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ライフスタイル消費社会!

皆さん、おはようございます!
早くも金曜日ですね。三連休を前にホッとされている方も多いのではないでしょうか。
今週は身体がオーバーヒート気味でしたので、この三連休に充分に休めてメンテナンスをしておきたいと思います。


先日、SONYの今期決算予想で20年ぶりに過去最高益を達成するそうです。
トヨタ自動車も過去最高益を確保する模様で、日本の企業も復調か、と思わせるような経営状況にありますが、果たしてそうでしょうか。SONYはこの6年間にパソコン事業を切り離し、テレビ事業は機種や販路を絞り込み業績を安定化させています。


そうした構造改革の功績者として最高財務責任者である吉田氏が次期社長として昇格するそうです。この春の社長人事を見ていますと、企画や財務畑からの就任が目立ちます。
SONYに良く聞かれるのは、最盛期に世界を席巻したウォークマンの様な人々のライフスタイルを捉えた斬新な商品が出てこなくなったことです。



SONYに拘わらず、いまの消費社会において新商品が生まれ難くなっているという話しは良く聞くところです。消費者の心理が多様化している面もありますが、単に技術革新により既にある商品が軽薄短小化するだけでは置き換え需要を喚起するだけで、世界の消費者の心を掴んだことにはなりません。


SONYのウォークマンは技術的には新しいことは見当たりませんが、個人消費者のパーソナル化の流れを上手く捉えて、シンプルでお洒落なデザインで歩きながら好きな音楽を聴けるというライフスタイルを生み出したという意味においてイノベーションと言えると思います。創業者の井深大氏が出張中の飛行機の中で思い付いたそうです。


米アップル社が商品化したiPhoneもウォークマンと同じ類のイノベーションであったと言えます。徹底した薄さとデザイン性を追求したスティーブジョブスの力作ですね。
これにより消費者は情報のパーソナル化を手にすることが可能となり、ソーシャルネットワークサービスを利用して個人でも自由に情報を受発信するようになっています。


この様に見ますとイノベーションとは、消費者のライフスタイルをも変えてしまう商品やサービスの提供であり、必ずしも先端技術が直ちに新商品に繋がる訳ではなくとも、消費者の潜在心理に応える新たな商品やサービスの企画開発であると言えます。その根底ある消費者の潜在心理こそパーソナル化に向かっているのではないでしょうか。


工業化社会においては、大量生産大量消費を前提として商品やサービスのコストを大きく低減させ、多くの消費者へ商品やサービスを行き渡らせることに成功しました。そして、一家に一台であった商品を個人に一台持ち歩ける様にすることを実現しています。次なる消費者心理も自分ならではのライフスタイルを実現させるコトという流れでしょうか。


最近、無印良品をはじめとする衣料品や雑貨のライフスタイルを提案する企業によるホテル事業参入が増えて来ているようです。ホテルといえば、スケールメリットを追求するビジネスホテルをはじめ、高級なサービスを売り物とするラグジュアリホテルなどがあります。その様な中でライフスタイル提案型ホテルとでも位置づけられるのでしょうか。


これらのことから読み取れる消費者の深層心理は、個人個人思い思いのライフスタイルを求めて旅をしているとも言えると思います。日常生活への変化を求めて、少しでも自分の生活を良くしていくために新たなライフスタイルを探求している。旅行へ行くことで、自分を異国の地に身を置くことで非日常的な生活を楽しんでいます。


束の間の非日常を楽しむのなら、ショートトリップやCafé、クラフトショップへ行くことも癒しになります。ちょっとした晴れの舞台に身を置くことが楽しみなのでしょう。
ウォークマンやiPhoneはその様な格好良いライフスタイルを楽しむための小道具とも言えると思います。


いま企業に必要なのは、その様な消費者のパーソナルなライフスタイルを追い求める心理をどこまで理解し提供できるかではないでしょうか。そこにはアート性も兼ね備えている必要があると思います。最終消費材やサービスを提供している企業のみならず、素材や部品を提供している企業も、その様な市場動向を理解していることも必要でしょう。


消費者がその様な心地よいライフスタイルを楽しめる社会になると、それがまた新たな創造力を生み豊かな社会を創造することになるのではないでしょうか。
そんな人々の思いや考えが循環する社会がつくれたらと素晴らしいと思います。
資本の論理である前に、人間の心理を大切にする社会の仕組みが大切なんだと思います。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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