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独メーカーの真髄

皆さん、おはようございます!
6月も下旬に差し掛かってきて、やっと梅雨らしくなってきました。
振り返ってみますと、まだ梅雨明けが何時だかわかりませんが、
今年は梅雨と言いつつ雨が少ない様な気がします。


今週は中小企業への財務支援を行う為の公的機関研修で拝島方面に通っています。
そこで、だれもが知るドイツのグローバルメーカーの日本法人に勤める方との話しの中でのことです。同氏はもともと生産管理のエンジニアですが、今は購買セクションで仕事をされているとのことです。


良くよくお話しを伺ってみますと、
日本国内における部材生産している中小パートナー企業に対して事業支援を行っていらっしゃるとのこと。生産技術面の支援のみならず、事業面についても様々な中小企業の経営面の課題についても支援しているとの話をお伺いし驚きました。


日本のメーカーであれば、
俗にいう下請企業に対する品質管理における支援はしていると思いますが、
今の時代、どちらかと言いますと要求水準に合致する企業との取引をその都度選別し、育成まで行き届いている企業は少ないのではないでしょうか。


戦後の高度成長時代は共存共栄の精神で、
日本のメーカーも下請企業とともに成長してきた流れがあったと思います。
その後のデフレ経済下ではコストダウンの徹底で、
そうした下請け企業との取引数も随分と減少したと思います。


そのドイツのメーカーは、売上が10兆円近くもあるにも関わらず、
創業時の理念である良い品質の製品を作ることを第一義に徹底されているそうです。
購買セクションといいましてもグローバル企業のそれですから、
日本法人でも相当な規模の陣容だと思います。


その中で、同氏が自ら発案し、事業支援まで手掛けているということで、
発案した同氏も立派ですが、それを認めた企業にも頭が下がる思いです。
モノづくりに拘る中で、生産技術面だけでなく、それを支える器である経営状況の思わしくない企業の支援まで行うとは目から鱗が落ちました。


2名で手掛けられているとのことですから、
対象となる企業の範囲は自ずと限られてしまうと思いますが、
第三者的な立場で支援業務を行うことは、現代の資本主義の論理ではなかなか出来ることではないと思いますが、皆さんは如何でしょうか。


そう言えば、以前、協同組合について記載したことがありますが、
協同組合のルーツは確かドイツでした。
グローバル時代だからこそ理念に共感する者同士が互いの規模の大小にかかわらず相互扶助の精神で協力し合うことが必要になるのではないかと思います。


上手く活字で表現できないのですが、企業間のコミュニティというものを感じます。
今の時代に、私がコミュニティの不足を感じているせいかもしれませんが、
やはりこれからの時代、事業連携というものが大切になって来るように思えます。
その為には自らの哲学、アイデンティティをより一層打ち出して行く必要があるでしょう。

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