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コンビニエンス・イノベーション!

皆さん、おはようございます!
昨日からの雨も降り止み、今日は青空が顔をのぞかせています。
もう太陽も昇りはじめて随分と時間が経っているのでしょう。
辺りを明るく照らしています。



街なかにあるコンビニエンスストアがますます進化を遂げているようですね。
地域にもよりますが、自宅から歩いて数分のところに必ずコンビニエンスストアがあるのではないでしょうか。24時間営業しているので、いざあれが足りないという急な買い物が必要になった時に、行けば私たちのニーズを満たしてくれる利便機能です。


開業当初は、新たな小売の業態として注目されましたが、今ではすっかり暮しの中に溶け込み、私たちの生活になくてはならない利便施設として定着しています。
ATMよりお金を引き出すことも出来れば、宅配便の発送もできる。公共料金の支払いをしたり、コンサートのチケットを買い求めることも出来ます。


そんなコンビニエンスストアが更に新たなサービスを始めるそうです。一つは、店舗の2800種類もの商品の中から最短2時間で宅配してくれるネットコンビニです。
もう一つは、この6月から施行される民泊の宿泊先の鍵の受け渡し等の必要なチェックイン手続きをコンビニが代行するそうです。


時の移り変わりにより、新たな消費者のニーズが生まれており、そのニーズを柔軟に新たなサービスとして拾い上げて行くコンビニエンスストアの進取性には目を瞠るものがあります。商品の販売だけでは、店舗の面積も限られており自ずと成長に限界がありますが、コンビニの持つ事業資源に目を向ければまだまだ可能性があるでしょう。


コンビニの最大の事業資源は、地域に密着した店舗立地とその地域に暮らす住民だと思います。この店舗というハードウエアーに対して、どの様な利便性の高いソフトウエアとしてのコンテンツを提供して行くかが彼らのビジネスモデルである訳です。モノという商品を販売したり、コトというサービスを提供しています。


最近ではイートインコーナーを設けているコンビニが増えており、あいま時間に入れたてのコーヒーを飲みながら寛ぐことも可能です。コーヒーのお供に少しばかり甘いものも口にしたくもなりますよね。最近では、実験的に託児施設を併設している店舗も出現しているようで、まだまだこれからのコンビニイノベーションから目が離せません。


ネットコンビニにしても、民泊のチェックイン代行にしても、最近のコンビニの進化に共通していることがあります。それは、コンビニ自らの立地という事業資源を最大限に活かして、他の企業と連携して新たなサービスを創出していることです。ネットコンビニであれば宅配会社、民泊であれば家主とお客様を送客する仲介会社です。


ネットコンビニは、宅配会社と連携して新たな事業を形づくっていくそうですが、いまの小型車で各家庭を巡回して廻るシステムでは効率が悪い。そこで考えられたのが、その宅配会社がコンビニ店舗の周辺住民をネットコンビニ配送要員として新たに採用するというものです。宅配のラストワンマイルを支える仕組みとしては素晴らしいと思います。


民泊チェックイン代行では、民泊普及にはどうしてもルームキーの受け渡しと、宿泊者のパスポートチェックが課題となっていました。コンビニに自動受渡キーボックスを設置して、レジカウンターに専用のタブレットを用意して、宿泊者のパスポートをこのタブレットで記録して行く方法を採るようです。


今までの資本主義は規模の経済を追求してコストを逓減させることが一つの確立した経済のモデルとして上手く機能してきました。しかしながら、それはモノが不足している時代の話しで、モノが満たされコト消費の時代に変容しますと、いくらモノの値段を下げても上手く機能しなくなります。


これからは、資本主義は情報技術により変容していき、モノづくりのみならず社会の仕組み自体の効率を追求する時代になると言われています。それがシェアリングエコノミー(=共有経済)、範囲の経済です。シェアリングエコノミーは、人々が社会資源を共有しながら社会の仕組み全体が最適な効率の良い経済を目指すものです。


今回のコンビニによる新たな利便機能の提供も、実はコンビニエンスストアが持つ店舗立地という社会資源を宅配会社(=周辺住民が宅配業務を請け負うラストワンマイル)、民泊提供者、民泊仲介者といった事業主体が連携するシェアリングエコノミーに他なりません。しかも、生産消費者(=プロシューマー)との連携であることに気付かされます。


今日もありがとうございます。
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