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幻冬舎の投資コンサルティング事業とスモールビジネス

皆さま、おはようございます!
今朝は新聞朝刊がお休みなので、少々、物足りなさを感じる朝ですね。。
あまり自らの習慣をパターン化しない様に気を付けているのですが、
人間って不思議ですね。


昨日の朝刊の中ほどのページに、
ひと際、目を引いたセミナー募集の広告がありました。
9月までの投資セミナーの紹介が20コマ位ありましたが、
セミナーの主催者と内容がユニークでした。


幻冬舎は出版社なのに投資セミナー??
よく良く広告を見れば、幻冬舎総合財産コンサルティングと幻冬舎アセットマネジメントが共同主催です。
いつの間に、幻冬舎は金融事業をはじめていたの。。


ホームページで調べてみましたら既に5年前には会社が設立されています。
出版という「知識」をご商品にされている幻冬舎なので、
その提供する知識概念の幅を広げて富裕層や起業オーナーに
財産形成の指南をしようというものです。


これは目から鱗ですね。
私も出版社に事業戦略のアドバイスを行ったことがありますが、
その時はまだ手掛けていない出版ジャンルに進出する水平展開の考え方の提案で、
幻冬舎の様にメディアと投資事業を融合したコンサル展開する方法があるのかと。。


良く考えてみれば、
映画というのは出版物としての原作があり、
それをドラマや映画化し、その上でアニメにしたり、キャラクターにしたりと
原権の二次利用化というのは既にあり得るビジネスです。


それをセミナーとして二次利用して、
その上で実際の財産運用に繋げて行くというのは全く新しい独創性の高い試み。
原権の三次利用ともいうべき奇想天外な取り組みだと思います。
しかも、面白いのがセミナーの内容です。


ジャンルを大きく分けると不動産投資およびその延長上にある運用なのですが、
少しご紹介しますと、インカムキャピタルゲイン狙いの純投資&永住権取得「ポルトガル不動産」、資産分散と償却メリットを狙った「ニュージーランド投資」、介護施設、学生寮、中古タウンハウス「注目を集めるイギリス不動産投資の可能性」。


私が一番目を引いたのが、新たな投資分野として注目を集める「スモールM&Aの活用術」。一般的な投資信託では、運用規模とポートフォリオにより安全性を追求する為、面白みに欠けますが、確かにオーナーや富裕層が個人で単独投資を行うには、ニッチな面白い領域を投資対象とすることはあり得る話です。


個人的にはユニークな投資対象なのですが海外不動産投資が多いなという印象ですが、最後のスモールM&Aには目が惹かれます。いま日本の金融システムを見ますと、マクロ的に大手企業に資金が偏り(だから、金利は低下)、スモールビジネスにはなかなか資金が還流していない現実があります。


日本の将来を考えると、筋の良いユニークなスモールビジネスにもっと陽の目が当てなければいけないと考えていたところでした。投資先の評価といいますとアナリストが幅を利かせていますが、出版社がオーナーや富裕層にスモールビジネスを紹介するなら、その投資先を様々な角度から面白い描写をするのではないかと期待してみたくなります。


最終的にはオーナーや富裕層が自己責任で投資判断を行う訳です。
このスモールビジネスへの投資は投資者自身のポートフォリオの中で、
許容される範囲内で行えばいいのですから、
投資先の財務状況云々より経営者の夢や事業のユニークさが投資のポイントに出来ます。



ここからはスモールビジネスのはじまりに目を向けてみたいと思います。
一般的に起業といいますと、何らかの事業機会があって、それをある程度の従業員を雇い入れて資金的な元手をもって進めて行くことを想定される為、折角、事業の良いアイディアがあっても事業リスクに身構えてしまうのではないでしょうか。


私の経験として、皆さまにお伝えしたいのは、
「ゼロから事業を始めるには、一人で出来ることからはじめる」のが鉄則であることです。それから、先に資金支出ありきで資金回収は後からという事業で、事業開始にあたり他社から資金調達を行う必要がある事業は極力避けるべきです。


通常は、モノを取り扱う事業ですと、それを調達する代金を後払いにして貰わない限りは、先に資金の支払いが出てしまいます。しかし、サービスの提供であれば、人を雇わない限りは、自らの労力の利用はあっても、先に資金が出て行くことはありません。自分の空いている時間を有効に活用して遣りたいことを自由に行うのが理想ですね。


それは自分の遣りたいと思っているコトを趣味ではじめて、
それがいつの間にか他人さまに認められるようになって僅かであっても、
お金を頂けるようになる。それは、自分の思いや、考え方が社会に認められることでもあるので、人間としてこんなに充実することはありません。


例えば、若い時に全国を旅行して周って、各地の観光名所、文化、歴史、特産品等に詳しいとしましょう。この人よりも秀でた知見をどうしたら人様のために活かすことが出来るか。出来れば、多少なりともの収入を期待して。無名の人間が旅行誌を出版するには、先にお金が必要となってしまいます。


旅行会社をはじめるには、業法上の保証金やら、それ以前にお客様に来て頂けるかどうか分からないのに、店舗を構える必要すら出てきてしまいます。では、どうするか。
旅行へ行こうとしている人に、旅行ガイドには出ていない様な秘密の見所、味処を情報提供するというのはどうでしょう?


旅行者なら、必ず旅先へ行く前に情報の収集を行いますが、どの様に周遊すれば効率よく回れるかとか、集めた情報に偏りや嘘がないか心配なものです。誰かにワンポイントで良いのでアドバイスを貰いたいと、誰しもが考えた事があると思います。この様なニーズに応える機会を得られれば、何も資金を先に賭けることなくサービスを提供できます。


自分も他人のために貢献しているという満足を得ながら、元手がある程度溜まったら、その範疇で本を出版するでも良し、小さなお店を出店してみても良いのではないでしょうか。万が一、それが失敗に終わっても、持ち出し(=損失)にはなりません。
これがスモールビジネスをはじめる際の秘訣です。


この様なスモールビジネスの立ち上げは、女性の方が肩肘張らずに自然体で合っているように思います。男性の場合は、形から入りがちですので。
本格的に事業として浮上させて行くためには、独りで行うには労力的に限界が出て来ますので、その際は様々な事業支援を行う方々がいますので依頼すれば良いですね。


起業というと、ついつい事業を始める前から大枚を調達して、
アグレッシブに始めることを想定しがちですが、
それも一つの方法かもしれませんが、必ずしも成功への道である訳ではありません。
むしろ、私は自然体にスモールビジネスからスタートすることをお勧めする次第です。

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