誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

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財務という仕事の醍醐味!

皆さん、おはようございます!
夏至も過ぎ、これから日中の時間帯が徐々に短くなると考えることは、体内時計的には少しばかり気が早すぎるかもしれません。これから梅雨が明けて、ぎらぎら輝く夏の陽の光が降り注ぎ、晩秋を迎えるという季節の移り変わりを考えたら、夏至も一つの通過点でしょう。



広い意味で会社の財務といったら、経理業務を通じて財務諸表作成や確定申告、金融機関や機関投資家からの資金調達業務や企業運営に必要な入金管理や支払業務というイメージが強いと思います。それはそれで確かに会社にとって必要不可欠な最低限持たねばならない機能だと思います。一昔前なら人海戦術で行っていた業務も、いまやAIに置き換わってます。


それら業務をひたすらこなしているだけですと、自分が担当する業務には詳しくなるのですが、なかなか会社全体を客観的に俯瞰することが出来なくなってしまうくらい、そこで働く担当者の役割が明確に分けられてしまっています。例えば経理業務なら、担当者ごとに担当する科目が決められ、財務業務なら仮払金の精算ばかりを追い掛けているという具合です。


だから財務に関わる担当者のミッションは、自分の業務効率を如何に高めるかということと
、担当する科目などの内訳をどの程度熟知しているかということに終始してしまいます。ピラミッド型階層組織を前提として考えるなら、それら担当業務の総和として会社の財務全体のことが網羅されていれば良いのですが、それをマネジメントする方の力量が問われます。


決算書を作成したり、滞りなく出納を行うだけでは、広い意味での財務としては必要ではありますが十分ではないでしょう。これからの財務に必要不可欠なことは、財務諸表などによって表されている財務数値という道具を活用して、いかにビジネスやマネジメントを語るかということの方が、財務数値を間違いなく正しく取り扱うこと以上に大切になるでしょう。


その意味では、財務が扱う数値というものは目的でなく、経営を語る表現方法ということになりますので、いかに羅列された財務数値を通して、その裏に隠されている課題を読み解くかというセンスが問われますし、その課題を課題のまま終わらせることなく如何に解決していくかという策までアイディアとして浮かび上がり、それを実行することが必要でしょう。


それは財務数値という言語を理解した上で、ビジネス分析やプランニング、そして事業開発や再構築に繋げて行くことが最終目標となります。その前提として、そのビジネスに関わる人の心理と財務数値を関連付けて把握することも重要です。財務数値というものは、日本語と同じ一つの言語であり、それをもって何を読み取り、何を表現していくかが問われます。


それは、情報社会の到来により0と1という数字のみで様々なネットワークやソフトウエアを創出していくのと、ある意味同じかもしれません。財務数値の場合は、それらより表現方法が多彩であり0から9までの数字の羅列によって経済事象を表現していくことが可能なのです。もちろん、財務数値だけで表現し切れない場合は言葉で定性的補足説明を行います。


あたり前ですが、財務数値は目的でなくそれ以前にビジネスを行うことが命題となります。財務数値という表現方法を身に付けるのと同時に、それを活用して如何にビジネスを行っていくか分析力と企画力、その先の目的としてどの様にビジネスを創出するか、現状のビジネスモデルを改編するかを人間の心理を読み解きながら行っていくことが醍醐味となります。


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M&Aに関する情報開示の充実!

皆さん、おはようございます!
羽田空港でタキシング中の旅客機2機の翼が接触するという、珍しい事故が起きたことに関し、調べてみれば台湾エバー航空を追い越そうとしたタイ国際航空が起こしたようです。昔ならあり得る事故ですが、いまは全て航空管制に従っていますので管制側のミスでしょう。



国際会計基準(=IFRS)を策定する国際会計基準審議会(=IASB)は同基準の適用企業(=国内にもIFRSを適用企業が増えてます)に対し、M&A(=合併・買収)に関する情報開示を拡充する要請の検討に入っています。M&Aが売上高やコストなどに与える効果を定量的に示すことを求め、2024年にも情報開示の草案をまとめるとしています。


M&Aの世界的な増加で財務リスクが膨らんでいることが理由にあり、投資家がリスクを評価しやすくことを目的としています。買収額と買収先企業の純資産の差額である「のれん」が急増していることが背景にあり、世界の約3万7千社ののれんは2022年末で約9兆5千億ドル(=約1300兆円)と10年で5割も増え、純資産の19%にあたるそうです。


IFRSはのれんの定期償却を義務付けておらず、買収先企業の収益性が低下し投資額の回収が見込めなくなった場合に減損処理することになってます。世界景気が悪化した際などに多額の減損計上が相次ぐ恐れがあります。M&A取引の透明性を高め、経営者に説明責任を負って貰うようにすることは当たり前であり、これまでの定性的情報だけでは足りません。


企業が重要と見做す全てのM&Aについて、実施した年の財務報告書で期待する相乗効果の開示を要請し、売上高やコストなど定量情報の開示が必要になる予定です。大型買収など経営戦略に重大な影響を及ぼすM&Aについては、より詳細な開示を要求する形です。買収先企業の売上高や営業利益などが自社の10%を上回る場合に、それが必要になるようです。


M&Aの目的や数値目標などの開示を求め、買収先企業の販路を活用して自社商品を売り込み、進出企業で5年後に1000億円の売上高を目指すといった開示が想定されます。市場からは歓迎する声が高まっていますが、企業側からは開示負担が増えるほか、他者との競争が不利にとなりM&Aの目的を達成し難くなるといった理由から懸念する声が目立ちます。


これまでIASBは急増する企業ののれんが損失に転じるリスクを懸念し、日本の会計基準と同様な定期償却の導入の是非を議論してきた経緯がありますが、時を同じくして米国が自国の会計基準でのれん定期償却の導入議論を取り止めたことなどから見送られた経緯があります。日本ではのれんの定期償却と減損処理を併用する企業会計基準を義務付けています。


定期償却は決算での減益要因となりますが、将来の減損リスクの低減にも繋がります。経営者の楽観的な見通しにより、のれんの減損処理は遅れがちだと言われています。米国では純資産に対するのれんの比率が2021年度で4割に達しており、日本の1割りを大きく上回っています。日本企業ではソフトバンクグループ、武田薬品工業ののれんが多い状況です。


のれんをどの様な概念で捉えるかという問題になりますが、日本基準の様に将来リスクに対する保守的な観点も必ずしも企業の財務実態を示しているとは言えません。のれんは、買い入れた将来収益を資本化したものですから、明確に貸借対照表に計上すべきだと思います。その上で、投資家等の判断に足り得るのれん評価の定量情報を企業が開示すべきでしょう。


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コロナ後の感受性!

皆さん、おはようございます!
最近、仕事でクルマを使用する機会が増えています。知らない土地をカーナビ頼りに走らせるのは楽しいものです。昔ならロードマップを片手にハンドルを握っていたものですが、それでもちゃんと目的地に着くことが出来たのが不思議でもあるし、時代の進歩は凄いです。



誰に話しを聞いてもコロナ罹患後の体調は、それ以前と比べると身体に力が入らないというのか、お酒を飲む気すら起きないと言います。これをコロナの後遺症と言うのか、良い意味で身体や気持ちの力が抜けて、無垢の自分でいられるということなのかもしれません。確かに、それまでの自分はどこか力んでいたものと思いますが、いまは自然に身を任せてます。


この何とも言えない、フワフワと浮いている様な感覚は、敢えて目標を高らかに掲げてそこに向けてエネルギッシュに突き進んでいく姿とは対照的に、周囲の環境を素直に受容しながら身を置いていくという意味で、身体にも精神的にも負担が掛らないものかもしれません。
まるで自然界に包摂され育まれる存在として、人間として無理のない状況なのでしょうね。


そんなに野心を持ってガツガツ生きなくとも、微風に流されながら状況を判断するように、しなやかに生きることが人間にとって自然なことかもしれないとも思います。なんと言いますか、言い方を変えれば、静かに自らの呼吸を整えながら、優しい目で周囲の環境を達観しながら眺めていく感じかもしれません。そうすると、今まで見えなかったものが見えます。


人生の大部分を占める仕事に対しても、自分に出来ることをコツコツときちんと遣りたいという様な気持にすらさせられます。あまり今後に向けて自分に出来る領域を広げることなく
、自分がこれまでの人生の中で培ってきた知見やノウハウを時代の変化に合せながら丁寧に磨きあげ続けながら、プロとして自分の満足できる作品をアウトプットしたいと考えます。


それが例え手間ばかり掛る知見やノウハウを生かせそうもない仕事であっても、それを楽しみながら遣ってみますと、意外に新たな気付きがあるものです。人ぞれぞれ自分の体内のテンポがあると思います。若い時から周囲の期待に迎合して慣れ親しんできたテンポを落してみると、今まで気付かなかったことが視界に飛び込んだり、創造力が発揮されるものです。


自分の肉体や精神の内側を意識しながら、改めて自らを俯瞰してみる時間も時として大切だと思います。以前の自分のリズムでしたらどことなく落ち着かないところもありますが、このリズムを受け入れて慣れることも良いと思います。まぁ、来年には還暦を迎えますので、いまの自分のペースで遣りたいことを遣り続けられれば、こんなに良いことはありません。


今の私の楽しみは、やはり中小経営者と信頼関係を築きながら、二人三脚で事業を再構築し成長軌道に乗せて行くことです。自らが持つ財務係数面から事業の問題点を浮き彫りにしながら、新しいビジネスプランを構想していくことでしょう。経営者が持つ事業に対する思いや志を実現するために、それを真摯に受け止めながら最良の方法を選択していくことです。


自らのスキルという安っぽい言葉に惑わされることなく、目の前の事業という生き様が凝縮された作品に敬意を表しながら、それに自らの全人格的経験を傾けて社会に貢献したいと考えます。社会には無数の中小事業やその予備軍が存在しています。それらに対して社会が用意するセーフティネットは無きに等しいものです。そこに存在価値があると受け止めます。


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