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拡大するマネジメント・サービス事業!

皆さん、おはようございます!
GW中の天気の良さとうって変わり、月曜日からの雨が続きますね。
この雨も午前中には降りやみ、午後からは晴れ間が戻るようですね。
週末にはまた暖かい陽気になるようで待ち遠しいです。



建物を建築したり、社内のネットワーク回線を構築する場合、何社かの業者から一社を選んで発注します。しかし依頼する企業からみますと、建築、IT等についての知見がある訳ではありませんので、最終的には合理的な根拠なく、安い価格につられて発注してしまうのが正直なところではないでしょうか。


最近、このような依頼する側と受注する側の専門的知見という情報格差に着目して、依頼主側の立場でこの発注業務をアドバイスするビジネスに取り組んでいる事業者が増えている様に思います。受注する側が見積内容について、自分たちに不都合なことを依頼者側に伝えることは殆どないと言って良いと思います。


発注金額が大きくなればなるほど、依頼者側は発注に慎重を期する必要があります。
例えば、コンストラクション・マネジメント、プリンティング・マネジメント・サービス3PLマネジメント・サービスといった業態が既に確立しています。未だ業態として確立していなくとも様々なマネジメント・サービス事業に取り組んでいる企業が存在します。


今までの商慣習では、発注者(=購入する立場)と受注者(=販売する立場)という利害が相対する関係が一般的だと思います。これですと専門性が高い受注者側の方が発注者に比べて優位となってしまうので、専門性を持ったアドバイザーが発注者側であるお客様に付いて、受注者側と対等な立場で協議が出来るところにその付加価値があります。


コンストラクション・マネジメントは、工場や店舗、事務所を新設する発注元企業から依頼を受けて、設計事務所や建設会社、設備工事会社などとの間に立ち、工期や品質、コストが適正かをチェックする機能を司っています。建材費用や人件費などは、市況の影響を受けやすく、見積価格と実勢価格との乖離が起きやすいことも理由として挙げられます。


建物は一度建てると次の建て替え迄の間に数十年の期間が空く為、建物を建設しようとする行政、企業等の建築主が建築士等の専門家を組織内に自前で揃えることは現実的ではありません。そこで、この様なマネジメント会社が専門人材を抱えて、必要の都度、建築計画のあるお客様から依頼を受ければ効率が良いと言えます。


プリンティング・マネジメント・サービスや3PLマネジメント・サービスなども同じ様な役割を担っています。日本では大手印刷会社に包括的に原稿制作から印刷、配送までを依頼しています。海外では制作なら制作のみを、印刷なら印刷のみを専門業者に依頼し、それらの統括を広告宣伝部は専門のマネジメントサービスに依頼するのが一般的です。


海外では商慣習としてマネジメント・サービス会社を起用することが一般化していますが、日本ではなかなか定着してこなかった経緯があります。
企業間の取引自体が共存共栄という互いの信頼関係の上に成り立っていたことと、高度経済成長時代に育まれてきた持ちつ持たれつといった商習慣が背景にあるからです。


ただし、これだけ経済が成熟化し、大手企業による不祥事が絶えない中では、様々な場面でマネジメント・サービスを起用して行くことも有用だと思えます。
依頼主側も厳正に発注者を決定しないと、後々になって問題化する可能性もありますので、今までの様な鷹揚な取引をしていられない状況にもあります。


この様に見てみますと、建築、印刷、物流以外にも様々な業界の受発注の場面で、このマネジメント・サービスが起用される可能性が高いと思います。
例えば、冒頭にも記しました以外にもマンション管理業務、アプリケーション開発業務等、業務内容が高度化、専門分化している業務では有効ではないでしょうか。


これからの時代、消費者が受け身で商品を言われるがままに取得する時代ではなく、もっと積極的かつ自律的に自らが納得して取得する時代に変容すると考えられます。
社会がますます複雑化していくなかで、新たな事業の機会としてマネジメント・サービス事業はこれからも増え続けて行くことでしょう。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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