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これからのスーパーマーケット!

皆さん、おはようございます!
今日の天気はあいにくの愚図ついた曇り空で、日に日に気温が下がりはじめていることを感じます。天気予報によれば、今週末もまた台風が接近してくるようですね。。
季節の移り変わりを身体で受け止められる余裕って贅沢なのかもしれません。


若かりし頃に百貨店の新店開発のお仕事をさせて頂いたことがありましたせいか、
今でも商業施設や店舗を見て回るのが好きなんです。
消費者の立場として日用品の買い物へスーパーへも行きますが、
商品を見ることも楽しいですが、来店しているお客様を見るのも楽しい。


同じスーパーに行きましても立地が異なりますと、
買い物に来ている顧客層が異なりますし、商品の陳列方法も異なって来ます。
特にPB商品はいつも新たな発見があり、分かり易く買い物がしやすいと思います。
そんなスーパーですが、ここ数年売上が減少傾向にあるようです。


欧米などもリアル店舗での販売を専業とするスーパー業態の業績が低迷する一方で、
ネット通販による販売は好調な様です。
日用品などは商品も標準化されていますので、あえて時間を費やして店舗まで買いに行かなくとも、ネット通販で充分にコトが足りるということでしょう。


ネット通販は、少なくとも店舗を持たない分、商品の価格を安くできます。
10円でも20円でも安いお店にお客様が流れる特性を見ますと、
やはりネット通販会社が台頭してくるのは、利便性のみならず、価格面からも優位であると言えるでしょう。


そんなスーパー業界が生き残って行くためにはどの様にしたら良いのでしょうか。
スーパーの最大の強みである事業資源は、何と言いましても「店舗立地」にあるのではないでしょうか。駅前の人通りの多い場所や郊外型でも交通の利便性が高い等、お客様がお店にアクセスしやすいロケーションとなっています。


「規模の不経済」に直面した企業が次に向かう事業の原理が「範囲の経済」にあるとしたら、この店舗をどの様に活用して行くかを考えて行くことになります。
今までのスーパーのあるべき姿に囚われない、新たな斬新な発想を持つことが大切だと思います。ヒントは好調なネットスーパーやコンビニエンスストアにない機能を持つこと。


この30年余りの間に、女性の社会進出も目覚ましく、平日に家に帰ってから料理する時間も効率良く済ませたいと思います。そうであるなら、中食の分野をもっとマルシェの様な形で提供しては如何でしょう。毎日、同じ様なお惣菜を店頭に置くのではなく、今日行ったら獲れたての素材を使った新しい発見、ワクワク感があるといった。


焼くだけ、煮るだけの素材であっても良いと思います。この分野はネット通販には絶対に参入できない分野ですし、コンビニエンスストアにも店舗面積の制約もありますので出来ない分野です。取り扱う商品群も必要最低限の商品に絞り込んでしまい、空いた床面積には例えば保育施設などを誘致してみては如何でしょう。


それ以前の自助努力として、PB商品の充実というのもあるのかもしれません。
メーカーよりもお客様のニーズを良く知っている訳ですから、
その知見を活かしてナショナルブランドを廃して、全てをプライベートブランドに置き換えて行く様な大胆さがあっても良いかもしれません。


一方で、PBとは矛盾するかもしれませんが、中食の分野で全国の郷土料理を一同に取り揃えるというメリハリがあっても面白いでしょう。スーパーという店舗の立地に対して、街の機能としてどの様なものが必要とされているのか、そこに住まわれているお客様の視点に立って考えて行くと自ずと答えが出ると思います。


新たな発想やそれに基づく知識というものは、人とのコミュニケーションの中から発現するものです。兎角、企業が巨大化し、その文化の中にいると、自らが持つ長所が自分では見えなくなってしまうものだと思います。スーパーにどの様に変化して欲しいかを知っているのは、やはりお客様だと思います。


スーパーもお客様とのコミュニケーションを通して、新たなスーパーのあるべき姿を模索し、大胆に変革してみては如何でしょうか。
その時に、いまのスーパーという組織を維持する為の論理は、一旦は度外視してまっさらな所から考えてみるべきかと思う次第です。


今日も、ありがとうございます!



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