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生活者の心が築くこれからの社会!

皆さん、おはようございます!
ものづくり大国、日本という言葉も過去のものとなりつつあるように思えます。日本の経済を支える多くの事業は、米国など海外から輸入したものであり、それを日本流の木目細かい品質にアレンジしたものと言えるでしょう。日本初の事業が待たれるところです。



いまの社会は、次なる時代に向けた黎明期であると思います。生活をしていく上で、なに不自由なくモノが身の回りに満ち溢れ、人々は物質的な欲求を満たすことから、精神的な欲求を満たすことに、その軸足を移し始めていることが明らかだと思います。日々の生活に少しばかりの知恵を遣うことにより、満足いく暮らしを手にすることが出来ます。


その様な生活を支えるはずの産業界に目を向けてみますと、未だモノづくりに主眼を置いた枠組みとなっており、いままで培ってきたモノづくりのノウハウを踏襲しながら、多少の生み出される商品のアレンジはあっても、生活者からみれば代わり映えのしないモノを提供され続けているということができるでしょう。モノからコトへの転換が望まれます。


ただ、一つの事業を極めるには、愚直なまでに経験を積み重ねて必要な改善を繰り返して行かなければ、日本の生活者たちの眼鏡に叶うモノを提供することが出来ないのも事実です。その様にして数10年という月日を重ねてきた証として、いまの企業という揺るぎない存在を手にしたものであり、簡単にイノベーションなど出来ないのも現実でしょう。


そんな企業ですが、いま情報技術の進展が社会の枠組みを大きく変容させていることも事実であり、それをどう既存の商品や商品をつくり出すための装置と融合させるかという視点での検討がどの企業でも為されていることと思います。自動車会社でいえば、CASEで象徴される様に、自動運転、通信機能を強化したクルマ、カーシェアリングなどです。


確かに既存の商品をIT武装化すれば、新しい商品が生み出されそうですが、それが社会に受け入れられるかどうかは別問題であることに留意が必要でしょう。まずは、ものごとを考える出発点として、私たち生活者がどの様な社会を求めているかを考えてみる必要があるでしょう。どこまでも社会の利便性が高まれば良いというものではないと思います。


鉄腕アトムの世界の様な近未来社会を私たちは望んでいるのでしょうか。その様なことよりも、もっと身近な職住分離によって生み出された痛勤電車や長時間労働、遣り甲斐の低い仕事といった苦痛から解放されたいと思っている生活者が多いのではないでしょうか。それら社会の課題をどう技術を活用しながら改善していくかがより現実的だと思います。


良くマーケティングの世界でプロダクトアウトとマーケットインという言葉が対置されることがあります。モノが不足する時代であればプロダクトアウト発想であっても、新たに生み出される商品が社会に受け入れられる可能性が高いと思いますが、これだけモノが満ち溢れた社会ではプロダクトとテクノロジーだけではそれも難しいものと思います。


これからの時代、より生活者の心理に迫ってものごとを考えて行く必要があるでしょう。
いままでの社会は産業や企業といった主体が中心となった枠組みで構成されて来たと言えますが、これからは生活者が主体の社会に大きく変容していくように思えてなりません。
どんなに社会にとって善であっても、それが独り善がりであってはならないでしょう。


今日もありがとうございます!
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