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ソフトバンクのライドシェア戦略!

皆さん、おはようございます!
折角の三連休ですが大型台風の直撃により雨模様ですね。
先週に続き、ラグビーの試合を見に行こうかと思いましたが、
この天気ですと傘をさしながらの観戦も楽しさが半減しそうなので。。


最近、経済ニュースを見ていますと、
仮想通貨あり、ネット通販による小売業界凌駕、iPhoneX、自動車業界の異業種連携、プログラミング教育等々、話題に事欠きませんね。
いずれにも共通しているのが情報技術が新たな時代を創造していることです。


その中で、あまり目立たずに注目したいのが、ソフトバンクによる米ライドシェア2強のウーバーテクノロジーズとリフトに出資する動きを見せていることです。
何れの企業もカーシェアリングの新興企業です。通信キャリアというイメージのあるソフトバンクが、なぜシェアリングビジネスに関心を持っているのでしょうか。


今後の自動車産業の戦略を要約すると「CASE」であることは昨日のブログでも触れました。C=コネクティング、A=自動化、S=ライドシェア、E=電気です。正に子供のころアニメであった「マッハGoGo!」(ちょっと古すぎましたか。。)の未来の車の世界です。「007」のボンドカーと言った方が分かり易いかもしれません。


今まで情報通信といいますとパソコンやモバイル等がユーザーにとっての端末であったと思います。では、次なる時代の端末は何か。私は「クルマ」だと思います。しかも、電気で動く自動運転のクルマになると、自ら運転をしなくて良くなります。移動中に自分の好きなコトを行っていればよい。仕事でも、電話でも。


ここまで来ると、自分でクルマを所有する意味がなくなります。タクシーの様に街中をライドシェアのクルマが流しているので、必要な時にスマホから呼べば済む話しです。クルマを購入しなくとも済みますし、維持費も掛からなければ、駐車場代もいらない。経済的に非常にエコなので、多くの自家用車がカーシェアリングに置き換わると思います。


ここまで来ますと、運転手のいないタクシーという感じでしょうか。乗用車タイプのみならず、貨物用のトラックもCASE化したとしたら、昨今話題となっている「宅配便」業界における運転手確保と人件費高騰問題が一気に解決できます。これって、物流革命が起きるに等しいことを意味しています。ネット通販が勃興すれば尚更のことです。


ソフトバンクでは既にインドのオラ、中国の滴滴出行、そして東南アジア最大手のクラブへも出資を行っており、ウーバーとリフトへの出資が決まれば世界制覇への先鞭を付けることになります。当然に、ライドシェアは様々な観点からクルマの情報機器化が図られることになります。まるで各国の大手キャリアの買収戦略を彷彿させますね。


世界のモバイル保有台数72億台に対して、クルマの保有台数は12億台にも上ります。
クルマから様々な情報が蓄積されること(=ビッグデーター)を考えますと、モバイル以上に夢のある市場なのではないでしょうか。ソフトバンクは、3年前にもウーバーへの出資を検討した時期があったが、その時は見合わせたというから驚きですね。


日本では、生産労働人口が減少して行きますので、その中でのクルマの自動運転化の普及は、労働需給を緩和させるという意味で、各国とは異なった意味をも持っています。
肉体的な労働は機械に置き換えられる所は機械に置き換え、ますます知的労働にウエイトを移して付加価値生産性を高めて行くことになります。


一方で、知的生産性を高めるということは、人間のアイディアや創造力に依拠することになりますので、ますます精神的、教育的、経済的に満たされた暮らしをしていく必要があります。この精神性の豊かさを突き詰めますと、自然界との調和によりバランスが整えられる様な気がしています。そんなバランスのとれた好循環を創って行きたいものですね。







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