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ネット通販の躍進!

皆さん、おはようございます!
世の中は冬季五輪で盛り上がっていますね。
選手を見ていますと、自分の成績も大切なのでしょうが、それ以前に五輪という大会を思う存分楽しんでいる様に見えます。スポーツマンシップがとても清々しいですね!



ネット通販の大手3社である楽天、ヤフー、アマゾンの販売額が6.7兆円に達したそうです。しかも毎年2ケタの伸びを示していることから、これからまだまだ伸びて行く気配を見せています。ネット通販の市場規模としては約15兆円に達しているそうです。
こうして改めて数字を目にしますと情報化社会の進展を実感さざるを得ません。


また、大手3社の販売額が市場の約半分を占めている寡占状態であることも、実店舗を持つ既存の百貨店業界やスーパー業界ではあり得ないことですので、今後のIT企業による産業のあるべき姿を示唆しているという意味においては、興味深いものがあります。
立地にも制約されない、ボーダレスな業態であるということが出来ると思います。


一方、既存の小売業の代表格である百貨店業界とスーパー業界ですが、売上高が5.9兆円と12.9兆円と何れも売上高が減少しています。消費動向全体を見ますと、約2%程度ではありますが消費支出は伸びているのですが、消費財への支出は減少し、旅行や外食といったサービスへの支出が増加傾向にあり、その影響を受けていると思われます。


それにしましても、ネット通販大手3社の販売額が百貨店の売上高を抜き去り、ネット通販市場全体で見ればスーパー業界をも超えており、その差が開く一方であることが見てとれます。ネット決済、リスティング広告、最近では感性AIなども登場して、ネット通販の利便性が高まると同時に信頼性も増していることが寄与していると思います。


消費者としても、毎週、毎日のように決まり切った日用品の買い物に時間を費やすのであれば、ネット通販で買い物をすれば時間の節約になり、その時間を余暇に廻すことが出来ます。そこまで消費意識が変容してきていると言うことができると思います。また、ネットで検索すれば、小売店では見掛けない商品の発見があるのかもしれません。


一昔前であれば、百貨店やスーパーに行けば、新しい商品の発見という楽しみがあったと思います。最近では、新商品があまり増えておらず、決まり切った商品が同じ様な陳列棚に置いてあり(=小売業の標準化)、楽しみといえば特売だけという感じがします。商品も販売方法も規格化され過ぎてしまい、訴えかける驚きが少なくなっているのでしょう。


百貨店に至っては、文字通り時代の先端を行く百貨を置く文化の発信基地であったはずですが、今では採算の悪い売り場を取り止めて行ったために、五十貨店や三十貨店と言われる様になっています。以前であれば、昼食付で一日中百貨店で過ごしても楽しい非日常空間であったはずです。


消費者は買い物において、旅行のような好奇心と驚きを求めています。ドンキホーテーが後発ながら、順調に業績を伸ばしてこれたのは、雑然と並べてある商品の中から自分ならではのものを発掘する楽しみ、更にはそれに対する値段の驚きを自分なりに探検する様な楽しみがあるからだと思います。


百貨店には百貨店の、スーパーにはスーパー固有の楽しみがなければいけないと思います。百貨店なら時代を先取りする服飾雑貨を消費者に提案し続けることでしょうか。
スーパーで最近楽しいと思うのは、お惣菜コーナーです。スーパーによって特徴が出るからです。地方のスーパーに行けば尚更です。


情報化社会において、消費者が自ら自分のライフスタイルに合うコトを探しに行くようになり、世界中のコト情報の中から自分ならではの逸品を手にすることが出来る時代です。その様な購買情報が蓄積されればされる(=ビッグデータ)ほど、データーマイニングの精度が高まり、自分ならではのコトに触れる機会が高まります。


それらのコトを提供する側も、企業である必要はありません。個人であっても物語を語れるコトを提供できれば、消費者は充分に満足すると言うものです。
その様な社会の中で小売業がどこを目指して行くべきか。それは、やはりどこの店にも置いていないオリジナルな商品を提供するということではないでしょうか。


ネット通販にも課題があります。ネットでの販売ですので、商品を消費者まで送り届ける効率的な方法を見い出さなければいけません。2016年の宅配便取扱個数が約40億個であったものが、20202年代には60億個にまで増えると予想されています。これを軽減するためには、物流業者の垣根を越えた共同配送も視野に入れるべきでしょう。


ドローンで宅配を行うという近未来的な検討も必要でしょうが、それ以前に、様々な宅配業者が入れ替わり立ち替わり、一個ずつ配送するのではなく、日に一度、纏めて配送するだけでも、随分と効率化が図れると思います。その時に、郵便局がどの様な対応を図るのか、興味深いところだと思います。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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