誰にも聞けない経営財務戦略!

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異次元融合する日産自動車!

皆さん、おはようございます!
昨晩、秋葉原の沖縄・薩摩料理を久しぶりに旧友とともに堪能してきました。
留学帰りの友人も、アメリカでの大味に慣らされて来たせいか、
このしっかりとした濃くのある料理に大変満足していました。


昨日、日産・ルノーの中期経営計画を発表の中で、これからの自動車産業は、CASEとの異次元競争の時代に突入することを明言されたようです。つながるクルマのC、オートモービルのA、カーシェアリングのC、電動モーターのE。これらの取り込みが不可欠になるが、必ずしも自動車メーカーの独壇場ではありません。


オートモービルの世界ではGoogleが、コネクティックの世界ではソフトバンクが、カーシェアリングの世界ではウーバーが、電動モーターの世界ではテスラが、既存の自動車メーカーより先駆けて、技術的に先行していると言えます。これらの領域で先行する各々の企業と融合して行かないと次世代に必要とするクルマが作れないことを意味します。


もともと自動車メーカーは、トランスミッション、エンジン、シャーシーといったパーツを基礎開発はしますが、実施設計開発および生産は外部企業が行ったものをアセンブリ(=組み立て)を行う機能として存在しています。その各々のパーツのIT化、電動化、AI化が急速に進展しますと、一メーカーだけでは太刀打ちできないということです。


技術革新がそれを実現している部分もありますし、カーシェアリングの様に消費者動向が変容しメーカーとしての商品の提供方法を変えなければいけない場合もあります。
クルマをはじめとする商品やサービスが、様々な要素技術を有機的に結合させた全体最適によって構成されていることが良く見てとれます。


一方、自動車産業と似たアセンブリを行う業界として住宅産業があります。
住宅の基本構造といえば、柱、壁、床、住宅設備です。アセンブリに関していいますと、日本の住宅は高気密高断熱性能という点では、先進国の中でも後れを取っているようです。アセンブリが標準化されていないからとも言えると思います。


ところが、その住宅産業でもCASEをそのまま当て嵌めることが出来るのではないでしょうか。高気密高断熱性を高めることはもちろんですが、クルマとカーポートで連動した自動制御住宅や電気の充電場所として拠点と考えることも出来ます。その電力をどの様に供給するかという大きなテーマについては未だ結論が出ていませんが。


今回のカルロスゴーンからの学びは、事業を提供する商品やサービスをそれを構成する機能に因子分解して捉え直すことです。また、市場動向を踏まえて自らの置かれたポジションを見極めることで、クルマの要素技術を自社内で確立して行くべきか、先端を行く企業と連携して行くかが明確になって来ます。


この様に考えますと、一自動車産業の将来の姿は現在の延長では考えられない時代となっています。人口が減少する社会となり、社会で求められるものを当然に異なって行きます。それを補うのが技術でしょう。ものごとを抽象化して捉え直し本質を見極めることが、社会の仕組みをより良き方向へ変えて行くことになるのではないでしょうか。


アメリカは多民族国家であるがゆえ、個々人が思い思いの行動をしますが、その行動に対する責任は自らに委ねられる。これがアメリカの自由であると友人は実感したそうです。
今日も”誰にも聞けない経営戦略”をご覧いただきまして有難うございます!

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