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情報化社会の組織イノベーション!

皆さん、おはようございます!
昨夕からの雨も上がりましたが、今朝の空は重たい雲でいつまでも外は暗いですね。
月日は確実に流れているようで、日に日に寒くなって行きますね。
さぁ11月も中旬に差し掛かります。冬の季節も楽しまなければいけませんね。


ソフトバンクによる、米国でライドシェアリング(=クルマの相乗り)事業を営むウーバー社への出資が14%超で合意したようですね。
今年になって急に「ライドシェアリング」という言葉を聞くようになりました。米国が発祥なのでしょうが、中国をはじめ東南アジア諸国でも急激に拡大している様です。


日本はといいますと、白タク(=白ナンバータクシー。無認可の個人タクシー。)が法規制で認められていないことと、タクシー業界との兼ね合いがありましてライドシェアリング事業者は存在していません。ただし、中国の「滴滴」というライドシェアリング会社がタクシーの第一交通と連携して、タクシーの相乗りという形で参入するようです。


そうやって海外企業に国内での地歩を固められてしまうのでしょうか。確かに米国でもタクシー業界との確執はある様ですが、行政サイドは概ね寛容なスタンスの様です。
ウーバーも安全性を考慮してか、ライドシェアリングの運転者を3段階にランク分けをして、消費者が運転者を選べるようにしているところがポイントです。


中国などでは自動車メーカーがカーシェアリング(=自動車の時間利用)専用自動車の販売まで始めたようです。お客様が持つスマートフォンを使って扉の鍵を開けたり(=スマートキー)、クルマを使うタイムスケジュール管理機能をクルマ自体に持たせるなど、最近の中国のメーカーは進取性に富み、遣ることが早いですね。


東南アジアでは自動車の所有許可を得るのに大金が必要で、免許所有者のうち実際に自動車を所有している人は半分くらいだそうです。カーシェアリングやライドシェアリングは自動車メーカーにとって自動車を持たない新たな需要開拓が期待できそうですね。
最近の日本の若者も自動車を所有しない傾向が顕著になっているようです。


クルマに乗っている時間分のコストだけで済むのなら、わざわざ購入して駐車場代、ガソリン代を払ってまで取得する意味がないという堅実な消費態度なんですね。
いまコインパーキングのタイムズ24が各駐車場にシェアリングカーを用意していますが、もしかしたらシェアリングカー付マンションなていうのも出現するかもしれません。


自動車メーカーと住宅メーカーの協業という新たな異業種間連携をも予想させますね。
この様な連携を規模の経済に対して、範囲の経済と言うのでしたね。
これだけ情報化社会と言われていますので、もう盲目的に規模の経済を追求する固定観念を拭い去らなければいけないタイミングなのでしょう。


国内外の自動車メーカーが一斉にクルマの情報化(=スマート化)に大きく舵を切っています。クルマというハードウエアとしてのプラットフォーム。そして、ハードウエアの利用方法としてのスマート化です。トヨタ自動車も、日産自動車も国内外のそれら技術に特化したベンチャー企業へ積極的に連携を図っています。


その中でHONDA(=本田技研工業)だけが少しばかり元気がない様に見えます。
国内需要の低迷を受けてか、狭山工場の撤退をはじめ海外にある生産工場の稼働率が低迷しているようです。更にはF1プロドライバーからは、エンジン性能が良くない発言まで飛び出す始末です。


HONDAに限った話ではありませんが、元気のない会社には幾つかの共通点があると思います。私がお世話になった今はなき流通グループもそうですが、一番に挙げたいのが会社という組織がヒエラルキー(=上下関係で序列化された組織)機構により硬直してしまうことです。


一人の創業経営者の偉大なるカリスマ性により組織が中央集権化してしまい、組織に所属する個々人が上を向いて迎合的な仕事を始めてしまうのですね。タチの悪いのが、そのカリスマの周囲にいる幹部社員が威光を身にまといカリスマと同じ様な発言をし出したら赤信号ですね。これを亡霊現象と言ったりしています。


きっとカリスマ亡き後の大手企業でも、後継者が権力を自分に集中させようとして、その威光を身にまとってしまったら同じことが起きてしまいます。中央集権型組織体制の脆いところだと思います。それを是正する為には、組織に所属する個々人が縦横無尽に連携できるフラットな組織を経営トップが強く意識するしかないと思います。


先ほどのライドシェアリングの規制問題もそうですが、基本は組織を構成する末端に至るまでの個々人の自由裁量・自己判断(=当然に責任も付きまといます)の考えを重んじるべきであり、中央機構が一方的に押し付ける形になりますと、その組織は脆弱化せざるを得なくなります。秩序を維持する為の最低限の集権化とのバランスが難しいですね。


社会は絶えず動いていますので、定型化して甘んじることは許されず、社会の動きに合わせてアメーバーの様に絶えず社会の仕組みも変容させていかなければならないのでしょう。長きにわたり、一つの体制、社会の仕組みを維持し続けることは弊害があります。
その意味で、日本の社会も産業主体社会から生活者主体社会への転換期かもしれません。


より良い暮らしを創造しよう!
今日もお付き合いを頂きまして有難うございます。
また、明日おあいしましょう。


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