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シェア経済を育む!

皆さん、おはようございます!
今日は、これから松本まで向かいますので、いつもより1時間早い時間に床を出ました。
時間は4時なのですが、冬至は過ぎたとはいえ、夏とは違いまだまだ外は真っ暗です。
もう正月気分も抜けて、気持ちは早くも巡航高度です。


家事代行のシェアリングエコノミー(=シェア経済。「物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み。」)が堅調に業績を伸ばしているようです。既に専門業者による家事代行ビジネスが存在しますが、シェア経済による家事代行は直接個人同士を結ぶため、価格の安さや使い勝手の良さが好評のようです。



家事代行の仲介サービスを行うシェアリング業者が、個人の依頼主とサービス提供者をWeb上のプラットフォームで仲介する仕組みです。家事代行サービス提供者にとっても自分の空いている時間に1時間だけ料理をしたり、掃除をしたり出来る手軽さがあるようです。家事代行の場合、1時間あたり2000~2500円が相場の様です。


サービスを提供する側も、専門業者に所属していれば提供するサービスも標準化されており仕事をし易いと思うのですが、考え方を変えれば自分の好きな時間に依頼者のご要望に従ってハンドメードでサービスを提供できるので、家事のプロからみるとシェア経済の方が働きやすいと言えるかもしれませんね。


シェア経済といえば他にも民泊やライドシェアリング(=自家用車を相乗りしてタクシーの様に個人のお客様を運ぶ。)等のサービスがありますが、なぜ、この家事代行分野が堅調に業績を伸ばしているのでしょうか。それは、規制がないサービス領域だからです。確かに民泊は旅館業法、ライドシェアリングは旅客自動車運送事業法がありますね。


規制されている業界には、既に専門業者が無数に存在していますので、参入障壁が高いとも言えると思います。その点、家事代行は働く女性が増えて行きますと家事のみならず、お子さんの子守やシルバー世帯等の新しい需要もこれから出てきそうですね。将来的には介護領域でも、シェア経済の仕組みを用いることが出来るのではないでしょうか。


それにもまして、少し意外でしたのは全国814の市区で、その1/4を超える市区でこのシェア経済を導入済もしくは検討中であるというのです。領域としては「家事や育児などを支え合う仕組みづくり」や「空き家や空き店舗の利活用」が最も多くなっています。
確かに地域内の懸案の課題ばかりですね。


行政から見ても、シェア経済は財政負担を掛けることなく地域の課題を解決できるという意味では適しているかもしれません。シェア経済の言い方を変えますと「共有経済」になると思いますので、公共事業と民間事業の間を埋める文字通りの共益事業として、適合するものと思います。


地域経済を見ていますと、本来あった地域での相互扶助関係が資本主義経済と規模の経済の追求によりこの150年の間に失われてきたと思うのです。その間を公共事業が埋めるには際限なく行政サービスを増やさなければなくなり、財政負担との兼ね合いもありますし、そもそも予算主義で運営されている組織体にサービスは馴染まないと思います。


一方、民間が事業として取り組むには、いまの経済概念の下での運営では規模の経済を追わなければならないので、地域に求められているサービスを提供するには標準という限界があります。その意味では、単にシェア経済という現在の経済の概念を越えた新たな経済の仕組みを提示されているのかもしれないと思う訳です。


家事代行をはじめとするシェア経済の事業も、この世に出現したばかりの新しいビジネスです。まだまだ改善して行かなければならない点も多々あると思います。どの様な事業でも創業当初は何かと粗いもので、最初から完璧は求められないと思います。私たちがこれからの時代に必要な大切な事業を育てるという視点も必要なのでしょう。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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