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情報化社会のプロシューマ!

皆さん、おはようございます!
今日は晴れ間も見えますが、雲の多い静かな朝を迎えています。
午前中は病院で定期的な検査がありますので、朝食を抜かなければなりません。
夕方から明日にかけて雨模様の様ですので傘が手離せず煩わしいですね。



あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(=Internet of Things)が大きく普及していくことが見込まれる中で、小口の資金決済が飛躍的に増えることが予想されます。銀行各行はそれを見据えて、ブロックチェーン(=分散型台帳)技術を使った高速の決済処理システムの開発に凌ぎを削っています。


IoTの世界では、例えば各家庭にあります家電製品をインターネットを介して外出先から制御することが可能となり、またAI(=人工知能)と結び付ければ家電製品を自動で制御することもできまます。今はまだ普及していませんが、各家電製品とセキュリティを統合的に集中管理することによるホームオートメーションを実現することも可能です。


AIが外出中の家族の行動パターンを把握して、電気を節約しながら家の温度やセキュリティの状況を自動的にコントロールする。家族が家路に着いたら、お風呂や炊飯器のスイッチが自動で入り、帰宅時には直ぐにご飯を食べたり、お風呂に入ったりすることが現実の世界となることが、もう直ぐそこまでやってきていると言えます。


週末しか自家用車を利用しないのであれば、地域で共同でカーシェアリングを利用するなど、パーク24のカーシェアリング事業はそこまで考えているのかもしれません。その様な経済効率、経済合理性を家庭にあるAIが自動で家計予測を計算し、私たちにベストな暮らしを提案することも可能でしょう。


IoTやAIは、新たに共有経済(=ソーシャルメディアの発達によって可能になった個人が持つお金、モノ、サービス等の交換・共有によって成り立つ経済の仕組み)を提供し、民泊やライドシェアリングの様に消費者がモノやサービスを供給する、生産消費者(=プロシューマ)という新しい経済の担い手を生み出すに至っています。


生産消費者は、消費者が他の消費者に直接モノやサービスを提供することを示します。
最近では写真をスマホで撮り、自宅のプリンターに繋げれば直ぐに写真を見ることも可能です。それまでは、フィルムを写真屋さんに現像に出し、現像所でネガを写真に焼き付けていましたが、いまは消費者だけで自己完結できる様になっています。


情報技術が私たちの暮しの至るところに入り込み、新たな社会の枠組みが創られていくなかで、従来の供給者に対する消費者といった、今までの資本主義社会における枠組みが変容しつつあることに気付かされます。規模の経済を追求した事業再編の時代ではなく、異なる独自の資源を持つ事業者同士が協働して新たなコトを生み出して行く時代です。


事業者には企業だけではない生産消費者を含めた共同体により共有経済が営まれる社会になると思われます。今までの資本主義社会がマスマーケットを対象としていましたが、これからの資本主義は情報技術の影響を受けてミクロマーケットをも対象とする方向へ変容するものと思います。当然に金融の世界も小口分散があたり前の時代になるでしょう。


今までは規模の経済が経済効率、経済合理性に叶っていた訳ですが、情報技術が規模の非効率へと追いやっていくと言うことも出来ると思います。これからの経済単位はパーソナル、個人へと移行することは間違いないでしょう。企業は今の経済の主役から脇役へとその座を譲り、株式会社組織よりも合同会社組織の様な協働体が主役となるでしょう。


価値観が大きく変わり行く中で、今の社会を築いて来たのも私たち人間であれば、それを変化させるのも私たちです。歴史的、地域的な背景の違いにより、その考え方も異なると思いますが、突き詰めれば人間は自然に包摂されるものであり、慈しむ自然環境との相互作用の中で叡智を発揮して新たな豊かな暮らしを創造して行くものだと思います。


いま自然と対峙して暮らしている里山に新たな活路を見い出して都会から移り住む人が増えていることが目に留まります。そこで地に足のついた農業や林業の6次産業化に傾注している訳です。里山資本主義を見ていますと、生産消費者があたり前の世界であり、
それらの方々が協働しながら新たなコトを創造している姿がそこにあります。


これからの社会が情報技術の力を得て、企業ではなく生産消費者が主体の社会へと変容して行く中で、この里山での営みがそれと同じ方へ向かっているのは偶然とは思えません。それは、人間が本来生まれ持った本質がそこにあるからでしょうか。水は山を下って海へと流れ込むように、経済の本質も自然環境との相互作用であることも忘れずに。


今日もありがとうございました。
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