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これからの街づくり!

皆さん、おはようございます!
都心を歩いていますと、新築ビルの建設ラッシュです。
新しいモダンな建物で街の様変わりして行く姿を見るのも気持ちがいいものですが、
その地域地域が培ってきた個性までが失われて行くのが残念です。



街づくりというとコンパクトシティ、スマートシティという言葉が掲げられます。
人口減少が著しく「生活に必要な機能を中心部に集めることで、マイカーに頼らず、公共交通機関や徒歩で暮らせる街」がコンパクトシティ。「情報技術などを駆使して街全体の電力の有効利用を図ることで、省資源化を徹底した環境配慮型都市」がスマートシティ。


コンパクトシティは「新興住宅地や大型店を郊外につくる開発パターンが、「シャッター通り」をつくり、自動車を持たない高齢者を中心市街地に孤立させている現状を見直す試みで、上下水道や道路などのコストを抑える効果もある」と言われています。コンパクトシティの要点は、郊外に延伸する宅地開発を抑制することにあります。


スマートシティは「 再生可能エネルギーの効率的な利用を可能にするスマートグリッド、電気自動車の充電システム整備に基づく交通システム、蓄電池や省エネ家電などによる都市システムを総合的に組み合わせた街づくり」と言われています。スマートシティの要点は、生活に欠かせないエネルギーを持続可能な仕組みに改編することにあります。


いずれも建物や設備といったハードウエアーを新たに建て替えると言う視点で捉えられることが多いですが、果たして煌びやかな建物に置き換えられることだけが街づくりなのでしょうか。街には、その地域の立地特性や風土といった自然環境の中で地域の人々が長年暮らし培ってきた地域文化というものがあります。


そこに住まわれる人、住まわれる人の生活に必要な商品を提供する人など、その場所に暮らす人々が織り成すコミュニティの結果として、その地域地域に根付く独特な文化が育まれているわけです。その個性を活かして街づくり(=リノベーション)を行うべきであり、新たな建物をつくることによって地域の歴史を分断してはなりません。


確かに、地域の活力を再興させて行く為には、開発により郊外に延伸してしまった宅地を抑制して街中に人を呼び戻す必要があると思いますが、それは誰にも強制することはできません。街中の魅力を高めて自然と人々が戻って来るようにしなければなりません。
その為には、その街が育んできた歴史を踏まえる必要があるでしょう。


この150年の歴史を振り返りますと、特に戦後の規模の経済を追求する工業化に向けた産業政策が優先され過ぎたがあまり、私たちの暮し向きが地域での生活基盤を揺るがし、「会社」を中心とする生活様式へと変容させていることに気付かされます。
暮しが会社での仕事を中心とした生活パターンを強いられていると言えます。


しかしながら、世界の企業を凌駕するまでに成長を遂げてきた企業も情報技術革新を前にして、規模の経済を追求することが必ずしも経済合理性に叶った効率性を享受できる枠組みではないことに気付きはじめています。どの企業も新たな事業や商品を創出すべくイノベーションを興すことに迫られているわけです。


イノベーションを興すためには、巨大な組織が足枷にこそなっても有利には働きません。専門特化、分業化された社員が独創性を発揮して、企業間の垣根を乗り越えて異業種の人々と交流を深めて行かなければなりません。その為には、今まで企業が築き上げてきた終身雇用をはじめとする硬直的な働き方を是正して行く必要があります。


消費者である生活者は、今まではつくり手の顔の見えない大量生産品に甘んじて来ましたが、本来はクラフトの様なつくり手の温もりを感じられる商品に愛着を覚えます。
情報化社会は、その様な社会の矛盾をも是正する力を持っているようです。世界中の価値観を共有できる人々と繋がって行くことのできる世の中ですから。


いま起きていることを踏まえますと、企業に縛られて来た生活者たちは、企業が一方的に提示した働き方から解き放たれ、個々人思い思いの暮しに戻って行くと思います。その時、戻り行く場所は自らが生活する「街」ではないでしょうか。街に生活者が戻ってこれる様にシェアオフィスをはじめ、様々な利便機能を揃えて行く必要があるでしょう。


その時のために、新しい無機質な建物を整備するのではなく、いま既にある人々の歴史を見続けてきた有機的な建物を再活用していくべきだと思います。それを時代の流れにともない必要に応じて使い方を変えて行けば良いでしょう。人間は、いつか見た風景に安心感を覚えるものですから。


今日もありがとうございます!
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