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受注生産のアパレル!

皆さん、おはようございます!
昨晩、最終の「あずさ」で松本から東京へ戻って参りました。
帰りの車中は熟睡してしまったようで、電車に乗ってから降りるまでの2時間半の記憶が全くありません。電車の適度な揺れは、眠気をそそりますね。



アパレル業界のスタートトゥデイが衣料品の通販サイトにおいて、オーダーメード商品を提供するメーカーへの脱皮を目指しています。
ジャストサイズの洋服を提供し、自らも在庫負担を減らすという新たなビジネスモデルを描き、業界の常識を翻す試みです。


全身を採寸する専用のスーツ(=ゾゾスーツ)とアプリケーションの無料配布に傾注しています。ゾゾスーツとは、体型をトレースする採寸服であり、黒字に無数の白いドットがあしらわれており、スマートフォンで360度撮影をすれば胸囲やウエスト、ヒップ、袖丈、股下などのサイズが計測できます。


個々人にピッタリのサイズの洋服を提供することにより、プライベートブランドを持つアパレルメーカーへの脱皮を図ろうという構想です。お客様自ら計測した身体サイズのデータを自分達の生産工場へ転送することにより受注生産を行うため、基本的に在庫リスクを負わない事業と言えます。


今までのアパレル業界は、様々なデザイン(=図柄、形)の洋服を大量に生産し、売れるかどうか分からない商品(=アパレル事業が水ものと言われる所以)の高い在庫負担が事業の最大のリスクと言われています。売れ残れば、在庫一掃セールを行い、その処分販売の低い利ザヤを新商品の販売価格に転嫁する為、値段が高止まりする構造です。


スタートトゥデイは、その従来の事業構造に目を付け、受注生産によるオーダーメードの洋服を提供する生産体制を構築することにより在庫負担を極力逓減し、販売価格を大きく引き下げようとするものです。情報技術の進展が、これを実現することを可能とするものです。


実はスタートトゥデイの取り組みは、様々なスタートアップベンチャーと中小縫製メーカーの取り組みにより既に実現しているものです。但し、インターネット販売により受注生産を行う場合に問題となるのが、購入しようとする洋服のサイズの問題です。スタートトゥデイはゾゾスーツを既に112万枚無償配布済みであるそうです。


高価な洋服を買う為ならゾゾスーツも理解できるのですが、ちょっとした遊び着を買うのに各家庭にゾゾスーツの様な計測用のスーツが広げられるかが、一つの課題になりそうです。「一家に一着、ゾゾスーツ」ということになるのか、それとも人間の心理的な抵抗から、採寸のみは店舗に赴くことになるのか分かりません。


先のベンチャー企業では、シャツを中心に取扱っていますので、大まかな寸法は各自が知り得ていますので、大きな問題にはなっていないようです。
ユニクロの柳井氏は、自らが製造小売りという事業形態を採っているせいか、このスタートトゥデイの取り組みには一刀両断、手厳しいコメントをされている様です。


確かに生産ラインを統制し、一定の品質管理を維持して行くためには、IT発想だけではないアナログで地道なノウハウの積み重ねが不可欠だと思います。構想だけでは実現できない難しい部分もあるでしょう。しかし、いまのアパレル業界の事業構造の問題点は、一企業としての問題に留まらず、社会的な損失でもあります。


仮にユニクロが受注生産型の商品を提供するとしたらどうでしょう。ユニクロ店舗で体型を採寸し、個人データをメンバーカード等で保存すれば、いつでも、どこでも、それこそネット販売でも受注生産の洋服を手頃な価格で手にすることが可能となります。
その為には生産ラインもデジタルファブリケーションに切り替える必要があります。


スタートトゥデイも、生産経験がなく、それが課題であるのなら、それこそ国内にある中小縫製メーカーと協働体制を組めば良いと思います。生産設備が老朽化していれば、最新式の機器を購入して貸与すれば良い話しです。また、場合によっては、ゾゾスーツをユニクロと共用しても面白いと思います。


情報化社会は、様々なモノ、ヒトを紡いでいきます。その結果、今までのビジネスでは考えられもしなかった新たな事業の可能性が生まれて来ます。その際に、競合関係にある企業が反目し合うことなく、前向きに協働して行くことが大切になって来ます。これからの時代は、生産者が主体ではなく、生活者の為にあるのですから。


今日もありがとうございます!
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