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企業の社会的価値!

皆さん、おはようございます!
企業が提供する財やサービスが、私たち生活者が求めるものと乖離しつつあるように感じます。単なるモノを越えた意味性が求められているのでしょう。企業はもっと経済合理性ばかりではなく、社会的に意義のあることに目を向けるべきではないでしょうか。



ピジョンの山下社長が昨年末、「企業価値は経済的な価値と社会的な価値の和だ。社会的価値とは、皆に『なくてはならない会社』と認めてもらうこと。その価値を高めれば経済的価値も高まり正の循環になる。」といった主旨の話しをされたそうです。企業価値は、経済的価値と社会的価値の「和」どころか「乗数」といっても過言はないと思います。


社会的価値という言葉から、CSV(=Creating Shared Value=共有価値の創造)経営という概念を思い付きます。米経営学者のマイケル・ポーター教授が提唱する「企業は事業を通じて社会の課題を解決することによって、社会価値と経済価値の両方を創造することができる」という考え方です。


一方、世界の経済社会の潮流を見ていますと、2016年に国連の持続可能な開発サミットで「SDGs(=Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標」が世界193ヶ国が合意により採択されています。これは、地球環境や気候変動に配慮しながら、持続可能な暮らしや社会を営むための17の目標*1と、各目


標を実現するための169のターゲットからなる、世界各国の政府や自治体、非政府組織、非営利団体だけでなく、民間企業や個人などにも共通した目標です。この中で、民間企業にもCSR(=社会的な責任)として掲げるだけではなく、事業を営む上での準拠すべき目標として取り組むことを求められている点に注目すべきです。


*1[SDGs]
 ①貧困や飢餓の根絶、②質の高い教育の実現、③女性の社会進出の促進、④再生可能エ 
 ネルギーの利用、⑤経済成長と、生産的で働きがいのある雇用の確保、⑥強靭(きょうじ
 ん)なインフラ構築と持続可能な産業化・技術革新の促進、⑦不平等の是正、⑧気候変動 
 への対策、⑨海洋資源の保全、⑩陸域生態系、森林資源の保全など
  


いま世界的に見ても、第一次産業革命に端を発した工業化への道は、生活者にモノが充足されることにより、先進諸国においては踊り場を通り過ぎ、新たな変革(=イノベーション)の道を探る方向へ向かっていることは疑う余地もありません。モノづくりは中国やアジアをはじめとする発展途上国へ移っていることは誰しもが理解していることでしょう。


その様な最中での情報技術革新ですが、情報技術そのものが新たな製品の創出に繋がるというよりも、情報技術を活用して今まで築いて来た経済社会の枠組みをどの様に変革させて新たなサービスの創出していくかが求められています。その意味では、情報技術は目的ではなく手段だということが出来ると思います。


SDGsに掲げる課題目標の全てを情報技術により直接的に達成して行ける訳ではありません。情報技術の進展により私たち生活者の価値観が変化し、社会の抱える課題の多くを改善して行くことになるのでしょう。生活者の価値観の変化とは、突き詰めると企業と働き手の関係がどの様に変化するかに委ねられていると思います。


働き手側から見た時に、新卒一括採用時に前提としていた企業の成長が行き詰まり、必ずしも一つの会社に長年勤め続けることが、幸せなことではなくなっています。一方、企業側から見た時にも、今までの様な共同体的モノづくりを続けていくことが許されず、もっと働き手との関係を柔軟にアイディアを創出する様な体制に変えていく必要があります。


この企業と働き手の関係の変化に、人口減少問題、少子高齢化問題が付け加わり、今まで築き上げてきた経済社会の仕組みが変化していくものと思います。その時に、不可欠なのが将来に対する構想でしょう。単に一企業の将来ビジョンをどうするかということではなく、社会をどうすべきかを構想する力がないと企業ビジョンも固まりません。


社会の将来像については、人其々だと思いますが、世の中の動きを見ていますと、人々の心の動きが、①行き過ぎた資本の論理からの回帰、②働き甲斐ある自律的な働き方への是正、③持続可能で安心安全なエコシステムの復元といった、SDGsにも通ずる社会が抱えた課題解決の先にある、人々の笑顔が絶えない調和しあう街づくりにあると思います。


なかなか言葉では表現し難いものですが、もっと人々の「信頼」関係を拠り所とする社会になって行くでしょう。最近、ファイナンスの世界で「共感資本」なる概念まで生まれつつあります。機関投資家が資金を投融資する際に、投資対効果だけで判断していますが、それ以前に投資対象となる事業に対して共感を持てるかどうかが大切だとするものです。


人々が共感を持てるか否かは、それが社会的にどの様な意味を持っているかが問われるのではないでしょうか。今年の5月には元号が新しくなります。平成はバブル崩壊後の価値観の変化に迷い続けた期間であったと言えます。次の元号の下では新たな社会の枠組みを創り上げて行かねばならないでしょう。


今日もありがとうございます!
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