誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

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社会との関わり!

皆さん、おはようございます!
朝から大通公園にあるカフェ&生活雑貨店に立ち寄ってみました。まるで北欧にでもいるかの様な錯覚にさせられる、自然な感じのデザイン会社が運営するお店です。そこで働いている店員達の動きから醸し出される雰囲気がそうさせているのか、捉われがなく自然体です。



60歳還暦前の手習いではありませんが、いま俄かに思いを固めていることがあります。一昨年学んでみたカウンセリングをもっと深め、学問として出来る所まで極めてみたいということです。それは、現在の将来が見通せず混沌とした社会の中で、どう人生を豊かにして行くべきかと移ろう人々に、少しばかりの陽の光を指し示すことが出来たらと思うからです。


また、自分自身でも思い考え抜いてきた生き方が間違えでなかったことを確認する意味も含まれています。その考えを体系立てて整理してみたいと思うからです。カウンセリングとは心理学の一分野であり、その中でもこれからの社会構成主義時代のキャリア・カウンセリングである「ライフデザイン・カウンセリング」を通して、生きることを問うてみたいです。


人間というものは、社会の慣習や一般的にあたり前と考えられていることに捉われる存在ですが、よく良く考えてみますとその慣習や一般化されていることというものは、真実ではなく、たまたま脈々として流れる歴史の中で偶然が重なりあう一側面に過ぎない訳であり、それがその人にとって受け入れられるか否かということとは別問題であり一過性の問題です。


その人の思いや考えと一過性の社会にあまりにも乖離が生じると人間に苦痛を強いてしまいます。それは人間側に問題があると取られがちですが、実は社会の側に問題があるということが出来ます。もちろん、そこには個人差があって然るべきです。言い方を変えれば、いまの社会の全てを受け入れて満足している状態は、余程、自分を持ち得ていないのでしょう。


産業革命以後に創出された会社組織、規模の経済、資本の論理といった社会メカニズムは、それ以前の時代には無かったものであり、新たな技術の進展にともない、これからの時代も形を変えていく性質のものであると考えると、絶対的なものではなく飽くまでも相対的なものであると言えます。だから、いまの社会の仕組みを手放しに迎合する必要はありません。


それよりも大切なことは、移ろい易い社会の仕組みに迎合することなく、自分自身が満足できる精神的に豊かな暮らしをいかに描いて行くかということなのです。その為には、己を知り社会との関わりの中で如何に自己を表現していくか、創造する力を発揮していくことが何よりも大切になります。しかし、自分の思いや意志を自ら客観的に俯瞰することが難しい。


そこに少しばかり陽の光を充てることが、私に残された使命だと感じています。いまは中小経営者への伴走支援により糧を得ていますので、いかにその経営者に迷いのない気持ちの良い経営を司って頂くかに傾注しています。その多くは、足下の事業をどうすべきかということばかりに捉われてしまっており、無邪気に心の奥底から湧き出る「夢」を忘れています。


また、その夢を一緒に仕事をする仲間たちと分かち合うことも不可欠です。その夢を受け止められるか否かは、一緒に仕事をする仲間たちもまたおぼろげながらでも自分が向かうべき夢を心の中に描く必要があります。その様な自然循環サイクルを宿すことが大切です。それが来るべき時代に望まれる、社会資源としての知的資本ということになると思うからです。


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社内副業制度!

皆さん、おはようございます!
ポストモダニズムとは、近代主義を超えようとする立場の思想であり、近代科学の前提を疑うところから出発しています。原子力の脅威、環境汚染、経済格差など様々な問題に直面するなかで、これまで私たちが追求してきた真実を疑い、見直して行くことが必要でしょう。



全社横断で社内での副業を浸透させる動きが広がっています。KDDIでは3年間で約700人が社内副業制度で二刀流となって、働き手、本業部署、副業部署のそれぞれが活性化しており「三方よし」につながっています。終身雇用などの日本型雇用は転機を迎えており、組織の垣根を越えた「疑似転職」により働き手のキャリア選択肢を広げ意欲を高めてます。


会社から見た場合に、社外での副業よりハードルが低く、人財育成モデルとしても普及するものと考えられます。産業界では昔からプロジェクトを複数部署兼ねる例はありましたが、それは本人の希望ではなくあくまでも会社からの一方的な命令です。社内副業制度は、本人が能動的にキャリア開発を行っていくという意味ではモチベーションも高まるのでしょう。


会社のメリットも副業部署では、他部門の人財や新たな視点を生かせるという利点があります。本業部署では、所属部員がリフレッシュし、副業で得た知見や人脈を活用できる効果が認められるそうです。人財の獲得で、社内副業を通じて各職場が魅力を競う循環を生み出すことが出来れば、全社の働きがいを底上げする効果も期待できるのではないかと思います。


パソナグループは2022年度に新入社員が本業と別の業務を兼務する「ハイブリットキャリア採用」を導入してます。もともと希望者に社内副業を認めていましたが、2020年から兵庫県淡路島に本社機能の一部を移転し組織変革を行う中で、早くから複眼的な視点や変化への対応力を育むことを狙いとしています。総合職採用100人が副業に従事してます。


海外に目を向ければ、米グーグルが社員に就業時間の2割を個人プロジェクトに充てることを認める「20%ルール」を導入し、多くの新規サービスの原型が生まれているという逸話もあります。社内副業は異なる職務を同時にこなし、社員の希望を叶えやすくする点で共通しています。異なる知見を持つことでアイディアを組み合わせ変革の可能性が高まります。


キャリア選択肢を広げる仕組みとして「社外」での副業も注目されています。社外副業を容認する会社は増えてるものの、未だ45%の会社が自社業務に専念させたいなどの理由から社外副業を禁止している実態があります。現実的な課題として、条件に合う社外副業を見つけるのが難しかったり、労務管理が煩雑になるなどの解決していくべき理由も存在します。


まだまだキャリア形成に受け身の日本の働き手にとって、気軽に他業務にチャレンジできる社内副業との相性が良いと言えるのでしょう。人財不足が恒常化するなかで、会社側も社員の知見が社外に流出しないなどのメリットも大きいと考えている様です。柔軟なキャリア開発が出来る会社は、働き手の目から見ても魅力的と映り多くの人財を惹きつけるでしょう。


副業を社内で行うか否かに拘わらず、日本における自己のキャリア形成に対する意識を高める必要があると思います。会社から宛がわれた仕事を効率良くこなす事に慣らされてしまった働き手にとって、自分自身が本心から遣りたいと思う仕事に取り組んでいくことが本来のキャリア形成のあるべき姿であり、その躍動感によって日本の未来が形づくられるのです。


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経営力再構築伴走支援!

皆さん、おはようございます!
アライアンス(=業務提携)関係を築こうと、3者間で同じテーブルでミーティングの機会を持ちました。個々にはその意思が明確になっているのですが、一同に会すると微妙な人間力学が働いてしまい、心理的な安全性が築けないせいか、なかなか話しが前に進みません。



主催者である中小企業庁が中小企業基盤整備機構と連携し、中小企業診断士など士業向けに「経営力再構築伴走支援」シンポジウムを開催したので参加して来ました。その内容は兎も角、中小企業に対する経営支援は中小企業診断士の牙城であるかの如く、全国から多くの診断士が参加しており、中小企業庁を頂点としたヒエラルキーが存在することを感じました。


弁護士や会計士の様に独占業務のない中小企業診断士は、今回、中小企業庁が打ち出した新しい中小企業に対する伴走支援策にあやかりたいという思いがあるのでしょうか、また中小企業庁も国家資格としての中小企業診断士を組織化してもっと安定的に活躍する場を提供する考えがあるのか、一挙両得な施策が見え隠れするようなシンポジウムだったと思います。


それはさておき、中小企業に対する経営力再構築伴走支援の確立に至った背景や理論的な裏付けを知るべくシンポジウムに参加して分かったことは、一人の官僚である現中小企業庁長官である角野然生氏が経済産業省に在籍していた当時に、福島での被災事業者に「傾聴」「
対話」「信頼関係の構築」が事業再構築に有効であることを感じ取ったことが始まりです。


被災事業者同士が助け合いながら、事業の再構築を通じて事業を蘇らせるばかりか、その地域のまちとしての機能や経済が蘇って行く姿を見て、中小企業に対する支援のあるべき姿を目の当たりにして感じ入ったことについては共感するものがあります。私自身も地域力というものは、一つひとつの中小事業の活力を高めることを通じて実現するものと考えてます。


その後、角野長官が経済産業省関東経済産業局長を務められてた時に「組織開発」の大家である南山大学人間関係研究センター長中村和彦教授の知見を得、伴走支援の理論的な根拠を解明したことに端を発し、この経営力再構築「伴走支援」の官民合同チームを編成し、実証検証を行いながらその手法を確立し、全国展開するまでに至る角野長官肝入りの施策です。


中村先生によれば、この伴走支援は組織開発における「プロセスコンサルティング」に該当するという見解です。プロセスコンサルティングとは「クライアントとの関係を築くことであり、それによりクライアントは自身の内部や外的環境に生じている出来事のプロセスに気付き、理解し、それに従った行動が出来るようになる」という適応課題として捉えてます。


適応課題とは「既存の知識や方法、解決策を提供するだけでは対処できない課題を設定し、自ら課題を解決すべく思考形式や行動を変えていくこと」であり、既存の知識や方法、解決策で解決可能な技術的問題と対比されます。先行き不透明な時代には、形式知だけではなく暗黙知を活用して適応課題に対処していく必要があるとした角野長官の言葉が印象的です。


中小企業に対する経営力再構築「伴走支援」の理論的枠組みが組織開発論に拠っていることは理解できましたが、いかに解答のない課題設定を見出し解決していくかは、その企業で働く経営者をはじめとする人々の中にしかありません。私は、その暗黙知を形式知化するプロセスに飽くなき関心を持っており、カウンセリング技法にその答えがある様に感じてます。


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