破綻の瞬間!?
皆さま、こんばんは!
自分の思いを今日も綴らせて頂きたいと思います。
今まで、様々な会社の危機的な状況を最悪の事態に至る前に、何とか食い止めてきた経験を持ちます。今思えば、偶然の遭遇ではありますが、デフレ世代の宿命なのでしょうか。でも、正義感の強いウブな性格のせいでしょうか、真面目に向き合ってきたと思います。
ですが、ノアの箱舟ではありませんが、同じ釜の飯を食べた仲間達と運命を共にすべく、運良く地方の企業より出資を得て、創業した迄は良かったのですが、昨年、私の力が及ばず、事業を取りやめる結果となりました。
私自身、初めての経験ではありますが、その時の瞬間がコマ送りのように今でも脳裏に焼き付いています。普通、破綻と言いますと、お金が無くなって、いわば血液が無くなって心臓が止まる。。をイメージされると思いますが、少し異なります。
実際には、お金が無くなってからでは、一緒に働いている仲間、創業間もない会社であるにも関わらず信用を頂いているお取引先、金融機関等に多大なご迷惑をお掛けすることになってしまいます。
一番良いのは、全ての利害関係者にお支払いする分は全てお支払いさせて終わらせる事なのですが、そんなにキャッシュ・リッチであれば最悪の状況に至らず、事業を継続することが可能なはずです。
事業とはヒト(取引先担当者も含まれます)、モノ、カネと良く言われますが、仮にこれらの一つでも継続的な維持が難しくなると、冷や汗を通り過ぎ、正直に青ざめます。連鎖的に、一つずつ事業に必要なものが欠落していくからです。
上手くリカバリー出来ることもあれば、そうならない事もあります。将来の事はやってみないと分かりませんが、責任者として会社の利害関係者に最悪のご迷惑をお掛けすることだけは避けなければなりません。
もう少し、営業活動を続ければ、心配したことが笑い話で終わるかもしれない。現に会社のお金がゼロになった訳ではないですし。しかし、皆が笑い話で終われるほどのお金がある訳でもない。
世に言う破綻とはどの様なイメージでしょうか。お金が無くなったから倒産という感じではないでしょうか。でも、今の法律では、お金が無くなってしまったら倒産させることも出来なくなり、最終的に責任者は夜逃げするしかなくなるようです。
債権者である、いくつかの銀行担当者から言われました。普通、この様な状況になると責任者の所在が分からなくなるもんですが。。なんか、褒められているのか、貶されているのか良く分かりませんが。
まだ多少の余力を持ちながらも、社会の一員として最悪の事態は最小限に留めなければならない。この点が、経営として誰にも相談が出来ない、最も辛い判断を求められる点であり、いま振り返っても呼吸が苦しくなるくらいのトラウマです。
もし、もう少し能天気に前向きであったら上昇気流に乗れたかもしれない。でも、私にはそうは思えなかっただけのことかもしれません。将来に対する真実は現時点では分かりません。
今いま考えれば、あの時、継続の判断をしていたら、その時点よりも数倍の被害になっていたと信じています。中小企業の経営とは、シリアスな占いを自ら行うようなもので、その結果も正しかったのか、間違っていたのか結論の出ないものです。
大手企業であれば、連帯保証を求められることもなく、豊富な人材もおり、潤沢な資金もあります。でも、突如としてやって来る破たん劇は、中小企業とは異なる事情なのでしょう。世の中が大きく移り変わる時代こそ、中小企業にエールを送りたいと思います。
記事を書きながら、思わずドキドキしてしまいました。
次回からは少しこれからの夢も織り込んで行きたいと思います。
また、お逢いしましょう!