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ファーストリテイリング/柳井氏!

皆さん、おはようございます!
週末なので、今朝は少しゆっくり寝ていようと目覚ましを掛けなかったのですが、
いつもよりも早く目が覚めてしまいました。体内時計でしょうか。。
熟睡していたせいか、スッキリ、身体はとても軽く感じます。


ユニクロといえばファーストリテイリングですが、既に売上が1兆8千億円もあるのですね。いつの間にそんなに成長したのかと驚きますが、海外展開により更に3兆円企業を目指していると言いますから、思わず舌を巻いてしまいます。そんなファーストリテイリングも、最初は山口県の従業員7名の紳士服専門店から始まっているのですね。



そんな成功を収めた会長兼社長の柳井正氏はどの様な人物なのか、改めて知りたくなりました。40年以上もオーナーとして経営に携わっているご本人曰く、「内向的で、経営者に向かない。いつも心が折れそう。」と仰っています。一般的にイメージする大経営者の豪快さという偶像と異なる様で意外ですね。


柳井氏が語る経営者像を一言でいうと、何事においても「フォーカス/焦点を絞る」ということに尽きると思います。それから「人生をかけて何をしたいのかが決まらない限り、ビジネスは上手くいかない」とも仰っています。経営は何をするのかを決めてから実行に移すということで、確かにそれなくして動きまわっても徒労に終わるだけですね。


柳井氏ご自身、学生時代より米国文化、特に若い世代の文化が好きで、英米を訪問してはアパレルショップを見て回っていたとのことです。確かに人生をかけて遣るべきことが明確になっていなければ、各論での判断が違うものとなってしまいます。その幹となるものが、家業を見て育ったせいか明快で納得感があります。


人間の思考というものは、自らの経験ないところから思い付くことはあり得ません。必ず自らの経験知の中に答えがあると思います。特に若いころの経験は、その人の一生の基底をなすものであることは誰しも心当たりあることだと思います。その意味で、社会に出て最初に携わった会社の業種や職務というのも後々まで影響して来るものと思います。


そんなファーストリテイリングの柳井氏ですが、ユニクロも40年も経過し、1店舗から始まった事業もいまや世界各国で3294店舗に達しています。ビジネスモデルとしてはSPA(=Speciality store retailer of private label apparel/企画開発アパレル小売)をいち早く日本へ導入し、品質と低価格を徹底的に追求しています。


そのユニクロの店舗は国内が831店舗、海外が1089店舗となっています。ユニクロの素晴らしいところは、小売業が店舗を増やして行くと必ず飽和する市場の中で、早くから海外にも出店を開始した所です。ユニクロブランド以外にも新業態開発でジーユーや買収した高級アパレルのセオリー等の拡充を行っています。


2004年には野菜の低価格販売を行う、ユニクロの八百屋版を試験的に始めたことがありましたが、流石にこれは取り止めとなった経緯があります。
最近の動向を見ていますと、新業態開発もアパレル領域に特化してSPAを極めて行く様に思われます。規模の経済を追求するビジネスということですね。


そんな柳井氏が、昨年の世界経営者会議の席上で「情報化」という言葉を発せられています。その真意は、Amazonによるスパーストア買収によりネット販売と実店舗販売が融合する業界動向の中で、独自の路線を模索することにあります。単にネット販売するだけではなく、セミカスタマイズ商品の提供を企図しているとのことです。


最近、アパレル業界も情報武装したベンチャー企業が出現し、大手企業の下請縫製を行っていた国内中小アパレルメーカと連携し、Webプラットフォームを介してお客様のご要望に応じてシャツなどをカスタマイズ提供する様になっています。情報技術と小回りの効く中小企業が連携し、規模の経済を凌駕するビジネスモデルが生まれています。


「情報化」にフォーカスした、意味深いご発言であったと思います。
情報化社会が、今までの規模の経済を前提とした産業構造をどの様に変革していくのか非常に興味深いテーマだと思います。「いつも心が折れている」。経営者とは終わることのない事業をひたすら継続し続ける使命を持つ、大変な仕事ですね。


今日もご覧いただきまして、ありがとうございます。
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