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小林製薬のイノベーション戦略!

皆さん、おはようございます!
今朝は、この数日間に比べて空がとても明るいです。
天気予報によりますと、今年最後の夏日になるようで、
今日も一日、季節を楽しんで行きたいと思います。


昨日は、溜池山王にある、まだプレオープンのオフィスビルで
HRTechという人事関連のオープンセミナーへ半日ほど参加してきました。
人事関連のセミナーへの参加は初めてでしたが、生産労働人口の減少や働き方改革が急務となっている中で、実際の企業の現状を理解することが目的です。


印象的でしたのは、私も大手企業を離れて10数年が経ちますが、
日本の企業は本当に人材の採用が出来なくなっていること、
そして社員の企業に対する、自分の人生と会社のビジョンや経営戦略と言った方針とを
重ね合わせてモチベーションを高めるといった帰属意識が非常に低くなっています。


一方で、企業を取り巻く経営環境は厳しさを増すばかりで、
人事部として働き方改革を推進しようにも経営から明確な戦略が出てこず、
遅々として進まないなんていう課題も内包しているようです。
また、発表者が異口同音に言っていることが現在の雇用形態は無くなるというものです。


働く側の意識が変容していることと、
企業を運営するスピードが速くなっているため、
某プロジェクトを推進する為に必要な人材を一週間以内集めなくてはならないという様なことも起き始めている様である。技術者やM&A人材が例示されていました。


この様に企業の人材に関する環境が大きく変容している中で、
企業に求められているのがイノベーションです。
業務上のイノベーション、商品開発のイノベーション、事業のイノベーション、経営のイノベーションという段階的なイノベーションです。


このうち商品開発のイノベーションを上手く組織として取り込んで成功している会社として、アンメルツやブルーレットでお馴染みの小林製薬のご紹介がありました。
同社のスローガンは「あったらいいなをカタチにする!」です。兎にも角にも、社員から経営に至るまで運動論の様に新商品のアイディア出しすることに命をかけている。


そして、社員から出て来るアイディアをボトムアップで直接経営トップが判断するという社内の仕組みが徹底されている。
毎年、30数種類の新商品を上市するというから、もの凄い数です。社員のみならず、広告代理店や取引先からもアイディアを募る徹底ぶりです。


商品化が決定されたアイディアは、プロジェクトとして選抜メンバーが商品化を手掛け、決して組織だって商品企画→製品開発という様な流れでは商品化は行わないそうです。
商品化においてリスクを取ろうとしないマネージャーがいると、商品開発が滞るので一番の課題として問題視していました。


小林製薬の場合は、トップマネジメントの3人が小林家の同族会社であるため、
ここまで極端な組織運営を徹底できるのでしょうが、サラリーマン社長であればなかなか出来ることではありません。でも、これからの時代、小林製薬の様に極端な個性的な経営を行わないと、時代のスピードに付いていけないのも事実だと思います。


組織運営をしているというよりも、「商売」をしているという躍動感を感じます。
組織は、効率化や標準化を突き詰めて行きますと、事務作業を滞りなく進める官僚的な組織になってしまいます。どの企業も同じ様な形態に行きついている中で、これから望まれる組織は本音で語るちょっと「破天荒」な位がちょうど良いのではないでしょうか。


今日も、ご覧頂きましてありがとうございます!



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