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トヨタの新たな成長モデルがもたらすこと!

皆さん、おはようございます!
今日もブログをご覧いただきましてありがとうございます。
気圧配置の影響で、相変わらず異常気象が続きますね。
昨日は32度も気温があったのに今日の最高気温は23度。


おまけに首都圏を襲った集中豪雨に、台風15号が小笠原に停滞していますが、
週末には関東近海を掠めるため、影響が予想されています。
今夏は太平洋高気圧が不安定なことが気象科学者による原因の解釈ですが、森羅万象に神が宿ると考える日本人にとっては割り切れない不安を感じる方も多いのでは。


最近、日本が世界に誇るトヨタを見ていますと、えっ!あのトヨダがと思える様な施策を矢継ぎ早に打っていることに気が抜けません。自宅を始め会社以外の場所で働くテレワークを多くの社員に適用を始めたことは、トヨタの規模の大きさや影響力はもちろん、最も導入が難しいと思われる製造業での導入ですので一見に値します。


その上でのシンガポール配車大手との協業。国内ベンチャー5社との異業種連携をも進めています。キーワードはクルマの情報武装化とそれによる新サービスへの取り組み。トヨタが異業種との連携を加速させるのは「自動車産業における競争相手やルールが大きく変わろうとしている」(豊田社長)ところにあるようです。


今までは、世界中の大規模な工場で性能の良い自動車を製造する第一次産業革命以降続いた労働力や資本を集約させたビジネスモデルを採っていました。
そらが「外部の経営資源を活用した新たな成長モデルの創造」というビジネスモデルへの転換を鮮明にしています。


今回のシンガポール配車大手グラブ社との業務提携の目的は、東南アジアで高いカーシェアリングサービスを手掛ける同社の車両に通信型ドライブレコーダーを搭載して、ビッグデータを収集して、ドライバーの運転技術等を自動車保険に反映させる新たな保険サービスをトヨタ系列の損害保険会社とともに開始するようである。


私は、これに留まることなく、トヨタが出資する米ウーバーテクノロジーズでのライドシェア収入を自動車ローン返済に充てる仕組みとも融合させて普及を促すことや、ビッグデータを活用した自動運転の実証実験を東南アジアで先駆けるのではないかと思います。
国内ベンチャー5社もAIセキュリティ等、関連する技術を保持する起業者達です。


今まで自動車産業と言えば、洗練されたフォルムの機能性と品質力の高い自動車製品を消費者に訴求するビジネスです。ところが、ここにきて一転して自動運転分野にグーグルやアップルといったIT企業が構成を掛けています。クルマが情報機器化していきますと、そこからライドシェアの様な新たなビジネスの可能性が生まれています。


そうすると、今までのクルマといわれる部分は単なるプラットフォームと化し、クルマを如何に活用するかという部分に重点がシフトしていくことになります。
ライドシェア等は良い例ですが、消費者もクルマに対して認める価値がステータス→日用必需品→ライフスタイルに必要とされる価値に志向が移り変わる様になります。


トヨタはその様な技術革新により生じた消費動向の変化にいち早く気が付き、クルマの製造の為だけに36万人にも上る人員を要した体制を転換しようにも自前主義だけでは対応できない。それは長年自前主義をとって来たことと、組織が肥大化し過ぎて急な体制転換が取れないことが、時代のスピードの速さについていけないからだと思います。


そこで打ち出したのが「外部の経営資源を活用した新たな成長モデルの創造」であったものと思います。トヨタがその様な対応を取りますと、他のあらゆる産業の企業が追随することになると思います。また、生産労働人口の減少、AI技術の急速な発達、情報通信技術(ICT)の進展も相俟って、労働環境を変容させるのではないでしょうか。


トヨタの国内外のベンチャー企業との連携に見る様に、
新たな革新的なビジネスを創造する為には、自前主義による同質的な文化の中からはなかなか生まれ難いことは、皆さんも察しがつかれると思います。だから、外部の新しい知識や創造力に裏付けられたベンチャー企業との連携という形に表れていると思います。


そう考えますと、労働市場環境も、今までの正社員を基軸とした日本型雇用システムは急速に変容し、自らの専門性に裏付けられた知識や創造力を持つ人材は、生活を維持できるのであれば自ら創業したり、自営的働き方にシフトし、雇用の流動化が進んで行くものと思います。きっと、この5年間の間で様変わりするのではないでしょうか。


情報技術の進化とAI技術進展による謂わば第4次産業革命が、否応なしに産業側と労働側に自然なかたちで「外部との連携社会」を促しています。第一次産業革命以後は、労働、資本、情報を集中と所有させる時代でしたが、これからは分散と利用の時代なのでしょう。シャアリングビジネスが注目される理由がここら辺にあるものと思います。


この異常気象、我々人類も自然循環サイクルのメカニズムに組み込まれた存在と考えるなら、そのメカニズムの何処かに負荷が掛かり過ぎているのでしょう。これからの時代が新たなかたちでの個人の時代に進展するのなら、戦後経済の過度の集団主義体制もフラットになっていくのかもしれません。


個人の時代は、自らのアイデンティティを探す旅でもあります。自分がどこから来て、今どこにいて、そしてどこに向かうのか。科学万能社会であっても人の生き方はそれだけでは捉えることが出来ません。
日本人のアイデンティティとして何を残し、何が変わって行くのか将来が楽しみですね!


ここまでお読み頂きましてありがとうございます!



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