誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

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より良い暮らしを創造しよう!

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確実に変わり行く社会の枠組み!

皆さん、おはようございます!
日本航空が貨物専用機を3機用意し貨物輸送事業に再参入するようです。とてもマニアックな題材ですが、この経済事象から企業としての宿命を感じてしまいます。航空会社として存在する限りは、自らの専門性を生かしてどこまでも成長し続けなけばならないのでしょう。



意味なく慣習や固定観念に捉われるのが嫌いです。現代社会の病理は企業セクターが無思慮に規模の経済を追求し続けていることにあると思います。これまでの資本主義経済を振り返ってみますと、二つのステージに分けることが可能だと思います。それれは明治維新以降の戦前と言われるステージと、戦後から高度経済成長を経て現在に至るまでのステージです。


前のステージは資本主義経済の勃興期であり、手探りで工業化社会を追い求めていたと思います。その時代は、ただ単に利潤を追求するのみならず道徳心と照らし合わせながら、自らの進むべき道を模索していたと思います。ちょうど渋沢栄一翁の「論語と算盤」の考え方と符合するものと思います。なんのための利潤追求なのかを考えることが必要だったのです。


後のステージは無造作に資本主義を謳歌して邁進する時代であり、利潤追求することが美徳までとは言いませんが、人々は深く意味を考えず利己的に利益を追求してきたのではないでしょうか。それが戦後のモノが不足する時代と偶々に一致してしまい、物質的な豊かさを追求することが幸せであると信じ切っていました。道徳心が骨抜きにされたこともあります。


ところが物質的に満たされても、それが豊かさに繋がらないことを人々は感じ始めてます。
それにも拘わらず社会体制は意味もなく規模の経済を追求し利潤を最大化することが当たり前であると信じられ続けてます。企業が利益を最大化し続けても決して私たちの精神的豊かさが満たされないにも拘わらずです。それ自体は将来に対する夢や希望にはなり得ません。


そんな将来に対し期待できない不安定な心理状態では、晩婚、少子化、人口減少が起きるのは当たり前です。いま必要なことは血税をばら撒くことではなく、将来に向けて日本がどこに向かっていくかを指し示すことです。それは高度経済成長下の列島改造論の様な浅ましい目標でなく、成熟社会においては国民一人ひとりが夢を描き自己実現する豊かさでしょう。


中央集権、全体最適を目指す政策は過去のものとなっており、地域分散や部分最適を目指していくことを明確に指し示す必要があるでしょう。そもそも規模の経済を追求することは、情報社会においては無駄ばかりが目立ち利益にならないでしょう。これからの時代は、規模の経済ではなく範囲の経済にシフトし、これまでの社会の枠組みを変える必要があります。


その様な社会の枠組みが変わり行く時に、企業の新陳代謝が起きると思います。イノベーションや変革というものは、ただカネ勘定をしてれば良いということではなく、そこに深い哲学的な思慮がなければ迷走するだけです。それは企業であっても個人でも一緒なのです。企業というものは単なる擬制法「人」であり、人間が司っていることを忘れてはいけません。


情報技術の進展が、大きく社会の枠組みを変え、人々を新たなステージへと連れ行くことになります。その意味では、これからの21世紀は人々が矢面に立たされる時代であり、良い暮らしを手にするために如何に生きるかを各々が哲学しなければならないでしょう。それは行き過ぎた他人任せの人生を取り戻すことであり、自分自身の夢を描き出すことなのです。


今日もありがとうございます!
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ビジネス支援ビジネスの展開!

皆さん、おはようございます!
冬至からの日数よりも夏至のほうが近づいてきたせいか、午前4時台ともなりますと外は薄らと明るくなってきます。毎日、同じ時間帯に起床しているのですが、やはり起きた時に外が明るくなっている方が、身体が朝であることを感じ取って頭の巡りも良くなるようです。



大学を卒業してから信用金庫での仕事を振り出しに、果たしてこれまで幾つの事業に関わって来たのでしょう。ただ他者が行う事業を支援するだけでは飽き足らず、自ら当事者として事業に関わってきた経験も幾多となくあります。傍から事業を観ているのと、実際に自分自身で事業に携わるのとでは、置かれた立場からくるメンタル面に大きな差異があるのです。


現在では、それら幾多の事業経験を通じて再び事業を支援するビジネスに取り組んでいますが、その間に様々な暗黙知を身に付けてきていますので、何よりも事業を営む経営者がどの様な心理的な状況に置かれているかが手に取るように理解できます。その時々の経営者の心理的な状況を見たてながら関わりを持ち、最善の経営判断が出来るよう腐心する日々です。


その様な経営者と直に向き合うことに傾注していますと、なかなか実務面から自らの専門性を発揮することが出来なくなってしまいます。自らもまた、経営者とともに考え判断することに傾注せざるを得なくなるからかもしれません。もちろん、私の専門はCFOとしての判断軸となりますので、これまでに培ってきた数多の実務経験を通した暗黙知が拠り所です。


それでも、必要な実務的な業務については他の専門的な人財に委ねるべく、ビジネス支援プラザというプラットフォームを構築し、そこに参加する様々な分野の専門家の方々にバックアップをお願いしています。そこに集う専門家自身、大手企業から独立し自ら事業を営もうとする方々も多く、相談者である経営者も含め相互に切磋琢磨する孵化器の様なものです。


事業を営もうとする方々が交わりながら、時としてノウハウや知見を授ける立場となり、また時にはノウハウや知見を授ける立場となるコミュニティとしてのプラットフォームであることが理想なのでしょう。ビジネス支援プラザという器自体は営利を目的としている訳ではありません。様々な専門的なノウハウや知見を持つ方々に参加して頂ければと思ってます。


各々の参加者同士の中でノウハウや知見など労力の遣り取りが生じた時に、そこは専門家に対する敬意を表す意味からも、何らかの謝礼をすべきであることは当然として、それは当事者間で納得できる内容であれば良いのでしょう。そんなコミュニティであるのですが、スポット的に専門的ノウハウや知見を授受するに留まらず、時として伴走することも必要です。


事業を営む者は皆、孤独なものであり信頼のおける相談相手がいないというのが実情です。事業者が分からないことを専門家に教えて貰うだけでなく、事業を営む者の人生の悩みを分かち合い一緒になって事業を考えながら采配を振って貰える相手が必要なのです。その様な期待に応えられる人財がビジネス支援プラザの専門家の中から育まれることを期待します。


また、このビジネス支援プラザを通して、少しでも多くの会社勤めする方々が自ら事業を営んでいく切っ掛けになって頂ければと考えてます。雇い雇われるだけでない仕事の仕方がもっと社会に広がって行くべきだと思います。その為には、個々人が自らの人生の夢を思い描きながら、意志として明確に持つ必要があります。それが現代社会に不足してるからです。


今日もありがとうございます!
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ドーナッツ経済!

皆さん、おはようございます!
どうしてGDPを成長させ続けなければいけないのでしょう。それは大量生産大量消費時代の規模の経済を追い求める捉われではないでしょうか。果たして物量的な富を増やすことが本当に人々を豊かにするのでしょうか。それより、もっと精神的な充足感が大切でしょう。



「ドーナツ経済」という概念をご存じでしょうか。従来の成長依存から脱却し、限りある地球上の資源の中で、全ての人が幸福に暮らす社会を築き上げることを目標とするという経済モデルをいいます。ドーナツ経済学は、英オックスフォード大学の経済学者ケイト・ラワース氏が2011年に提唱した新しい経済の概念です。循環経済と同義だと受け止めてます。


自然環境を破壊することなく社会的正義(=貧困や格差などがない社会)を実現し、全員が豊かに繁栄していく方法論で、そのビジュアルイメージから、私たちに身近で想像しやすいドーナツと名付けられた経緯があります。ドーナツの食べられる部分の範囲(=人類にとって安全で公正な範囲、環境再生的で分配的な経済)内で生活していこうという考え方です。


ドーナツより内側(=中心)の空洞は、エネルギーや水、住宅など、人々が暮らす上で必須のものが欠乏している状況を示しています。国でたとえると、インフラの行き届いていない途上国の様なものです。その不足を埋めることにより、社会基盤をドーナツのリング部分に引き上げることを目指します。資源や社会インフラなど持続可能な整備が必要になります。


ドーナツの外側は、地球環境に過負荷がかかっている状態を示しています。急激な工業発展による大気汚染、海洋汚染、気候変動などが起こっているということを意味してます。こちらも、従来の大量生産・大量消費のモデルから、循環型の経済モデルに変えることで、ドーナツのリング部分に引き戻すようにする必要があります。要は均整のとれた循環経済です。


ドーナツの真ん中のように社会的基盤が不足をすることなく、かといって資源全体の利用量が、環境限界である外側の円を突き抜けることもない均衡のとれた状態。それがドーナツ経済学の目指すところなのです。なにやら理想的に聞こえる経済論理ですが、いまや新環境政策とも呼ばれサーキュラーエコノミー(=循環型経済)と共に世界的に注目されています。


そもそも人類の繁栄とは、生活そのものが豊かになることを指しています。誰もが自分の「
尊厳」を保つことができ、やりたいこと、なりたいものを選べる「機会」が与えられる。一人ひとりの潜在的な能力(=健康や創造性など)を引き出し、信頼できる人々の「コミュニティ」と地球の限られた資源内(=ドーナツ)のなかで幸福に暮らすことが出来るのです。


確かに人々は多くの収入を得ることによって、他の人を助けたり、社会的に認められたり、地域のコミュニティに関わったり、興味のあることを学んだりしているほうが幸福度が上がるという研究結果もあります。繁栄している時は、経済が成長するかどうかは関係ないでしょう。とりわけある程度経済が成熟した先進国では、成長が止まるのは致し方ない事です。


さて、この経済理論としてのドーナッツ経済を広める為にはどうしたら良いのでしょう。アムステルダム市の様に、強いリーダーシップのもと既に導入されている地域もあります。私は、既に社会はドーナッツ経済に向かっていると思います。人間には持って生まれた審美眼があり、特に暮らしの大部分を占める「仕事」を通して自己表現することが大切でしょう。


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