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経営管理の意味!

皆さん、こんにちは!
二日間の関西出張を終え、昨晩、最終の新幹線で東京に戻って参りました。
移動距離も長く、夜まで盛りだくさんの内容でしたので、
年齢も手伝って、流石に身に堪えます。。


昨日は、セミナーで製材業や建設業を営む方々を前に
経営計画の必要性と在庫管理の必要性のお話しをさせて頂きました。
何れの参加者も公共需要や地方創生特需で想定外の嬉しい悲鳴ではないですが、
業績が予想以上に堅調で計画的に成長して行くことに話しもそぞろという感じでした。


経営管理とは、経営者が将来的に成りたい姿を思い描き、
それを実現する為の具体的な方法論を明確にするところからはじまります。
それを中期3ヶ年計画や年度予算という数値計画に落とし込み、
毎月の業績と比較しながら改善点を浮き彫りにし、改めて改善して行く過程をいいます。


「PDCA」という言葉をお聞きになられたこともあると思います。
「Plan」=経営計画の策定→「Do]=事業の実施→「Check」=業績の評価→「Action」=改善実行というサイクルで事業を評価しながら廻して行くことです。
昔からある今でも新しい経営管理手法ですが、これをきちんと廻して行くのが難しい。


まず、経営者に計画的に企業を成長させていくことが必要であるというモチベーション(=動機)が不可欠です。5年後や10年後に成っていたい姿を経営者がどこまで具体的に思い描けるかに起因します。私の経験則で言いますと、熟練経営者よりも若い経営者の方が良い意味での欲があり、計画的に経営を司って行きたいという思いが強いようです。


若い経営者にも、後継経営者と創業経営者に大別することが出来ます。後継経営者は昔からの事業を今の時代に合わせて自ら変革を試み、企業成長を図って次の世代にバトンタッチして行きます。創業経営者はそれこそ自由な発想で事業を思い描いて行きますが、ある時点で早々に引退して次のコトを始めたいという経営者が多い様に感じます。


この若い後継経営者と創業経営者は、熟練経営者の様に肌感覚で会社の利益状況や資金繰り状況を把握することはせずに、きちんと見える化を図り、社員とも目標を共有して会社を成長させようとする意識が高いです。肌感覚ですと、どうしても俗にいうどんぶり勘定に成り易いので、精緻に事業をコントロールしたいという側面もあると思います。


この辺は、財務アドバイザーとして、お客様であるオーナー経営者の属性を良く見極め、経営者のおかれた立場によって如何に経営管理の必要性について理解を頂き、どの様に動機付けを図っていくかの難しいところでもあり、醍醐味とも言える点でもあります。
会社のその時々の業績によっても経営者の心理は大きく変わってくるからです。


最近、大手企業では全体最適を目的とした「規模の経済」から部分最適を目的とする「範囲の経済」へ経営方針を転換する企業が増えはじめています。この情報技術を背景とする産業構造転換の影響は、中小企業にとっても他人事ではなく大手企業と互角に戦える機会でもありますし、大手企業との連携関係を図って行く時代に突入していると言えます。


例えば、印刷のラクスルが消費者と中小印刷会社を直接結びつけ、オンデマンド印刷(=カスタマイズ印刷)を実現しています。この様な仕組みはアパレル業界においても現実のものとなっています。更には木材業界をはじめ様々な業界で活用できる、これからの時代のビジネスモデルのあり方だということが出来ます。


その時に向けて、中小企業も計画的に経営を管理していくことが必要になっています。
もっと中小企業の経営者に夢を語って貰うべく、情報技術がもたらす産業構造の変化可能性について、地道にお伝えして行かなければならないという思いを新たにしています。
少しでも多くの魅力ある中小企業、新たな社会の仕組みを作って参りたいと思います。


今日も、ご覧いただきまして有難うございます。



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