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大手企業×スタートアップベンチャー

皆さん、こんにちは!
昨日の強い風もおさまり、今日は穏やかな晴天が心地よいですね。
庭に目をやれば、いつの間にかに花が咲き乱れ、
その周りをチョウやハチが飛び回っています。春ですね!


最近、大手企業とスタートアップ企業が連携し、ともに成長を目指す動きが増えて来ましたね。スタートアップ企業支援プログラムとして、大手企業に関係のある事業のアイディアを募集して、自らの事業資源をスタートアップに解放し、ともに事業を創り上げて行こうという取り組みです。


トヨタ自動車などは、次世代の自動運転自動車やライドシェアの分野で、ベンチャー企業と組んだりしています。今般、JR東日本や日本航空といった運輸系の企業までもが、自らのサービスの利便性を向上させたり、観光地の集客を強化に繋がる様な新規事業を立ち上げることを目的としています。


また、大手不動産開発会社である東京建物では、自社のオフィスビルの中にスタートアップベンチャーを支援するコワーキングスペースの様な拠点を設け、ベンチャーキャピタルと連携して支援を行うそうである。三井不動産をはじめ、様々な不動産開発会社が手掛けています。


情報技術の進展により、明治維新以来の世の中の変革が起き始めています。長年一糸乱れぬ組織運営体制を築き上げてきた大手企業では、自社だけでこの変革期の流れを捉えて自ら新たなビジネスを生み出して行くことは難しいとの焦りがあるものと思います。一つの企業文化に染まることによることがメリットにもなりデメリットにもなります。


同質性という企業文化は、ピラミッド型のヒエラルキーの中で、阿吽の呼吸によるチームワークが活かされるのであれば、非常に効率よく機能します。企業組織の目的である財やサービスを提供していくのにあたり、組織内の個々人が自らの判断で能動的に働きながらも、組織全体として最大のパフォーマンスを発揮するからです。


一方で、企業が何かと規定やルールで組織を運営する様になりますと、企業も急速に硬直化してしまい、組織内の個々人が自らの裁量で能動的に動くことが失われてしまいます。
人間は、自由闊達な企業文化が失われてしまいますと、急にグループや組織を拠り所にする様になります。自分の身の安全を考えた、本能的な行動なのでしょう。


いまの大手企業は、組織の急速な成熟化により、フレキシブルな活力が失われつつあるのではないでしょうか。その様な企業組織の中では新たな事業が生まれて来るはずがありません。だからといって、企業の外部から全く価値観の異なるアイディアを移植したからといって、新規事業の創出が上手くいくものでしょうか。


確かに新たな事業の構想は、異なった文化の背景を持つ人々が交わり合うことによって、視点をズラして見ることによって生じることは疑う余地もありませんが、それは新規事業創出に必要なエッセンンスではありますが、それだけでは新規事業の創出は出来ません。
やはりスタートアップベンチャーに自由に活動させてあげる土壌が不可欠だと思います。


JR東日本では、地域の行政や商工会議所等と連携体制を組むそうですが、そういったプログラムは、結局、スタートアップにとっての足枷にしかなりません。また、日本航空は、旅客機を安全に飛ばすために事業資源を最大限集中させる専門分化した組織力が拠り所になっていると推測できます。


核となるアイディアや技術しか持たないスタートアップベンチャーにとって、大手の事業フィールドを活用できることはメリットに見えると思いますが、大手企業ならではの様々な制約で翻弄されない、大手企業の仕事の進め方とは異なる治外法権の様な仕組みを用意すべきかと思います。


これからの時代、スタートアップベンチャーに留まらず、中小企業も大手企業と連携して行く時代になると思います。ただし、その為には、大手企業の意を受けて、それらスタートアップベンチャーや中小企業とを仲立ちするコーディネーターが必要になる様に思えます。単に仲立ちするだけではなく、実利を押さえてプロデュースする視点です。


それ以上に、これからの社会が進み行く方向を見定め、その中で大手企業をも変革させていくべき視点も不可欠だと思います。いまの本業を支える事業資源をどの様に変容させて新たな事業の意味を持たせるか。その為には、生活者の本質的なニーズに迫る必要があるでしょう。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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