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マイパーパスの意味!

皆さん、おはようございます!
この社会に生み落された事業というものは、2つとして同じ事業はありません。それが例えば同業者が同じ商品を扱っていたとしてもです。事業を取り巻く利害関係者が異なることもそうですが、企業文化も異なれば、経営を担う方々の価値観も人それぞれ異なるからです。



パーパス経営といったときに雇われる立場の方と雇う立場の方では、その受け止め方が大きく異なるようです。パーパスとは会社や事業の社会に対する存在意義を指します。従業員の方からすると、それにより会社への帰属意識を高めることを狙いとしているのではないかと穿った見方をされる場合が多いでしょう。個性が重んじられる社会の中では尚更なのです。


一方、経営者の立場からしますと、将来が不透明な社会の中で、ただ漫然と商品を生産したり販売するだけでは、右肩上がりの経済下であればいざ知らず、事業を社会に受け止めて貰うことが出来ないという危機感が募るだけです。将来に向けて舵を取る経営者にとって、どこを目指すかはフリーハンドであり、ロジカルに考えても答えがでるものではないのです。


サラリーマン諸氏の間からは、科学的にマーケティングを行えば進むべき道が明らかになると安直に考える方々からの声が聞こえてきそうです。しかし、それで適確に商品がシュリンクすることなく成長し続けることが出来るのなら、いまのような社会になっていないことに留意が必要です。科学というものは過去の体験を一般的普遍化したことに過ぎないのです。


将来のことなんて、誰にも分からないことなのです。その様な状況の中で事業を営んでいくということは、経営者にとって自らの精神を掻き乱され、先行き不安で夜も狙ない状況が続くことでしょう。そこで大切なことが、受け身の成り行きではなく、能動的にどこへ向かっていくかを描き出していくことが不可欠です。それは経営者個人の行き先に通ずるのです。


経営者個人として、自ら個人の価値観と照らし合わせて、事業をどこへ向けて行くかを考えることに行き着きます。経営者の暗黙知を形式知化することにより、パーパスが明確なるとも言えるでしょう。その意味では、どんなに優秀なサラリーマンであっても、サラリーマンでいる限りは、マイパーパス、すなわち自らの志や意志を考え巡らせる必要がありません。


人間というものは、その様な立場に置かれなければ分からないものです。だから一度サラリーマンに足を染めてしまいますと、なかなかそこから抜け出せなくなるものです。経営者であってもサラリーマン経営者であるなら、上手く経営を司ることが出来ずイノベーションなんて起こり得るべくもありません。会社という枠組みを度外視できる器量が必要なのです。


その様な人財というものは、得てして内向きな企業文化においては、排除しようとする力が働くものです。それに屈せず、柔軟に立ち振る舞える人財こそ経営者として据えるべきでしょう。少なくともマイパーパスを持ち得ない人財は経営に据えるべきではありません。それから、サラリーマンの中で独立を目指す方は、志や意志を明確にしてから退職すべきです。


志や意志というものは、人が生きる限り考え続けなければならないものですが、安全安定を指向するサラリーマンが独立して事業者となる場合に、少しでも成功する可能性を高めたいのなら、そのスタート台に立つときマイパーパスの拠り所となる志や意志をおぼろげながらでも気付いている必要があります。それが出来ないなら、サラリーマンに留まるべきです。


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中小経営者支援!

皆さん、おはようございます!
11月の怒涛の忙しさも、いよいよ終盤戦です。綱渡りのようなスケジューリングも上手く自分のペースで段取りを組むことができ助かっています。それをこなすスタンスではなく、エネルギーを込め大局的に俯瞰しながら如何に自分の思いを描き出していくかが大切です。



中小経営者は、テクノクラートである大手企業経営者とは異なり、ブルーカラーのように自らの事業に泥臭くまみれながら足腰を鍛えていくものかもしれません。事業の隅々までを知り尽くし、言葉にならない思いを試行錯誤しながら、それを一歩ずつ確認するように事業を進めていくものです。もちろん事業を大成できれば良いのですがその限りではありません。


その中小経営者も生身の人間であり、自分の周囲で起きている現実を受け止めながら様々なことを思いあぐね腹落ちさせ行動に移していくものなのですが、その暗黙知を形式知化していく作業は内面でモヤモヤしてしまうものです。それを経営者独りで自己内省しながら出来るようになればそれに越したことはないのですが、こればかりはそう簡単ではありません。


どんなに洗練された経営学書やマーケティングの本を読んで身に付けたところで、それは経営の普遍的でテクニカルなことに過ぎません。それよりも大切なことは、自分ならではの事業をいかに描き出していくかということであり、他者から学ぶものではなく答えのない答えを自らの暗黙知を反芻させながら形式知として可視化しながら己を知ることだと思います。


その重要なプロセスは意外に知られていませんが、名経営者といわれる方ほど禅や宗教に造詣が深いことが知られているでしょう。それは経営者としての人間が持つ雑念を取り払い自分自身の内なる思いを突き詰め、それを顕在化させて行くプロセスに不可欠な取り組みだからでしょう。それが出来たときに初めて事業は大成するものであり人間として成長します。


経営するということは、ただ単にターゲットとなるお客様に、どの様なビジネスモデルで、どの様な独自商品を社会に提供するかということは実は枝葉末節な話しであり、経営者自らの存在意義を世に問うものだと思います。だからかもしれませんが、最近流行りのパーパスというものは先行きが不透明な社会の中で、それが問われるのは当然の帰結なのでしょう。


その様な状況に置かれた中小経営者の誰しもが自分の持つ暗黙知を形式知化出来ている訳ではありません。これからの社会の大変革期において是非ともそのプロセスが存在することを理解して頂けたらと思います。日々の忙しさに感けてしまい、目先の為すべきことに目が行きがちとなってしまいますが、大切なことは自分を知り意志を明確に持つということです。


経営者独りで自分探しをすることはなかなか骨の折れる作業です。誰か信頼でき共感できるメンターを介してそれを探り当てても良いと思います。自らの意志を明確するのに、こうすべきだという方法論の正解はありません。必要なことは、そこに辿りつくことです。それが出来れば、一緒に働く役職員とベクトルを共有し、事業方針を具体化することも出来ます。


そのプロセスを伴走するメンターも、ただ単に傾聴のような表面的な技術だけに頼ることなく、本当の意味で中小経営者の気持ちを理解し共感できることが必須条件となります。その為には、メンター自らも経営の経験があった方が深く経営者と共感し合いながら傾聴することが出来るのでしょう。焦らずじっくりと自分探しを行うことが求められる時代なのです。


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内発的動機付け!

皆さん、おはようございます!
今月も折り返し後半となってます。当初心配された今月の忙しさも、なんとか気力と年の功で切り抜け、今年最大の山場を乗り越えようとしてます。振り返ってみますと、致し方ないとはいえ、もう少し自分自身の体力をも考慮した余裕のあるスケジューリングが必要です。



内発的動機づけとは、内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられている状態のことであり、動機づけの要因が金銭や食べ物、名誉など、外から与えられる外的報酬に基づいていないことを意味します。ロチェスター大学の社会心理学者エドワード・L・デシによれば、内発的動機付けには有能感と自己決定感が強く影響することが明らかにされています。


この内発的動機づけという言葉は、中小個人事業者が成功を収めるための最低限必要な条件にも当てはまるものと感じています。よくスタートアップ企業の創業経営者の中に、起業を思い立った理由として金銭や名誉など外的報酬を上げる方がいらっしゃいます(=口に出さないまでも心の奥底ではその様に思っている方も含む)が、それでは成功に覚束きません。


それが何故かといいますと、事業を営むということはそれを通して社会の課題を解決することであり、その様な価値観を持ち合わせていませんと、いまの時代は提供する商品が社会に受け止められることはないからです。私心なき社会正義とでも言うのでしょうか、迫りくる苦難や忙しさを乗り越え事業を営んでいく為には、内発的動機づけがなければ続きません。


それから、事業を営むものは内発的動機づけによって内面に沸き起こっている興味・関心や意欲の拠り所なっています考えや志・意志を客観的に俯瞰し理解していることも不可欠だと受け止めています。それはやはり事業を営む上での苦難や多忙を乗り越えるためには、その内発的動機づけの拠り所がブレてしまっては、集中力に欠いてしまうことが挙げられます。


また、それを客観視して可視化することにより、事業理念、そしてビジョンや事業計画という具体的な戦略や戦術の細目に落とし込むことが可能となり、事業を営む上での道筋が非常に明確になることから事業のブレが少なくなります。そして、ひとり個人で事業を営むのなら別として、やはり事業に関わる多くの方々と事業が向かうべき方向の共有も不可欠です。


この内発的動機づけの可視化がなかなか難しいものなのです。人間の興味・関心や意欲といったものは、漠然と本を読んだり見聞きした興味範囲の知識レベル(=形式知)だけでは、その人固有動機を可視化するうえでは困難を極め、やはり実体験に基づき身体に五感に刷り込まれた強烈な知識レベル(=暗黙知)にまで昇華していないと可視化が難しいでしょう。


よく事業に成功した創業者に過去に強烈な原体験が事業を始める切っ掛けとなっていたと言われることが多いことが知られています。それは、正しく実体験に基づく強烈な内発的動機づけによって事業を営んでいるからであり、だからこそ事業を営む個人が自身の内面を客観的に俯瞰し理解した上で、それを可視化し事業関係者に共有することを可能としています。


逆に言えば、事業を営もうとする中小個人事業者は、自分の経験に基づき内発的動機づけされた事象について事業として取り組むことが成功の近道であるということが出来ます。人間というものは自分で自分のことが分からない曖昧模糊とした存在なのです。例えばカウンセリングなどのメンタリングによって、それを浮き彫りにし迫っていくことも可能でしょう。


今日もありがとうござます!
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