていくことを意味しています。そうやって、働き手の硬直的な人間関係を脱し、新たな人間関係を育んでいくことが新たなアイディアや考えを創出することに繋がります。


これも情報技術の進展による社会の変化なのでしょう。これまでなら情報は組織集団によって掌握され会社としての利益に結び付けられてきましたが、これからは誰しもがスマートフォンを片手に情報を受け取り、発信できる時代です。個人が持ち得る暗黙知を情報ネットワークを介して形式知化していくそんなデジタル社会が到来しているとも受け止められます。


その様な合理的で効率的な社会だからこそ、人々が求めるのは人と人のつながりではないでしょうか。人間は孤立して生きていけない存在です。人間が持ち得る五感で蓄えた暗黙知を形式知化していくプロセスは、人間同士が織り成す対話によって効果を発揮するものだと思います。社会が個人に向かえば向かうほど、精神的なつながりを希求するそんな時代です。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp