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創業経営者の心理!

皆さん、おはようございます!
昨晩、遅くに松本からあずさ号で東京に帰っていました。
降り立つと、東京の方が幾分、暖かく感じられます。
昨日は勤労感謝の日だったのですが、仕事のありがたみを感謝する有難い一日でした。。


いま、私がお手伝いをしている会社に、
以前の勤め先でご一緒した30代半ばの創業経営者がいます。
当時は家電製品を卸売りする子会社の社長を務めていましたが、とある事情があり社員数名を連れてMBO(=経営者が事業を購入すること)で送り出すことになりました。


それまでの子会社社長という、いわばサラリーマン経営者時代とは異なり、
突如として在庫と負債を抱えての創業でしたから相当に心細かったと思います。
拠り所は、それまでご自身が築き上げてきたお客様です。もともと、教育学系の国立大学を卒業していますが、社会に出てから独自のマーケティング論を築き上げています。


お客様の望む製品をマーケットから探してきて、ピッタリの製品をご提供できた時のお客様の喜ぶ顔が何とも言えない、いつも口癖のように言っています。
創業して間もなくまる4年が経過し、今では従業員も25名となっています。
ここまで来るには、それこそハラハラドキドキすることの連続だったと思います。


11月の上旬に、来年以降の中期計画を社員に発表する合宿を行うということで、
半年ほど前から、現状の事業資源の棚卸しを行い、経営トップとして何処を目指して行くかを紙に落とし込み、見える化を図って参りました。同氏は営業やマーケティングは得意なのですが、整理するのが苦手だと日頃から言っています。


確かに、誰しも頭の中に漠然と思っていることを口に出して話をしたり、ましてや紙に認めることは、簡単な様でなかなか出来ることではありません。
特に会社の向かうべきビジョンという、模倣すべき拠り所のない未来を自分の思いだけで描いていくことは、精神的なプレッシャーもあり難しいことです。


社員や社員の家族を背負い、個人では返済できない様な銀行からの借入金もあります。
それを撥ね退ける自分自身の強い「夢」を抱き続けなければ、自分に負けてしまいます。
でも、ここ数年、同氏とお付き合いをしていますと、確かにプレッシャーで押し潰されそうになっていたこともありますが、経営も安定し夢に向けて邁進しはじまたと思います。


ビジョン策定時には、様々な製品を取り扱い、なかなか差別化を図るべき対象とすべきマーケットが定まらなかったのですが、今回、健康分野に的を絞りこむことができ、
社員との合宿で明確なビジョンを指し示せたことも、安心感に繋がります。社内の雰囲気を見ても、社員間の盛り上がりも更に深まった様に見えます。


大手企業と言いますと、トップ自らが明確に自分の思いでビジョンを打ち出してい小ことは、創業経営者でもない限り、行い得ないのではないでしょうか。
経営企画室からボトムアップで叩き台が上がってきたり、外部のコンサルティング会社に依頼することが多いと思います。


多様な事業を営む大手企業では、全社統一的な切れのあるビジョンを描くことがなかなか難しい側面があります。自社内の事業資源だけを見ていても、なんら方針が見い出せる訳ではありません。各事業資源を有機的に結合して効果を最大限引き出す様なマーケットが求めていることを事業を抽象化しながら思いを巡らせるしかありません。


いま、世界の名だたる大手企業は、資本の論理により余りにも企業の規模が巨大化してしまっているので、なかなか将来に向けた絵を描き難く選択と集中に終始しています。
ましてや、情報技術革新により、社会の仕組みが今までのスケールメリットを単調に追い求めればよいという時代では無くなってきています。


また、任期が決められたサラリーマン経営者は、3~4年の任期では自分なりのビジョンを描き難い側面もあります。
一方、先のMBOを果たした経営者は、終わりなく会社を存続し続けなければならない精神的な重圧を抱えながらも、自らの夢を追い求めることが楽しみとまで感じています。


会社を前に進め続けなければならないプレッシャー、その中で将来に対する絵を描き続けなければならない姿は、本当に商売が好きでないと出来ないと思います。機能分化した大手企業の中で●●畑出身の社長というのとは全く異なるものです。もと同僚の創業者は、また一段と男らしい顔になったと思います。


今日も、ご覧いただきまして有難うございます。
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