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マネジメントという仕事!

皆さん、おはようございます!
梅雨明けから2週間以上が経ち、7月も早くも中盤ですね。
今日からの三連休、暑さの中の一休みでホッとされている方も多いことでしょう。
私も三日間ともオフタイムを楽しみたいと思います。



みずほファイナンシャルグループが関連会社での経営経験を幹部候補の育成に活用する大胆な取り組みをはじめました。一般的に、銀行で関連会社への出向といいますと、役職定年を迎えた行員が第二の職業人生を送る場所というイメージを持たれています。幹部候補はこれまで旗艦店の支店長や取締役の秘書などの主要ポストに据えられてきました。


新たに関連会社でキャリアを積ませるのは、採用や人材育成、資金調達からトラブル処理まで全てを自ら処理する経験をさせるためで、予め出向先での経営課題を与えられ、2年程度での達成度合いを評価されるようです。今般、みずほ銀行の40歳代支店長2名が障害者の雇用促進を目的とした特例子会社と人材サービス会社の役員に就任しています。


確かに金融機関へ新卒で入行してから、大方の行員は花形と言われる法人融資営業を一筋に、その間に海外勤務や本部勤務を経験しながら、支店長に昇り詰めることが王道と言われています。しかし、その様な職業人生を長年送って来ますと、自らの仕事から身につけるべき経験の幅がどうしても狭まってしまうことが否めないと思います。


お金を融資する立場にはあっても、融資を受ける立場というのは、似て非なるものということが出来ると思います。また、法人営業を行っていますと、自らの数字を追いかけることばかりに目が行きがちとなり、会社経営という事業目的を達成して行くためにあらゆる課題を解決して行くという経験とはいささか異なることが否めません。


その意味では、今回の幹部候補をグループ関連会社の経営として出向させて経験を身につけさせることは、遅きに逸している感じもしますが、これからの銀行が変わり始める第一歩であろうと思います。メガ3行の中でも、新規ビジネス創造部署を設けたみずほファイネンシャルグループの自ら変革して行こうという取り組みに目が留まります。


出来ることなら、今回の幹部候補への経営実習は、グループ関連会社のみならず、取引先の中堅、中小企業などへもその間口を広げていかれれば良いと思います。パナソニックやオリックスが、自社社員の社外留職制度を設けましたが、それと同じ様にもっと若い行員にも経験の幅を広げさせ可能性を見い出して行くべきでしょう。


ソリューションマネジメントという新興企業が7月23日に東証マザーズに株式を公開するそうです。はじめて目に留まった企業名ですが、業務内容に目をやりますと企業のプロジェクト管理に関するコンサルティングを主力事業としています。企業が抱える様々な解決すべきプロジェクトの実行を支援するノウハウを蓄積している企業です。


プロジェクトの進捗やリスクを管理し、利害を調整するプロジェクトマネージャーの重要性が年々高まっています。プロジェクトの企画者や実行者はいても、課題などを管理できる人材は不足していると言えるでしょう。そんなマネジメントの出来るコンサルタントを150人擁しているそうです。


コンサルティングの世界にも戦略策定系からマーケティング系、ファイナンス系といろいろありますが、プロジェクトマネジメントとしては初めてではないでしょうか。先ほどのみずほグループの例ではありませんが、企業側の方もヒエラルキー組織の肥大化により、社員が長い企業人生の中で築き上げるキャリアの幅が広がらない傾向があります。


一方で、社内やグループ横断的に事業課題をマネジメントできる人材が少ないという現実があります。その様な企業の悩みに応える存在として確かにプロジェクトマネジメント支援という需要はあるものと思いますし、それは大企業に拘わらずとも、異なった意味で中堅、中小企業でも折からの人材不足の中で、必要なサービスではないでしょうか。


来るべき範囲の経済やシェア経済を追求する時代において、企業の枠組みを越えて他社企業と協働しながら一つの事業目的を達成して行くことが必要です。その様な異文化企業間の連携は往々にしてセクショナリズムが先行しがちで、なかなかプロジェクトが前に進まないという経験を誰しもお持ちではないでしょうか。


この様な場合においても、企業間を越えた事業をマネジメントする場面で、コーディネーターとしてメンバーの調和を図りつつプロジェクトをマネジメントする必要もあるでしょう。もっと先を見れば、企業の狭間にあるビジネスを見い出し、プロジェクトマネージャーが事業化を働き掛け、企業連携を推進支援していくことも大切でしょう。


今日もありがとうございます!
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