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より良い暮らしを創造しよう!

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暮らしを彩る「家」!

皆さん、おはようございます!
12月も20日、朝5時代はまだ闇夜ですね。
まもなく冬至ですから、いまが一番夜が長い季節なのでしょう。
北欧の人々が自分の暮しを大切にする生活をおくる気持ちが分かる様な気がします。


「CASE」という言葉をお聞きになられたことがあるでしょうか。
CはConnectedで、つながる。AはAutonomousで、自動運転。
SはSharingで、共有する。最後のEはElectricityで、電動化です。
そうです、いま世界の自動車産業で取り組んでいる次世代カーの頭文字なんですね。


本質的には、情報技術革新によりクルマが情報プラットフォーム化していき、その派生的利用方法として、シェアリング(=共有)という概念が実現可能となりつつあります。
技術の進歩により、子供のころ夢だと思っていた未来のクルマが、いま現実のモノとして実現されようとしています。技術進歩は確実に行われているのですね。


ただし、自動車産業として見た場合に、国内の人口は減少して行きますし、世界的に見ても、今後、大きく新規需要の伸びが見込まれる訳ではありませんので、いまあるクルマの置き換え需要に対応してこうというものです。しかし、クルマが情報武装化することにより、スマートキーやライドシェアリングなど、新たな事業の可能性が見込まれます。


もしかしますと、次世代の自動車メーカーは、クルマを生産して儲けるというよりも、クルマというプラットフォームを活用した課金ビジネスにより収益を上げて行くビジネスモデルに変容して行く胎動なのかもしれません。自動運転が本格化しますと、そこで蓄積される情報のみならず、道路などインフラ面の充実も図る新たな需要を生み出します。


これに比べて、住宅なども建物版CASEとなっても良い様な気がしますが、こちらは余りその様な話しが聞こえて来ませんね。
自動車の国内年間新車販売台数が500万台を超えているのに対して、住宅の新築着工件数が80万戸前後と言われる中で、市場規模の格差がそうさせているのでしょうか。


クルマは機能性を重視して買い求められる商品であり、ライフスタイル需要とは言ってもせいぜいメーカーのブランド力やクルマのデザインやフォルムを選好するに過ぎません。
これに対して、住宅はライフスタイル=暮らしに直結しますので、使い勝手といった機能性だけではなく、精神的な住み心地の良さといった面も必要であることも否めません。


また、自動車産業とは異なり、住宅産業の場合、大手ハウスメーカーが市場に供給する商品の占有率が4割程度であり、他の6割は在来工法の住宅を供給する地域の工務店です。産業としての近代化が遅れている業界とも言えるかもしれません。ようやく、エネルギー効率を高める為に建物の断熱基準が数値として義務化されたばかりでもあります。


本来、エネルギー効率のみならず、CASEのように情報技術を活用してエネルギーを全自動で制御するとか、家自体がプラットフォーム化してネットワークで繋がって行きますと、地域内で電力を融通し合う等、マイクログリット(=小規模発電網)への対応も出来る様になります。


住宅業界のもう一つの課題は、住宅建材、住宅設備等に様々なメーカーが様々な機器を提供しており、かつ様々な商流がある為に、建設する側が統一的に建物の仕様を標準化し難いという問題があります。住宅設備だけをみてもキッチンだけで様々なメーカーが存在しており、簡単にセンターコントロールパネルとネットワーク化できない事情があります。


自動車産業の様に、車種ごとに統一的なコンセプトや設計で大量供給し難いと言えます。
一方で、その様な機能性ばかりではなく、生活基盤としての住宅ですから、安心安全、健康に良い、暮しの心地よさ、といったソフト面も充足している必要があります。
かつ、自らのライフスタイルを表現する媒体そのものでもあります。


人口減少にともない、大工さんも激減しています。
現在の満ち足りない住環境は、戦後復興とその後の高度経済成長時に、爆発的に伸びた人口と核家族化により不足する住宅を供給する為に、とにかく大量供給を主眼に置いた政策のツケと言えるかもしれません。


これからの時代、空き家、空き地が増えて行くことが予測されます。
新築需要とともに、中古住宅のリノベーション需要にも対応できる様にしていかなければなりません。その為には、いまからでも木造住宅に造詣の深い、建築士、大工といった人づくりに力を入れて行くとともに、住宅設備のパッケージ化が不可欠なのでしょう。


今までの生活の拠点は会社??だったかもしれませんが、間もなくスマートワークが広がって来ますと、再び自らの暮らす住居が生活の拠点となってきます。
その時の為に、より良い暮らしを創造できる、こころ安らぐ住環境を提供する仕組みも整えておく必要があるでしょう。


今日も、ありがとうございます。
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