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プロの仕事の深み

皆さん、おはようございます!
朝、起きてゴミ出しで外に出ましたら、オッ涼しいやん! 天気予報を見れば、東京地方、曇りお昼頃にわか雨、でも最高気温は33度で夏だ。梅雨前線を見ますといつの間にか東北南部から新潟にかけてまで北上し、梅雨明けも時間の問題ですね。。


今朝、おもむろにPCのメールを確認すると、
仕事上のパートナー、㈱古川ちいきの総合研究所、古川社長のブログ形式の日報が既に届いていました。朝早くから活動されているなと思いきや、今日は岐阜の森林アカデミーで終日、林業事業者を対象に6時間に渡るワンマン講座の講師を務められるとのこと。


マーケティングに強い同氏は学生時代より奈良は吉野という地域に魅せられて、
今では仕事に転じて全国地域の「マーケティング×ちいき再生」のコンサルティングに勤しんでいらっしゃいます。特に地域の基幹産業である林業の再生に寝食忘れ没頭する熱血漢のガイです。


その古川氏が自らのブログの中で、
あるダウンタウンのまっちゃんが出演する日曜日のワイドなショーで、
全英テニスオープンで敗退した選手がインタビューで、テニスに「飽きた」発言があり、プロの発言として如何なものかという問題提議があったとのことです。


出演者からは、プロとしてあってはいけない発言。相手の選手に失礼というようなコメントが集まったらしいです。どころがまっちゃんは、「飽きてからが本番。楽しんでいるうちは、まだまだ。飽きるという定義が難しですが、飽きてからが金になると思う。このマンネリをどう楽しむかが大切。」とのこと。


また、泉谷しげるさんからは、「飽きてからなんだよね。ホントの力は。
だけどね、やっぱり、もういいやってみたいになったときに、ホントの力が出る。
それを越えるとプロ意識が完全にできる。」
古川氏は一連の話しを踏まえて、経営に置き換えて次の様に理解を深めています。


職業人生において、通常は「下積み(つらい基礎練習)→楽しい時代(仕事が見えて来た)→ちょっと余裕!?(飽きが見えて来た)」をループして、また新しい楽しいことを探すことが多いが、そうしないで何かを高めて行くことがプロの世界ではないかと、考えを及ばせています。


新しいことに移行せずに、プロの世界を極める為には、「無心になり、何も変化をせずに、繰り返し続けた先に見えるものがある」。若しくは、変化のない中でも「小さな変化を自分でつくる。①中身を変えず、あらたな顧客(人)と出会う。②中身を少し変えるだけにして、小さな変化をする」。なかなか示唆に富んだ洞察だと思います。


このプロの世界を極める中での「飽きる」とは誰にでも訪れるものだと思います。
言いかたを変えますと「好奇心の停滞」といえるかもしれません。
人間は環境で活かされる動物ですので、その時の体調や巡り合わせ、年齢によっても肉体のペースが変化してきます。


要は、如何なる状況変化においても視野を広げて、集中力を高めて好奇心というマインドをコントロールできるかではないでしょうか。日々の生活の中で、どうメリハリを付けるかが大切だと思います。その為には、何にも制約されることのない、自由な環境に身を置くことが不可欠だと思います。自由ほど、セルフコントロールを強く求められますが。


私も、財務の世界で30年ですが、最初は信用金庫の営業で新規の顧客開拓をしながら融資の稟議書を書くという下積み期間からスタートし、財務数字に慣れ親しんで来ました。
その後、流通系開発会社で、まぁ、普通の会社だったあり得ないほどの幅広い財務経験をしてきました。デット、エクイティ、M&A、会社再建等々、楽しかったですね。


その後の化学メーカーでは、トップの腹をお借りして、あらゆる財務手法を総動員して、株式の時価総額を3千億円上げるための諸策を自由に描かせて貰い、それを為し終えた時には、何やら卒業検定さながら、遣りつくした感を持ったのは事実です。その様な、会社の経営構造を変革する様なフィールドはいつまでもあるものではありません。


大きな組織ですから、先が見えてしまうのですね。そうして、もう少し事業に近いところ(事業の中における財務)で仕事をしたくなり、中小企業の世界に飛び込んだのですが、これがまた楽しい。ヒト、モノ、カネ、情報という事業資源がどの様に周っているのかが良く見えます。


財務というのは、所詮、ヒト、モノ、情報という日々の事業活動をお金の動きで表現したものに過ぎませんので、財務諸表を見れば関わった人の顔まで思い浮かぶほどです。この部分は、フリーの財務アドバイザーになった今でも、出会うことになった中小企業やスタートアップ企業をどの様に分かり易くデザインするかという思いに繋がっています。


振り返って、ちょっと新しいことに飛びつき過ぎてしまったと思いますのが、株式公開を目指すスタートアップ企業のCFOに収まったのは良かったのですが、急激な成長を遂げてしまい一部上場企業にEXITし、一部事業をスピンアウトさせる迄は良かったのですが、流れで代表取締役になってしまったのは新しいことに足を踏み込みすぎでした。


スタートアップ企業のCEOは、やはり本業の事業運営に軸足を置いていなければいけません。優秀なスタッフが仕損じてしまったことでも、冷静に対処できる経験と専門性を持っていなければいけないというのが教訓です。この点に関しましては、大手企業のトップマネジメントであっても、マネジメントのプロである前に本業のプロであるべきだと思います。


それ以前に、生え抜きの社長は、同質性の高い企業文化の中で、例え人事畑、財務畑、営業畑等々、という専門性の中から這い上がってきた方々なので、それなりの人材ではあると思いますが、それもある一定の枠組みの中での話ですので、本当の意味での自由な発想で思いを貫き通す、創業経営者の様な力量とは異なるものだと思います。


いまの世の中、高度に専門特化した社会であり、なかなか今日の社会の中で時のセコム、オムロン、京セラ他といった多くの創業企業が育ってきていません。ソフトバンク、楽天は例外的な企業にも見えます。必要なのは、自らの事業を通して五感で身に付けた匠の技的な部分とそれに基づく発想力が、経営には不可欠であるということだと思います。


いまの教育制度を見ていますと、
ますます高度な専門人材を輩出する予備校に化しているように見えます。
必要なのは直観力と創造力であるはずです。大きな組織ではこれからもますます高度な専門人材を欲すると思います。ただし、組織の歯車であることは否めません。


財務部という部署に所属したことのない、
今のご時世で言うとアウトローな私の30年間に及ぶ財務経験は、
事業の中での財務です。事業も理解しながら、財務のことを考える。
貸借対照表で言えばT字の縦棒のところが私の立ち位置となります。


これに少しだけ、今後の社会に必要なものを発想して、
事業を改編する視点と財務判断視点をもって
新たな事業をアレンジ出来ればと思っています。



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