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起業は焦らず小さく!

皆さん、おはようございます!
台風の影響で心配された松本への訪問も、何ら問題なく清々しい朝を迎えています。
ここ松本も台風の余波で少し風が強かったですが、快晴でした。
日中は気温も相当上がりますが、東京ほど湿度がなく過ごしやすいです。



世のサラリーマンは、自分で事業を興せるのならサラリーマンではなく自分で商売を営みたいと考えている方が多いのではないでしょうか。自ら商売を営むと生活が不安定になりリスクが大きいから、結果として消去法で現状のサラリーマンの身を甘んじている、というのが多くの考え方だと思います。


サラリーマン生活を送っていても、目指すところは何か新規事業を開発したり、事業部の長として思い切り事業を切り盛りしてみたいと思うのは、誰しもが考えることでしょう。
企業内でしたら、仮にそれを仕損じたところで、社命で行っていることであり、個人の生活にまで影響を及ぼすことはありません。


そんなサラリーマンであっても、運命の悪戯、巡り合わせとでもいうのでしょうか、時たまサラリーマン生活を卒業して、自ら事業を興さざるを得ない機会というのもあるものです。流石に、この時ばかりは自分の為すこと全てが自身の責任に及んでくることになりますので、サラリーマン時代のように軽やかに身体が動かないかもしれません。


それでも、慣れというのは恐ろしいもので、頭の中を覆っていた思考を鈍らせる膜が剥がれ落ちて行くように、少しずつ身体が動くようになって行くものです。
ただ、自分の言動はなかなか自身では客観視することが難しいというように、この呪縛から解き放たれる為には、少しばかり経験が必要かもしれません。


元々サラリーマンをしていて、その後父親とともに家業を営みはじめた知人の男性が、独立して新たに事業を興そうとしています。いろいろなセミナーやイベントに積極的に参加され、これからの世の中の状況や将来的に社会に必要とされるであろうことが充分に見えており、自分の遣りたいことも明確になっています。


さて、これから一歩を踏み出そうという正にいま、なかなか足が竦んでしまい最初の一歩が前に出て来ません。自分の遣りたいこととは言いましても、それを遣る為の入り口は無数にあり、そこが絞り込めていないのですね。事業というものを大上段に構え過ぎてしまい、刀を振り下ろせば下ろすほど空を切ってしまい手応えがないから焦ってしまう。


もっと最初の一歩を小さく、自分のできることを充分に見極めて、それを提供することにより受け手であるお客様がどの様に受止めるのかを検討する必要があります。ある世の中にない商品を世に送り出すとは言いましても、それを作るのか、販売するのか、情報を提供するのか、他人が為すことを支援するのか様々な関わり方があります。


自分の経験を振り返り、自らそれを作ることが出来るのか、営業が得意だから人に造って貰ったものを販売するのか、類似する商品の情報を集めて提供するのかなど、それぞれに付いて自らが得意とすることを明らかにし、また、それに対してお客様がどの様に受け止めると考えられるのかを知る必要があります。


この辺の需要と供給の検討を充分にシミュレーション(複数で構わないので優先順位を付ける)を行った後に、実際に小さくお客様に商品を提供して反応を見てみる。それを2、3回繰り返して実績を積み上げて行く。ここまで出来れば新たな商いに向けた礎が整ったと言えるでしょう。その実績を信じて、本格的に事業をはじめれば良いのです。


知り合いに某女性経営者がいます。経営実績としては14年になるのですが、事業が本格的に軌道に乗り出したのはこの3年位の間です。この女性経営者もなかなか事業の入り口が見つからずに難儀したそうです。サラリーマン時代のノウハウを活かして企業向けに非正規雇用の人財採用や業務標準化についての総合的なアドバイスを行っていました。


この女性経営者いわく、お客様との最初の接点である自らのセールスポイントに付いて、総合力ではなくその中でも最も得意とする募集・採用に的を絞ってから事業が軌道に乗りはじめたそうです。小さなはじめの一歩が軌道に乗り始めますと、そこから様々な事業の広がりが出て来るものです。


男性よりも女性の方が、起業に際して肩に力が入らず上手い様に思うのは私だけでしょうか。男性の場合は、生活を背負っていたり、虚栄心の様な男の性的な部分も多分に影響している様に見えます。焦らずにじっくりと起業の準備をする為に、副業からはじめるのも一つの手かもしれませんね。


今日もありがとうございます!
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