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働き方改革元年!

皆さん、おはようございます!
2019年は、4月1日に働き方改革関連法案が施行され「働き方改革元年」といっても良いと思います。将来に対して道なき道を歩んで行かなければならないこれからの働き方は、何ものにもとらわらず自分が正しいと思ったことを信じるしかないでしょう。



今までの日本の企業は、長年、新卒一括採用、終身雇用、年功序列といった日本独特の雇用慣行を続けて来ました。経済が右肩上がりに成長する時代であれば、イノベーションなどと言わなくとも、毎年、売上が伸びて行ったと思います。そこでは、与えられた仕事を決められた通りにこなしていれば、昇格、昇給といった秩序が保たれていたと思います。


経済が右肩上がりに成長できたのは、戦後から始まった急激な人口の増加、特に団塊の世代といわれる動態人口2200万人のボリュームゾーンによる活発な消費行動に支えられた部分が大きいと言わざるを得ません。その団塊の世代が2025年には75歳以上(
実に人口の4人に1人)となり、もう消費が拡大することはありません。


その様な中で、企業は右肩上がりを前提とした雇用慣行を維持して行くことが難しくなっています。企業は、いままでの様なコスト効率面の生産性を高めるだけではなく、将来に向けた新たな事業を創出する生産性の向上に迫られていると言えます。それは、仕事の量だけではなく、質という意味での生産性向上を求められていることになります。


企業は、人口減少による人手不足も相俟って、今回の働き方改革を契機に、急速に雇用制度や人事制度の見直しに着手すると思います。これからの企業にとって有能な人財を引き止めるために、年功序列ではない成果報酬へ移行したり、スキルアップの為に積極的に副業を認めたり、スタートアップ修業派遣を行い広い視野を持たせる様になるでしょう。


特に雇用形態と生産性との関係でいえば、正規雇用、非正規雇用、パートタイム社員の如何に関わらず、成果を上げた者を正当に評価する様になるでしょう。正規雇用社員であっても時短勤務が認められるのであれば、働くという意味においてはパートタイム社員と変わらず、違うとすれば契約形態の相違に過ぎなくなると思います。


企業はこれからの時代に必要な独創的発想力を持った人財を如何に囲い込めるかが問われるでしょう。その様な人財が伸び伸びと力を発揮できる職場環境を整えて行かなければなりません。その為には、企業の内側と外側を隔てる壁を出来る限り低くすべきです。その様な人財は、企業への忠誠心ではなく自律的に行動するものだからです。


最近、独立自営で働くフリーランスが1000万人を超える様になっているそうです。
特定の企業に雇用されることなく自らが持つスキルを提供することで報酬を得るフリーランスは、もともとコンサルタントや小説家などの限られた分野での働き方であったということが出来ます。


それがシェア経済の一形態であるクラウドソーシングの進展もあり、時間や場所に縛られない働き方に魅力を感じて、会社勤めを辞めて独立する働き手が増えています。いまの時代、自らが築いてきた人脈と一定のスキルがあれば、生活をして行ける位の糧を得られるものです。周囲を見渡しても、確かにフリーランスが増えている様に見えます。


企業側から見ましても、高い固定費を費やしてまで人材を正規雇用するまでもなく、フリーランスを起用すれば質の高い成果を期待できるメリットがあります。これから、益々、フリーランスという働き方をする人財が増えることが予想されます。自らのテーマと客観的な視点を持って課題を解決する人財は企業にとっても魅力的だと思います。


シェアオフィスを運営するウィワークは、このフリーランスも主要な利用者として位置付けています。その上で、積極的に企業のサテライトオフィスとして利用する人財とのマッチングを行い、新たなビジネスの創出を働きかけています。企業という枠組みの中にいる働き手と自由な発想のできる働き手が交わる所に新たな知識が生まれてくるでしょう。


考え方を変えれば、企業に勤める人財であっても、企業文化や企業の枠組みに捉われない自律的な働き方が求められると思います。それが、企業が副(=複)業を積極的に認め始めている理由とも言えます。自社以外の場所で、能動的に仕事を創れる人財は、どこへ行っても成果を出せるものです。


働き方改革は緒に付いたばかりですが、目まぐるしく移り変わる時代の速度が早まる中で、急速に企業の働き方に対する考え方は変わって行くものと思います。
大切なのは、働き手にとって自らの能力を最大限生かせる環境の中で、遣り甲斐をもって思う存分に働けることでしょう。


今日もありがとうございます!
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