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新たな働き方への予兆

皆さん、おはようございます!
仕事に向かう次男を車で三鷹駅まで送ってきました。
庭を眺めていると草木の緑にサルスベリの濃いピンクがアクセントとなって、
心が和みます。こうやって日々感じられることが暮らしの豊かさなのでしょうか。


正社員の有効求人倍率が1倍を超え、
高度経済成長率依頼の雇用需給逼迫と言えるほど活況の様です。
しかし、良くよく調べてみますと、その様な状況にあっても
非正社員から正社員への移動はむしろ減少しているらしいです。


理由は、非正社員の方が短時間勤務でも勤務地の異同がないため魅力的に映るらしい。
確かに正社員と非正社員の条件面での格差が減少してきており、
滅私奉公ではありませんが、
正社員となって残業を課せられるより自分の暮らしを楽しみたいという現われでしょう。


一方の企業側は、この雇用需給逼迫が会社の成長を阻害する要因として、
真剣に受止めはじめているようですね。
千葉県に国内最大級の物流施設が出来る様ですが、
600人もの児童を受け入れられる託児所を併設するそうです。


また、施設にロボットを多用して女性が働きやすい環境にする計画もあるようです。
これは企業にとっては人手不足の解消に繋がると思いますし、
働き手にとっても、今まで託児所に子供を預けられなかった子育てに忙しい女性に
新たに働く機会を提供し、しかも職場に子供を連れて行ける安心感があります。


勤務時間を選択できるなど多様な働き方も提供できるといいと思います。
こうやってみますと、働く環境も労働生産人口の減少により
少しづつではありますが、変わりつつあることが見てとれますね。
働く側の暮らし方を前提として雇用環境が変わる望ましい方向にあると思います。


企業側も生産性を上げる為には、
刹那的に仕事に忙殺されるのではなく、
まずは働く側が気持よくはつらつとした気持ちになっている時が
一番、知的な生産性が高まることを充分に理解しなければいけないと思います。


残業が慣習化している職場では、
その日の仕事を別に勤務時間内で終わらせれば終わる筈なのに、
定時退社を良しとしない職場の雰囲気があることから、
残業時間まで織り込んで仕事のペース配分をしてしまうことはよく聞く話です。


今後の雇用需給環境を考えますと、この様なサービス残業は会社として正して行けば是正することが可能と思います。やらなくて良い仕事は、やらなければ遣らなくても済むものです。一方、ロボット等に仕事を置き換えられる単純な仕事は効率化し、
人間は創造的な仕事へシフトし、仕事の付加価値の底上げをしていくべきかと思います。


シリコンバレーで活動するコンサルタントが次の様なことを言っています。
「結果をもたらすのは、休みなく努力をし続けることではなく、
脳科学や神経科学でも実証されている」そうで、創造的で生産性の高い仕事を実現するには休息が必要とのことです。


適切な労働時間は1日4時間程度とも言われています。
確かに、神経を集中し続けて仕事をしていますと、4時間連続でも疲れきってしまうと感じてしまいます。かといって、緊張感から解き放たれた休息時間中も
脳は様々な情報に触れて、いろいろなことを創造しています。


今の一般的なワークスタイルは高度経済成長の時から続いているものだと思います。
しかし振り返りますと、当時と今では仕事の内容も質もコンピューターの登場で随分と変わってきています。であるなら、その仕事の変容に伴って、本来ワークスタイルも変わってこなければいけないのですが、どちらかと言えば遅れています。


それは人間が、特に日本人は集団行動を尊ぶメンタルを持っていることにも理由があると思いますが、諸規定等で制度化した組織集団となりますと、誰かがそれを変更しない限り組織内での働き方もなかなか変わらないものですね。それが、徐々に生産労働人口減少という労働需給乖離により変らざるを得なくなっていることは喜ばしいことだと思います。


徐々にですが、働き手が自らの暮らしを中心に据えて仕事を考えるようになっていることは、今後の付加価値の高い仕事を生み出すためには必要なことだと思います。
更には「暮らしごと」という、暮らしと仕事の境目を明確に設けない仕事の仕方は、日本を笑顔で和気あいあいとした創造力の逞しい国へ導いてくれるものと思います。

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