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優しさと思いやりある社会!

皆さん、おはようございます!
事業構想し実現していく過程では、リスクを察知し回避する能力が欠かせません。事業に失敗したことのある経営者は、少々痛い経験ではありますが肌身を持ってリスクを受け入れる生きた経験をしています。その様な人財にこそ、再起を果たして頂きたいものです。



地域SNSのジモティーという会社をご存知でしょうか。特定地域の不用品売買など、近隣住民が個人間で情報をインターネットでやり取りするサービスを提供する会社です。最近、この会社が上場しましたが、買い注文が殺到しているとのことです。今までのマスを対象にするオールドエコノミーに対するニューエコノミーということが出来るでしょう。


昔に比べて近隣住民との関係が希薄になっている中で、ネットを通じて近くの人と助け合う地域SNSの潜在力の評価が高まっています。家電などの売買に留まらず、求人募集といった情報を市区町村や駅などの単位で交換でき、地域内で循環する社会を呼び戻す欠かせないインフラ事業として、社会に受け入れられて成長し続けていくことでしょう。


恐らく企業といえば、経済合理性を追求するためにマスマーケットに対して生活に必要と思われる機能的なモノやサービスを生産し、販売する主体であるという固定観念を多くの方が持つ中で、このジモティーの事業は地域マーケットに対してサービスを提供するという意味で、これまでの社会の常識を覆すビジネスモデルを持つといって良いでしょう。


技術的には情報技術を活用すれば何ら難しいことではありませんが、むしろビジネスとしての着眼点に注目すべきだと思います。これも時代の趨勢の中で、私たち生活者が望んでいることを事業として受け止めた世相を映す鏡として捉えたら、世の中が大きく変わり始めていると言うことができるでしょう。生活者主体社会に向けた胎動だと思います。


生活者個々人が、最大公約数的な中央集権型マス経済体制だけでは自らの欲求を満たすことができず、もっときめ細かく自身の欲求を満たすサービスを追求して、走り出していると言えるでしょう。そこでは、人と人が共感し合い乾ききった心の飢えを癒す、より人間の感性に根差したものが求められていると思います。それを事業として捉える時代です。


本来、人間は地域に密着して生活する存在でしたが、いまの経済体制が企業を主体とする社会に変容させ、生活の大部分を他の地域にある企業の中で過ごすようになってしまっています。いまの大方の企業は資本という経済合理性を前提としていますので、今となってはその中で人々が共感し合う様な心安らぐコミュニティは成立し難いと言えるでしょう。


良好なコミュニティを築くためには、相手の立場で物事を考えるという、人に対する優しさや思いやりが欠かせません。そろそろ、長らく続いた戦後経済から新たな人を主体とした人に優しい思いやりのある社会へと転換する時期が迫っていると思えてなりません。
今までの経済仕組みは、そこに向けた一過性の不可避な過程であったと言えるでしょう。


ジモティーの地域SNSに留まらず、人々が共感し合い良好なコミュニティを形成していくためには、その為の「場」が不可欠であり、それがリアルなプラットフォームとしての地域コミュニティなんだと思います。そのプラットフォームから、様々なアイディアや考え方が創出され、より一層、私たちの暮らしを豊かなものにしていくことでしょう。


今日もありがとうございます!
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